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子育て相談(予約制)

 内 容   身体測定、育児・栄養・歯科相談(当日の朝、必ず体温を測ってきてください)
 日時・場所 ①6月 2日(火)=東地区体育センター(豊岡2の5)
       ②6月 9日(火)=第二庁舎3階
       ③6月22日(月)=永山公民館(永山3の19)
       ④6月29日(月)=神楽岡地区センター(神楽岡12の2)
 受付時間  ①④午前9時30分~11時 ②午前9時~11時 ③午前9時40分~11時
 対象    0歳~就学前の子
 申込    5月20日(水)から子育て相談課
 電話    26-2395

心臓マッサージだけで回復裏付け 人工呼吸なくてもOK

人工呼吸をせず、心臓マッサージ(胸骨圧迫)だけを行う心肺蘇生法の普及が、心停止した人の社会復帰数の増加に大きく貢献しているという調査結果を、京都大環境安全保健機構の石見拓教授や川村孝教授のグループが11日に発表した。日本は胸骨圧迫だけの蘇生法を学会レベルで唯一推奨している国で、その正しさを裏付けたという。
 心肺蘇生の在り方をめぐっては、人工呼吸と胸骨圧迫を併用した方法が長年標準とされてきた。一方、胸骨圧迫だけでも救命率は変わらないとする研究報告があり、日本では近年、市民による心肺蘇生の実施率の向上を目指し、人工呼吸を省く方法が多く取り入れられている。
 グループは、2005年から12年までに国内で心停止によって救急搬送された患者約81万6千人について、市民による蘇生の有無や種別、社会復帰の状況などを調べた。胸骨圧迫だけの蘇生を受けた人の割合は05年の17・4%から12年には39・3%に増加。胸骨圧迫だけで社会復帰できた人も、人口1千万人当たりの換算で05年の0・6人から28・3人に増えていた。
 石見教授は「胸骨圧迫だけの蘇生は、人工呼吸を伴う場合に比べて簡単。多くの人を対象にした講習が実施しやすく、蘇生の普及に有効だ」と説明。その上で「人工呼吸は子どもの心停止に有効とのデータもあり、学校の先生らにはオプションの講習として実施するのが望ましい」と話している。

『平成27年度 第1回 緩和ケア研修会 in 旭川赤十字病院』

<日 時> 平成 27年 7月 2日 (木) 18時00分 ~ 19時00分

<会 場> 旭川赤十字病院 講堂 (外来棟 2階)

<対 象> 旭川市および近郊の医療機関職員(参加される方の職種は問いません)

<申 込> 会場準備の都合から、6月26日(金)までに参加申し込み用紙(別添PDFファイル内)を
        FAXにてご返信下さい。
        ※当日参加受け付けもいたします。

<テーマ> 

  『 腫瘍内科医が行う緩和治療 』
 
旭川赤十字病院 血液・腫瘍内科部長 幸田 久平  

『第2回 医療安全講習会』開催のご案内

<日 時> 平成 27年 6月 22日 (月)  17時30分 ~ 18時30分

<会 場> 旭川赤十字病院 講堂 (外来棟 2階)

<対 象> 医療機関職員(参加される方の職種は問いません)

<申 込> 会場準備の都合から、6月19日(金)までに地域医療連携室へご連絡下さい。

<テーマ> 

 1.他院の事故から学ぶ医療ガスの安全使用
 
北海道エアーウォーター株式会社 保安技術部 道北担当課長 浮須 一夫   

 2.更新される一般病棟用 人工呼吸器 「 C3 」 説明会
 
                                 旭川赤十字病院 臨床工学課長 陶山 真一   

青森県内初の障害者専門歯科が好評 7月からは診療日を週1日から週2日に

「県立あすなろ療育福祉センター」(青森市石江)に、県内初の障害者専門歯科診療施設が開設されて1年たった。利用者から「専門治療を受けられて助かる」と喜ばれており、さらなるニーズも見込まれるため、センターは7月から、診療日を週1日から週2日に拡大することを決めた。現在は、センター利用者のみの診療となっているが、将来的には一般の障害者の治療も引き受ける方針だ。

 5月26日、水頭症の影響で足が不自由な古木千尋さん(26)=青森市=がセンターで歯科治療を受けていた。母・睦子さん(53)は「以前は一般の医院を受診しても薬だけ塗って『終わり』ということがあった。センターで専門の治療が行われるようになって助かっている」と話した。

 昨年4月に開設されたセンターの歯科診療施設は、毎週火曜日の午前9時から正午まで、県歯科医師会、弘前大、岩手医科大の歯科医師が交代で治療に当たっている。2014年度の患者数は延べ302人、1日の受診者は平均6・4人。センターは、14年度の実績などを踏まえ「2日連続で処置が必要なケースもある」として7月から水曜日の午後も診療することにした。

 県歯科医師会の波多野厚緑理事は「障害者歯科治療は、患者が環境変化に敏感だったり、移動が困難だったりするため、特別な配慮と技術が必要。専門治療施設での治療ニーズは多い。全身麻酔などの機器はそろっているので、今後幅広く診療を行っていきたい」と意欲を語った。センターの村上直弘所長は「センター利用者以外の障害者の人も受診できるように前向きに検討している」と話した。

 現在、センターには、状態が比較的安定した重症心身障害・肢体不自由の14人が入所。リハビリ通所の22人が登録している。

世界最速で老いる大国 福祉政策、追いつかず 「人口減を越えて」「模索するアジア」中国、高齢化深刻

人口超大国・中国で60歳以上の高齢者は2億人を超え、国民の約15%を占める。2世代以上にわたる一人っ子政策や平均寿命の延びで、国連は中国の高齢化が「世界最速」で進むと分析。強引な人口抑制の裏で1人暮らしのお年寄りが急増するなど、難問が噴出しているが対応が追いつかず、高齢者福祉は深刻な課題となっている。

歯科医の未受診、親の貧困影響も 名古屋で講演会

歯科医療での保険給付範囲の拡大などを求めている団体「保険で良い歯科医療を」大阪連絡会代表世話人で歯科医の戸井逸美さんが名古屋市内で講演し、大阪府内の中学校で昨年度実施した歯科治療調査の結果を報告した。学校検診で「受診が必要」と診断されたのに、歯医者で受診しなかった生徒は74%に上り、一部は経済的な事情から受診できなかったと解説した。

 同連絡会は昨年度、小中学校で調査。小学校でも、受診が必要と診断されたのに、未受診は51%あった。養護教諭に聞いたところ、親の貧困や教育能力不足、育児放棄などが個別に未受診の原因として浮かんだ。戸井さんは「健康格差がある」とし、「親の責任に矮小(わいしょう)化しないことが大事だ」と訴えた。医療費助成制度の拡充▽保護者や児童への啓蒙(けいもう)▽学校と行政・地域との連携▽学校から歯科治療につなげる仕組みづくり――などを改善策として提案した。

 講演は「保険でより良い歯科医療を」愛知連絡会の定期総会の一部としてあり、56人が参加。県内の養護教諭や歯科医も現状報告した。

歯ぎしりと思っていたら… 顎口腔ジストニアの早期発見を

口や顎、舌、唇などの筋肉が無意識に収縮する「顎口腔(がくこうくう)ジストニア」を患いながら、顎(がく)関節症や歯ぎしりと診断されやすい。まれな病気で、経験豊富な歯科医師でも患者と接する機会が少なく、見落とすためだ。悪化する前に、適切な治療を早く受けられるように、国立病院機構・京都医療センター(京都市伏見区)の歯科口腔外科はセルフチェック表を作成し、患者の理解を呼びかけている。

 ジストニアとは、筋肉の収縮を調節する大脳基底核や神経系統に何らかの障害を受けた結果、全身または身体の一部に、ねじれや硬直、けいれんなどが生じる疾患だ。思い通りに筋肉が動かなくなり、肉体的、精神的に苦痛を伴う。頭が傾いたり、まぶたが自由に開けなかったり、字が書けなくなったりと、日常生活に支障を来す場合もある。

■8割が違う診断に

 ジストニアの疑いがある患者は原則として神経内科を受診するが、顎口腔ジストニアの場合、口腔外科が専門領域になる。代表的な症状として、無意識に▽口を閉じてしまう▽口を開いてしまう▽舌が前に出てしまう▽下顎が横へずれる―などがある。京都医療センター歯科口腔外科は2007年7月から専門的な治療を始め、全国から500人近くの患者が受診した。

 吉田和也医長は「顎口腔ジストニアは患者さんだけではなく、医療関係者の間でも、ほとんど知られていない。適切な治療を受けられず、症状が悪化してから受診するケースが多い。例えば、閉口ジストニアの患者さんは約8割が顎関節症と診断されている」と指摘する。早期発見につなげようと、「口と顎の筋肉に無意識に力が入って動いてしまう」など、特徴的な症状を挙げ、10項目のセルフチェック表をつくり、ネット上で公開している。自己診断で6項目以上該当すれば、専門医の早期受診が望ましい。

 京都府南部の30代女性は1月、緊張すると、突然舌が出て、話せなくなる症状に襲われた。近くの歯科医を受診し、虫歯の治療を受けたが、症状が改善せず、総合病院の歯科口腔外科と神経内科でも「よく分からない」と言われた。ネット上で「舌が出る」という言葉で検索すると、吉田医長のサイト「顎口腔領域の不随意運動」にたどり着いた。セルフチェックを実施すると、10項目のうち、7項目が該当したという。

■治療の苦痛少なく

 女性は4月に受診し、局所麻酔薬によるブロック療法を定期的に受けている。苦痛も少なく、顎に数カ所注射しただけで治療が終わった。「レジ打ちの仕事で毎日、200人以上のお客さんと接していた。正確に数字を伝えるという緊張感の連続だった。病名が分かって、ずいぶんと気持ちが楽になった」と話す。

 京都市の40代男性は5年前から治療を開始。「営業職で、人前でしゃべろうとすると、顎が後方に引きつけられ、舌が出そうになった」と言う。現在も3~4カ月に1回の割合で、筋肉の収縮を抑制するボツリヌス療法を受けている。「ボトックス」と呼ばれるA型ボツリヌス毒素製剤を局所注射するだけだ。男性は「飲んだり食べたりする時に支障はないが、人と話す時だけが困る」と訴える。

 顎口腔ジストニアの治療には、ブロック療法やボツリヌス療法のほか、内服治療、マウスピース、口腔外科手術などがある。吉田医長は「症状の種類や状態によって治療法を選択する。症状が軽い段階で治療を始めた人ほど、総じて治療効果が高い」と説明する。

 また、長時間に渡って口や顎に緊張した状態が続くためか、受け付け、営業、教員、司会など、話す職業に多いのも一つの特徴だという。潜在的な患者は相当数に上るとみられ、まずはジストニアに対する正しい理解が欠かせない。

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