京大病院リウマチセンターを未治療、未診断で受診した72名の関節痛患者の歯周病状態を評価。それらの患者がその後関節リウマチを発症するか、2年間の追跡調査を行った。その結果、初診時に歯周病を持つ関節痛患者は、歯周病を持たない患者と比較して、関節リウマチと診断されるリスクが約2.7倍高くなることが判明。研究グループは今後、歯周病が関節リウマチの発症に影響を及ぼすメカニズムが抗CCP抗体の誘導だけなのか、あるいはポルフィロモナス菌が特に関係しているのかなどについては、さらなる研究が必要としている。
京大病院リウマチセンターを未治療、未診断で受診した72名の関節痛患者の歯周病状態を評価。それらの患者がその後関節リウマチを発症するか、2年間の追跡調査を行った。その結果、初診時に歯周病を持つ関節痛患者は、歯周病を持たない患者と比較して、関節リウマチと診断されるリスクが約2.7倍高くなることが判明。研究グループは今後、歯周病が関節リウマチの発症に影響を及ぼすメカニズムが抗CCP抗体の誘導だけなのか、あるいはポルフィロモナス菌が特に関係しているのかなどについては、さらなる研究が必要としている。
高齢者の無歯顎は、個人所得だけでなく、地域の平均所得とも関連することが日本老年学的評価研究(JAGES)プロジェクトの調査で判明した。埼玉県立大学などとの共同研究によるもので、65歳以上の高齢者を対象に郵送調査を実施。歯の本数や所得の情報が得られた79563人のデータを使用し、無歯顎の有無と個人及び地域所得との関連を同時に検証した。その結果、性別、年齢、婚姻状態、教育歴、及び歯科医院密度を考慮した上で、個人所得と地域所得がどちらも高くなるほど、無歯顎になるリスクが減少する傾向が見られたという。具体的には、個人所得および地域平均所得が100万円高くなると、無歯顎になるリスクが個人所得では1割、地域所得では約6割減少した。また、所得と無歯顎との関連についての男女差は、女性が男性に比べて、より地域所得が高い地域に住むほど、無歯顎になるリスクが統計学的有意に小さくなることが示された。
英国の歯科医師は過大なストレスのせいで、多くが精神を害され、8
~16%が健康影響するレベルに達している。
キングスカレッジ・ロンドンの歯科研究所で、歯科医療に関わる心理問
題を研究しているTim-Newton 名誉研究員らの調査によるもので、英国
歯科医師会の機関誌「BDA」219号に掲載した「タブー。社会的、あ
るいは宗教的習慣によって禁止、制限される診療」と題する論文による
と、国営医療(NHS)の審査システムの複雑さが、歯科医療の需給バ
ランスに影響し、歯科医療現場を混乱に陥れているという。
結果、多くの歯科医師が、精神的な極度の疲労と没個性化、達成感のな
さを覚えていて、これに対する疫学的根拠に支えられた予防法はないと
言われている。
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英国国営医療(NHS):
イングランド保健省によると2007年9月末現在、入院を13週間以上待って
いる人は72,700人。外来診療を8週間以上待っている人は55,300人。
http://www.ilcjapan.org/chojuGIJ/pdf/07_02_3.pdf
この頃、福祉や医療関係の講演会や勉強会に出席すると耳慣れない
「PDCAサイクルを回しましょう!」などとよく耳にする。PDCAサイク
ルとは、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑
に進める手法の一つで、主に民間企業の改善手法として用いられてい
る。
『 Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善) 』
の4つの行程をサイクルとして繰り返すことによって、継続的に改善する。
近年ではこの手法が企業だけでなく医療機関や福祉法人などにも置き換
えができるとして積極的に用いられ、実践している内容の事例や実際に
上がった効果・成果に関する報告なども数多くある。
また、CPDCA は現状把握(Check)を先に行うことで定量化(数値化)し、
厚みのあるPlanづくりを行えると言われている。まとめとしてPDCAは、
個人の習慣と同じで毎日の意識継続と積み重ねが大切であり、習慣にお
いては短期間での成果よりも「続ける」ということに着目する。
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http://mediwel-galaxy.jp/archive/1401/
幻視や抑うつ症状などが出る「レビー小体型認知症」の当事者、樋口直美さん(53)=千葉県=が、病気に気付いてから実名で病を公表するまでの日記をまとめた「私の脳で起こったこと」を出版した。
樋口さんは41歳で「うつ病」と誤診され、約6年も誤った薬物治療を続けた。2012年9月、インターネットなどで調べて若年性のレビー小体型認知症を疑い、同10月に専門医を受診。13年6月に正式な診断を受け治療開始。今年1月に東京の会合で実名で体験を語った。本はこの2年4カ月の日記をまとめている。
レビー小体型ははっきりした幻視、手足の震えなどの症状が現れるが、日によって症状の変化が激しい。物忘れ、場所や時間が分からなくなるなどの認知障害が、出ないこともある。認知症の中では「アルツハイマー型」「血管性」に次ぎ3番目に多く、約2割を占めるが、あまり知られていない。
40年間、日記を書き続けている樋口さんは病気の不安も生々しく記録している。いるはずのない虫や人間が見え、仕事でミスが続く。「私はいつ病気に脳を乗っ取られるのだろうか」「死ぬことは恐(こわ)くない。理性を失うこと、言葉を失うことが恐ろしい」(12年10月)
一般的に、認知症の人は家族の顔まで忘れる、人格も失うなどのイメージが強い。体調が改善するにつれ「認知症という言葉は、深く誤解され、既に広く侮蔑(ぶべつ)的に使われている」(13年11月)「脳の機能の一部を失ったからといって、知性を失う訳ではない。記憶を失ったとしても思考力を失う訳ではない」(14年8月)など、病への無理解を嘆き、憤る。
現在、血圧や心拍数が安定しない自律神経障害は残るが、幻視などはなく家事や講演もこなす。「毎日楽しく笑って過ごせば、どんな薬よりも効くのだ」(同10月)「周囲の誰もが味方で、心安らぐ『ホーム』の環境にあれば、妄想も生まれない、少なくとも周囲を困らせるような妄想は生まれないのではないか?」(同12月)と記す。
樋口さんは「当事者を追い詰めているのは周囲の無知。多くの人が正しく病気を理解し、誰もが自然に受け入れられる社会なら、当事者のストレスは軽くなるはず」と訴えている。
<日 時> 平成27年9月2日(水)17時30分~18時30分
<会 場> 旭川赤十字病院 講堂(外来棟2階)
<対 象> 医療機関職員(参加される方の職種は問いません)
<申 込> 会場準備の都合から、9月2日(水)午前中までに地域医療連携室へご連絡下さい
<テーマ> 医療事故調査制度について
<日 時> 平成27年8月29日(土)午後2時~午後4時
<会 場> 旭川赤十字病院 講堂(外来棟2階)
<対 象> 旭川市及び近郊の医療機関職員(職種は問いません)
<申 込> 別添「参加申込書 FAX返信用紙」にてお申し込みください。
<内 容> 別添プログラムをご参照ください
<日 時> 平成27年8月26日(水)18時00分より
<会 場> 旭川赤十字病院 医局(外来棟5階)
<対 象> 医師または歯科医師に限らせていただきます。
<申 込> 会場準備の都合から、8月26日(水)午前中までに地域医療連携室へご連絡下さい
<演 題>
①前立腺癌の最近の話題 (演 者) 泌尿器科 池端 良紀
②慢性咳嗽について (演 者) 呼吸器内科 上村 幸二郎