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「いわゆる口腔ケアの重要性

 社会保障審議会の医療保険部会が9月19日(金)、都内の全国都市会館で開催され、医療保険制度改革に関する2巡目の議論を開始した。今後、患者負担、医療費適正化などについて協議を行い、11月下旬を目途に同部会としての取りまとめを行う予定。日本の高齢者が亡くなる原因でかなり肺炎が増えており、他の病気で入院していても最期は肺炎ということが多い。肺炎球菌ワクチンでの対応もあるが、実は口腔内の衛生を保つことが感染症予防にもなるし、肺炎予防にもなる。かみ合わせを良くしていれば認知症予防にも、ひいてはがん対策にもなるという新しい情報がある。
                  日歯広報 2014.10.15

「食べること」は「生きること」認知症をテーマにフォーラム

9月21日(日)、「認知症と共にポジティブに生きるための口腔ケア・口腔リハビリテーション」のテーマの下、約200名の参加を得て、都内のコクヨホールで開催された。認知症になっても、いつまでも自分らしく食べ続けていくために今日からできることや、口腔ケア、口腔リハビリテーションの視点から自分らしく生きていくための知恵や工夫などを議論した。
                  日歯広報 2014.10.15

後期高齢者医療制度 保険料の特例廃止 半数以上が負担増

後期高齢者医療制度:保険料の特例廃止 半数以上が負担増

 政府は、後期高齢者医療制度の保険料を特例で軽減する措置を早ければ2016年度から段階的に廃止する。これによって、加入者約1600万人の半数を超す約865万人で負担が増し、最終的に保険料が30倍に膨らむ人も出てくる。制度見直しが保険料にどう影響するのか、年収別に整理した。

 75歳以上の後期医療の保険料は、全員が支払う「均等割り」と、一定の年収を超す人が支払う「所得割り」からなる。本来の減額制度として、低所得者(約714万人)には、収入に応じて均等割りを2割、5割、7割の3段階で軽減する仕組みがある。

 さらに75歳になるまで家族の扶養を受けて保険料を納めていなかった人(約174万人)は2年間に限り、収入にかかわらず均等割りが5割減となり、所得割りは全額免除される。

 厚生労働省が廃止を検討しているのは、こうした減額制度に上乗せした特例部分だ。均等割りが本来なら7割減の人には現在、特例で9割減か8・5割減という恩恵がある。75歳になるまで扶養を受けていた人も9割減だ。一方、所得割りは一定年収以下の約145万人(うち約23万人は均等割りも軽減)が5割減になっている。

 特例が全廃されると、夫婦世帯(妻の年金収入80万円以下)の場合、夫の年金が年80万円なら、夫婦とも毎月の保険料は今の370円から3倍の1120円に上がる。年金が150万円だと保険料は560円から1120円に倍増。夫の年金が250万円で、75歳になるまで扶養を受けていた妻は現在370円の負担が5倍の1870円に増える。

 以前に扶養を受け、現在は1人暮らしで年金が250万円ある人の場合、特例廃止に加えて本来の軽減措置が2年後になくなると、保険料は370円から30倍の1万930円にはね上がる。

歯細胞から肝臓再生、年度内臨床も

日本歯科大学の八重垣健教授など再生医療研究チームは、歯の細胞から肝臓を再生する実験に成功した。歯髄幹細胞と呼ばれるヒトの歯の細胞から再生した細胞を、急性肝不全を起こしたラットの肝臓に移植、肝臓を再生させた。早ければ年度内での臨床応用も可能という。自己の歯の細胞から再生臓器と置換するというiPS細胞などに続く、再生医療の実現につながる可能性がある。

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 体性幹細胞という幹細胞の一種である歯骨髄細胞を使った前臨床実験。すでに研究グループでは、ヒトの乳歯・永久歯は髄から得た歯髄細胞を継代培養することに成功しており、肝臓、すい臓細胞の分化も成し遂げている。今回はこれらの経緯を踏まえ、80~90%の肝臓を切除し急性肝不全を起こしたラット6匹に、ヒト歯髄から再生した肝臓様細胞を移植した。6匹はすべて生存し術後20日で肝臓は完全に再生。移植したラットの肝臓にはヒト肝臓マーカーが大量に出現し、ヒト肝臓が再生できたことも確かめた。

 また、実験中に単純ミスで肝臓以外に歯髄からの肝臓様細胞が飛んだところ、肺で肝臓ができた。この細胞が悪性腫瘍になる可能性が否定できたとしている。さらに、ラットに肝硬変を起こさせ、肝臓様細胞を肝臓に注入した試験で移植群と非移植とで血清を比較すると、移植群と正常ラットとがほぼ同じ値を示した。肝硬変が治癒したことになる。

 これらの結果から研究陣では、機能的にも形態的にも十分な肝臓再生に成功し、ヒト肝臓の再生医療の実現性を実証できたと総括。それだけでなく、ヒト歯髄由来の幹細胞から発生させたすい臓など肝臓以外の種々の再生器官がヒトの体内で正常に機能する可能性が確かめられたとしている。

 また今回の試験では、肝臓様細胞からの臓器の再生時に、旧臓器を細胞接着(スキャホールド)の足場として活用し、臓器再生時のカギとなる3次元立体構造の構築につなげた。これもまた、疾病臓器を自己の歯の細胞から短時間で再生臓器と置換する治療の実現への道を開いたといえそう。

 肝臓の臨床医学の研究機関の協力があれば、臨床への応用は年度内にもできるという。iPS細胞の活用とは別のアプローチによる再生医療として注目を集めそうだ。

大人歯みがき教室

内容 講話、歯磨きのアドバイス
 日時 11月10日(月) 午後2時から
 場所 まちなか市民プラザ(1の8 フィール旭川7階)
 他  歯と口の健康づくりポスター展を11月5日(水)~11日(火)に開催
 申込 健康推進課 ℡25-6315

浅井愼平氏を迎え最終診査 ベストスマイル2014

日歯は10月6日(月)、「『いい歯で、いい笑顔』を日本中に。」をキャッチフレーズに展開しているベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2014の「スマイルフォトコンテスト」の最終審査を、歯科医師会館で行った。今年度の「スマイルフォトコンテスト」では、7月15日(火)から9月25日(木)までの応募期間に4639作品が寄せられた。
                  日歯広報 2014.10.15

保険適用の見込みを考慮 混合診療拡大で厚労省

厚生労働省は22日の中央社会保険医療協議会(中医協)で、保険診療と保険外の自由診療を併用する「混合診療」を拡大する「患者申出療養」(仮称)について、将来的にも保険適用の見込みがない治療は対象外とするなど制度運用の考え方を示した。

 患者申出療養で安全性や有効性を確認できた治療は保険適用を目指すことになっており、美容目的などの場合を対象外とすることを想定している。中医協は今後、対象外の治療を具体的に議論し、制度の骨格を年末までにまとめる。厚労省は来年の通常国会に関連法案を提出し、2016年からの実施を目指す。

 委員からは、患者が新たな医療を受けられる可能性を制限しないよう「明らかに見込みがない場合だけを対象外とするべきだ」との指摘が出た。

 また、患者が相談しやすいよう、臨床研究中核病院に専用の窓口を設けることや、国が安全性・有効性を確認する審査は原則6週間の期間にこだわらず、慎重に行うべきだとの意見が上がった。

 厚労省は、副作用の可能性や厳密な管理が必要なリスクが高い治療は、臨床研究中核病院など15カ所程度だけで実施し、それ以外の治療はほかの病院にも広げるとの考えも提示した。

群馬県立4病院 「ヒヤリ・ハット」が減少 昨年度3230件 最多は「与薬」の17.1%

県立の4病院で昨年度、患者に実害を与える前に誤った医療行為が発見された「ヒヤリ・ハット」事例の報告件数が、前年度比17%減の3230件となった。実際に発生した医療事故は6%増の940件となったが、ヒヤリ・ハットとの合計では12%減の4170件で、調査を開始した2005年度以降、初めて減少に転じた。県病院局が発表した。

 調査対象の4病院は心臓血管(前橋市)▽がん(太田市)▽精神医療(伊勢崎市)▽小児医療(渋川市)の各センター。発生が最も多かったのは火曜日、時間帯は午前10~11時台だった。内容別では薬を投与する「与薬」が17・1%で最多で、直接的な医療行為以外の「観察」が14・2%、「転倒・転落」が12・7%の順だった。

 医療事故の具体例では、ミルクアレルギーの疑いのある子どもにミルクを与え、重度のアレルギー反応「アナフィラキシー」を生じさせた事例があった。スタッフ間で情報が共有されていなかったことが要因という。このほか、車椅子の患者が移動時に転倒して骨折したり、投与禁止となっていた解熱剤を誤って投与したりする事例もあった。死亡事例は入院中の自殺と術後の合併症の2件で、家族の了解が得られていないとして詳細は公表していない。

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