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総合診療医 ドクターG「突然のどが詰まった」【

糖尿病患者 突然 のどが詰まった

 先ほどのVTRの続きを寸劇で伝えた。患者は、固定用金具が入っていて、MRIが取れない状態だった。患者の主訴は「突然喉が詰まった」。患者の妻は週3回人工透析に行っているなどと話した。患者は以前低血糖で倒れたと話し、最近は目がかすむと話した。また、最近食べ物が飲み込みにくいためにゅう麺を食べていたが喉を詰まらせたなどと話した。患者は10年前洋食屋をやっていて、水虫が治らず病院に行くと糖尿病と診断されインスリン注射等したが、2年前に舌が鈍くなったと感じ、人工透析を始めたなどと話した。また、最近は悪性外耳道炎にかかったが、抗生剤で改善したようだ。

突然 のどが詰まった 原因は何か?

 喉が詰まった病名を研修医が予想した。金城は感染症が治りにくいのは糖尿病による免疫力低下のサインだと述べた。サルコイドーシスと予想した堀江は、この病気によって意識消失で倒れたのではなどと話し、合わない点は微熱があることだとした。松浦は敗血症と予想し、意識消失が先だとして、糖尿病による感染症としたが、合わない点は飲み込みづらいという症状だとした。來間は糖尿病性神経障害と予想し、窒息が先で糖尿病からの合併症だとした。

 患者が窒息時にお椀を落としていない点から窒息が先の可能性が高いとした。

 窒息をしてから意識がなくなった場合に考えておかねばならない症状は、嚥下障害として、迷走神経と舌咽神経が病変で冒されていれば飲み込みづらくなるなどと話した。

 腫れていた上咽頭には舌咽神経や迷走神経が通っていたとした。それ以外に飲み込みづらくなる病気として脳梗塞があげられた。

カギは身体診察

 どんな問診や診察をしたかと聞かれた研修医は、カーテン徴候やバレー徴候を調べたいと話した。また、振動覚を調べたいと話した。振動覚を調べるとドン小西は糖尿病だが正常だった。

 再現VTRが流れた。入院3日目。患者は振動覚検査で2、3秒ほどしか振動を感じなかった。バレー徴候は異常無しで、アルコール綿で左右差の検査をすると、顔は左が弱く、体では左右差はなかった。カーテン徴候は如実に出ていた。

病名は?

 研修医が病名を予想した。堀江は上咽頭膿瘍をあげ、免疫力が低下した糖尿病患者は外耳道炎から悪性外耳道炎を発症し、上咽頭膿瘍になることがあるという。來間も上咽頭膿瘍をあげた。松浦は上咽頭がんと予想し、上咽頭膿瘍と迷ったが、生命予後に禍根を残すため腫瘍の除外は必要だとした。先に出ていた糖脳梗塞について松浦は脳梗塞の場合、片マヒが出るはずのため違うとした。

 CTを見ると、骨が溶けていた。骨が溶ける病気について何があるかと聞かれた研修医は悪性腫瘍の浸潤と考えられた。松浦は生検法で体の組織を検査したいと話した。來間は抗生剤の治療を行いたいとした。がんの検査は陰性で、抗菌薬の点滴で症状は改善した。金城は抗菌薬を2週間点滴したところ、嚥下障害は改善されたと話した。これらのことから悪性外耳道炎が病名となった。

正体は悪性外耳道炎!

 森医師は当時を振り返って悪性腫瘍のように広がる外耳道炎を経験したことがなく驚いたなどと話した。患者は悪性外耳道炎になり、上咽頭膿瘍となり嚥下障害を起こした。食べ物を喉に詰めた時は迷走神経反射で意識を消失した。

 金城はこの症例は難しいが、なじみが薄い病気は他科の医師と連携を撮ることが重要だなどと話した。

この記事はテレビ放送ログデータ提供Webサービス「Live on TV」の情報で作成されています。

防菌24時間の入れ歯・歯ブラシスプレー

広島大学大学院医歯薬保健学研究院の二川浩樹教授とエーザイ、歯科医療情報システムが主力事業のメディア(東京都文京区)は、入れ歯や歯ブラシを24時間防菌できる防菌スプレーを共同開発した。二川教授の開発した固定化防菌成分「Etak(イータック)」の成果を応用し、吹きかけるだけで、防菌効果が持続する。歯科医院ルートを活用し今月から販売に乗り出し、従来にない衛生用品として普及を目指す。

 今回開発したスプレーは、入れ歯用「Etak義歯防菌スプレー」と歯ブラシ用「同防菌スプレー」の2品を揃え、販売展開を図る。

札幌の歯科医、矯正途中に閉院 「特別価格」と宣伝 院長と連絡取れず相談相次ぐ

小中学生の歯の矯正を特別価格で行うと宣伝していた札幌市内の歯科医院が2015年4月に閉院し、治療中だった患者の保護者が男性院長と連絡を取れなくなっていることが12日に分かった。治療開始時に10万円以上を前払いした人もいて、札幌市保健所には4月以降、延べ49件の相談が寄せられている。

 連絡が取れないのは、札幌市中央区で2005年に開業した歯科医院の院長。同医院は、13年から15年3月にかけて札幌市内で配布されるフリーペーパーの広告で、一般的に保険外診療で20万円以上はかかるとされる矯正費用について、「特別価格」として小学生12万8千円、中学生19万8千円(いずれも税別)と掲載していた。

 中学1年の長女(12)が同医院で矯正の治療を受けていた札幌市中央区の男性(44)は、14年夏の治療開始時に一括で約14万円を支払った。他の保護者とともに治療費の返還を求め、弁護士に相談することも検討している。患者が放置されている状況について、市保健所は「医療法上の違反はなく、保健所に指導する権限がない」と話す。

天然歯と同様の歯胚分割技術を開発

理化学研究所と東京医科歯科大学の研究グループは、マウスを使って歯の基となる歯胚から複数の歯胚を発生させる「歯胚分割技術」を開発した。発生した歯胚は天然の歯と同様の構造を持つ再生歯となり、神経機能も含め機能的にも天然歯と同等という。

 研究グループは、マウスから摘出した胎齢14・5日の臼歯歯胚の真ん中を細いナイロン糸で結んで器官培養した。その結果、6日後には上皮組織に囲まれた完全に分断された2つの歯胚が発生した。また、分割歯胚を口腔内に移植し、歯根機能など天然歯と同等に機能することも確かめた。

 胚分割技術は歯胚以外の器官にも適用の可能性があることから、新たな再生移植医療への展開も見込んでいる。

お口の乾き大丈夫? 歯と口の健康アラカルト

最近お口が乾いて仕方がない、食事の際に痛みがあり飲み込みづらい、入れ歯ががたついてよく落ちるなどの症状をお感じになった事はありませんか?

 それは最近話題になっている口腔(こうくう)乾燥症が原因かも知れません。現在、口腔乾燥症の潜在患者数は推定800万人ともいわれています。原因としては加齢による唾液腺の機能低下、特定薬剤による副作用、放射線治療の後遺症などが考えられ、唾液分泌量の目安は安静時は15分当たり1・5ミリリットル以下、刺激時は10分当たり10ミリリットル以下とされています。

 ただ、前述のような症状を感じてもさほど重篤な症状ではないため、患者の方自身があきらめ、放置される傾向があります。

 歯科としても、これまではあめ、ガムなどを用いて唾液腺に刺激をあたえることや、うがいの励行、こまめに水分摂取、保湿剤の使用などを指導するぐらいでした。しかし、最近の研究から口腔乾燥症により虫歯が進行し、また歯周症(歯槽膿漏(しそうのうろう))の重症化を引き起こし、内蔵や循環器の疾患の遠因ともいわれるようになっているため、歯科からの取り組みとして従来からの対症療法だけでなく、装置をお口の中に用いて積極的に水分補給する事ができないかと考えられています。

 具体的には、マウスピースに給水袋を取り付けたものや、入れ歯やかぶせに空洞部分を作り貯水槽として水分を注入し、お口の中を常時湿潤状態に保とうとするものです。ただ現段階では装置自体が大きいため、違和感が非常に強かったり、給水量が十分でなかったりと、お口の乾燥状態を解消するには至らないといった問題点や改善箇所が多いので、これからの研究課題となっています。

のみ込むリハビリ支援地図 「医療新世紀

食べてのみ込む機能の検査やリハビリが受けられる全国約千カ所の医療機関を日本地図上に示した「摂食嚥下関連医療資源マップ」がインターネットで公開された。戸原玄・東京医科歯科大准教授を中心とする厚生労働省研究班が作成した。

 のみ込む機能が衰えると、食べ物などが誤って気管から肺に入って起きる「誤嚥性肺炎」の原因となり、特に高齢者では命取りになるため、こうしたリハビリは重要。

 マップは内視鏡検査やリハビリ、訪問診療などを行う医療機関名を表示。住所で検索もできる。サイトへの掲載を希望する医療機関も受け付け中。問い合わせはメールでswallowing.link@gmail.comへ。

医歯工学研究で4大学連携へ 静大など2016年度から

静岡大電子工学研究所(浜松市中区)は来年度から、東京医科歯科大、東京工業大、広島大の各研究所と連携し、歯科を含む医療分野での技術開発、人材育成に向けたネットワーク構築に乗り出す。1月中にも文部科学省の「生体医歯工学共同研究拠点」として認可される見通しで、医療機器の素材開発から医療現場での臨床応用までを共同で進める。

 複数の大学が施設や研究成果を共有する文科省のネットワーク型拠点は本年度、海洋生物学や物質・デバイス科学など3分野が認可されている。しかし、工学と医療を組み合わせた連携拠点はなく、高齢化社会が進む中で予防医学への応用、患者の負担が少ない低侵襲治療につながる技術開発が期待される。健康と密接な関係が指摘される歯科も含め、幅広い研究を進める。

餅詰まらせ2人死亡 東京、18人搬送

東京都内で1日から3日にかけ、餅を喉に詰まらせて58~94歳の男女18人が病院に運ばれ、このうち杉並区の女性(83)と練馬区の男性(93)が死亡したことが3日、東京消防庁のまとめで分かった。

 東京消防庁によると、女性は1日、自宅で雑煮の餅を、男性は3日、自宅で餅を喉に詰まらせた。同庁は「小さく切って食べ、ゆっくりとかんでのみ込んでほしい。お年寄りや子どもと食事をする際は様子を見て」と注意を呼び掛けている。

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