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がん検診の所得控除検討  ‐歯周病検診にもつながるか?‐

がん検診や予防接種などを受けた場合に、自己負担額を所得から控除
する税負担軽減制度の創設を政府が検討している。

薬局などで買える一般用医薬品(市販薬)の購入費が年間1万円を超
えた場合に、超過分を所得から控除する制度の導入も検討する。

病院に行かずに自分で健康を管理する「セルフメディケーション」の
取り組みを促し、医療費抑制につなげる狙いがある。厚生労働省が
2016年度税制改正要望に盛り込み、年末の税制改正に向け政府内で調
整する。

検診の費用は内容によって異なるが、自己負担額が数万円かかること
もある。この分を所得から控除して税負担を抑える仕組みにより、個
人の負担感を和らげ、受診促進につなげたい考えだ。対象として他に
特定健診(メタボ健診)や歯周疾患検診、骨粗しょう症検診などが考
えられている。

▽ 関連記事:セルフメディケーション(自療)による医療費削減 ▽
https://ds-pharma.jp/gakujutsu/contents/epharmacy/professional/14.html

外来環の実施状況調査予定はない(政府見解) 歯科通信 第4721号

西村まさみ参議院議員が、歯科外来診療環境体制加算(外来環)につ
いて施行から7年経過したが、届出医療機関の割合が12%にとどまっ
ている点を踏まえ、同加算を再検討する時期に来ていると質問主意書
を提出し、政府見解がなされた。

主意書の内容は(1)~(4)

(1) 施設基準の見直しの必要性

(2) 21年度来行われていない実施調査の実施可能性

(3) AEDの保有状況ならびに使用回数 

(4) 歯科吸引装置の誤嚥防止効果等

政府見解(1)~(4)

(1) 中医協で検討

(2) 調査を行う予定はない

(3) 把握していない

(4) 歯科吸引装置は研磨削片等の細かな物質の吸引を目的とし
     誤嚥防止を期待したものではない

しっかり噛んで健康家族ロッテチューイング・ランド

9月5日(土)、6日(日)のHTBイチオシ!まつりにおいて『しっか
り噛んで健康家族ロッテチューイング・ランド』のブースで北海道歯
科医師会(公衆衛生)がイベント協力した。

“噛むこと”の大切さを楽しく学ぶイベントに両日とも200人、延べ人
数400人の道民が参加し「咬合力の測定」、「ガムカムクイズラリー」、
「オリジナルレッテルガムの製作」が行われた。

初日にはTV放映があり道歯会として「“噛むこと”の大切さと健康維
持」についてアピールした。

がん検診の所得控除検討  ‐歯周病検診にもつながるか?‐

がん検診や予防接種などを受けた場合に、自己負担額を所得から控除
する税負担軽減制度の創設を政府が検討している。

薬局などで買える一般用医薬品(市販薬)の購入費が年間1万円を超
えた場合に、超過分を所得から控除する制度の導入も検討する。

病院に行かずに自分で健康を管理する「セルフメディケーション」の
取り組みを促し、医療費抑制につなげる狙いがある。厚生労働省が
2016年度税制改正要望に盛り込み、年末の税制改正に向け政府内で調
整する。

検診の費用は内容によって異なるが、自己負担額が数万円かかること
もある。この分を所得から控除して税負担を抑える仕組みにより、個
人の負担感を和らげ、受診促進につなげたい考えだ。対象として他に
特定健診(メタボ健診)や歯周疾患検診、骨粗しょう症検診などが考
えられている。

▽ 関連記事:セルフメディケーション(自療)による医療費削減 ▽
https://ds-pharma.jp/gakujutsu/contents/epharmacy/professional/14.html

虚弱予防は口から 食べこぼし、むせに注意 歯科医師会が運動提唱 「医療新世紀」

ちょっとした滑舌の悪さや食べこぼし、飲み物にむせるといった口周りのトラブルは、高齢者の体が弱っていく最も早いサインだ。日本歯科医師会は、そうした不調をまとめて「オーラル・フレイル(口腔(こうくう)機能の低下)」と呼んで、早い段階での対処を、虚弱を予防するための国民運動にしようと提唱。効果的な普及啓発の在り方を検討している。

 ▽ささいなうちに

 口周りの健康と全身の状態との関係には科学的な裏付けがある。

 東京大高齢社会総合研究機構の飯島勝矢(いいじま・かつや)准教授(老年医学)らのグループは千葉県柏市の協力を得て、市内の65歳以上の高齢者1900人余りで口腔や全身の健康状態、食生活、生活の質など224項目を3年にわたって調査した。

 すると「歯の本数」や「食べこぼし、むせ」「かむ力」「食事の量」など多くの項目が、全身の筋肉量や筋力の低下、運動機能の低下などと強く関連していた。

 飯島さんらは項目ごとの関係を解析し、想定される虚弱の進み方を4段階の流れ図で表現。そのうち、筋力や運動機能の低下の前段階に当たる口周りの不調を、新しい概念として「オーラル・フレイル」と位置付けた。

 「軽微な口の弱りは、全身の虚弱の"上流"に当たる。この段階で対策を講じれば『ささいなトラブル』だからこそ元に戻したり、機能を維持したりできるはずだ」と強調する。

 ▽悪循環

 飯島さんはさらに、高齢者の社会的な活動性に着目する。家族や知人と食卓を囲む人は、独りで食べる人に比べて不調も少ないという。「皆と一緒なら多様な食品を食べるし、会話も弾み、唾液も出る」からだ。また、自分の健康への興味、関心も大事。口の状態を気にする人は歯科医にかかる機会も多く、機能がより長く維持できる。

 では、どうやって不調に気づき、対応をしたらいいのか。東京都健康長寿医療センター専門副部長で歯科医の平野浩彦(ひらの・ひろひこ)さんは兆候として「硬い物が食べにくい」「液体でむせる」「口が渇く」の三つを挙げ、「体の筋肉と同じ。食べる力も意識して使わないと衰える」と自助努力の必要性を指摘する。「かめない」「軟らかい食べ物を選ぶ」「さらに衰え、いっそうかめない」...という悪循環が典型的な始まり。食欲の低下を経て、栄養状態の悪化を生む。

 ▽パ、タ、カ

 自分がしっかり食べ物をかめているのか、簡単に分かる方法がある。奥歯でしっかりかむとあごも大きく動き、頬に手を当てると大きな筋肉の動きが伝わってくるはずだ。前歯だけをかみ合わせても筋肉はあまり動かない。平野さんによると、軟らかい物を食べる際は主に前歯しか使わず、このかみしめるための大きな筋肉が衰えてしまう。いつの間にか、好き嫌いより食べやすさで食べ物を選ぶようになることも、かむ力の衰えを示す要注意のサインだ。

 口の動きを測る簡単なテストもある。「パパパパ...」「タタタタ...」「カカカカ...」。パ、タ、カの3音を短時間でどれだけ細かく発音できるか。医学的にも確立した試験で、唇や舌の機能を示す。特に「カ」は舌の根元を使うため、のみ込む力と密接な関係があるという。

 口周りのちょっとしたトラブルへの対策は、まずはかかりつけの歯科で相談して指導を受けるのが一番。各地の歯科医師会が高齢者向けのセミナーや相談会を催したり、自治体が筋力強化や栄養指導と併せて教室を開いたりしている。

第68回 北海道歯科学術大会に3,240人来場

第68回 北海道歯科学術大会 が8月22日(土)、23日(日)の両日、
「札幌パークホテル」で開かれた。

歯科医師会会員出席は延べ838人で、併催行事として「2015北海道デン
タルショー」も開催され、会場であるホテルには歯科医師・歯科関係
者ら3,240人が来場した。

今年のメインテーマは「甦れ-make it revive-」でした。
学会で得た知識・技術・新材料を早速にもお取入れになり、皆様の診
療大好きが、少しは甦っていただけましたでしょうか?

副鼻腔炎の第一選択に鼻洗浄+ステロイド

Rudmik L,et al.Medical Therapies for Adult Chronic Sinusitis A Systematic Review.JAMA. 2015 Sep 1;314(9):926-39.

 29の研究を対象に、成人の慢性副鼻腔炎に対する適切な内科的治療をシステマティックレビューで検討。治療なしと比べ、生理食塩水洗浄で症状スコアが改善(SMD1.42; 95% CI, 1.01 - 1.84)。局所コルチコステロイド療法では症状スコア全般SMD-0.46 (95% CI, -0.65 - -0.27)、ポリープスコア改善SMD-0.73 (95% CI, -1.0 - -0.46)だった。第一選択療法に局所ステロイドと鼻洗浄の併用が示唆された。

【原文を読む】
Journal of the American Medical Association

百歳以上、初の6万人突破 45年連続増、87%女性 敬老の日前に厚労省調査

全国の100歳以上の高齢者は過去最多の6万1568人に上ることが11日、敬老の日を前にした厚生労働省の調査で分かった。6万人を超えたのは1963年の調査開始以来初めて。昨年より2748人多く、45年連続の増加となった。女性が87・3%を占めた。

 住民基本台帳を基に、かつて敬老の日だった「老人の日」の15日時点の100歳以上の人数を、自治体を通じ1日現在で集計した。

 男性は7840人(前年比254人増)、女性は5万3728人(同2494人増)。2015年度に100歳になった人と、なる予定の人は計3万379人(前年度比1022人増)だった。

 国内最高齢は東京都渋谷区の女性で、1900(明治33)年3月生まれの115歳。男性の国内最高齢は名古屋市守山区の小出保太郎(こいで・やすたろう)さんで、1903(明治36)年3月生まれの112歳。小出さんは男性の世界最高齢としてギネス・ワールド・レコーズ社から認定されている。

 人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数は48・45人。都道府県別では島根が90・67人と3年連続最多で、高知85・37人、鹿児島80・40人が続いた。一方、最少は26年連続埼玉で28・68人、次いで愛知32・10人、千葉36・00人。都市部への人口流入と地方での過疎化の影響もあるという。

 100歳以上の高齢者は調査を始めた63年には153人だったが、98年に1万人を超え、07年に3万人、12年に5万人を突破した。厚労省は100歳を迎える人に首相が贈る純銀製の「銀杯」を、経費節減のため、来年度から銀メッキなどに変える方針。今年は純銀製が贈られる。

 日本人の平均寿命(14年)は女性86・83歳、男性80・50歳。

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