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人工甘味料で代謝異常 腸内細菌のバランス崩す

菓子や清涼飲料に広く使われているサッカリンなどの人工甘味料には、代謝に関わる腸内細菌のバランスを崩して血糖値が下がりにくい状態にする作用があるとする研究結果を、イスラエルの研究チームが英科学誌ネイチャー電子版に17日発表した。

 虫歯予防やカロリー摂取量を抑えるのに役立つ一方で、糖尿病や肥満といった生活習慣病のリスクが高まる可能性を指摘。別の人工甘味料のスクラロースやアスパルテームにも同じ作用があることをマウスの実験で示した。チームの研究者は「大量に使われている人工甘味料の影響について再評価する必要がある」と警告している。

 チームはイスラエルの約380人を対象とした調査で、人工甘味料を多く摂取する人は摂取しない人に比べ、体重や腹囲の増加に加え、血糖値や糖尿病に関係する血液指標の上昇がみられるのを確認。少人数のグループやマウス実験で詳しく調べると、摂取量が多いと消化や代謝に関わるさまざまな腸内細菌のバランスが変化し、血糖値が下がりにくい糖尿病と似た状態になることが分かった。

 人工甘味料は砂糖の数百倍の甘味があり、ダイエット飲料や朝食用シリアル、砂糖を使わない菓子などに広く使われている。健康影響をめぐっては、血糖値に影響しないとの疫学研究がある一方、体重増加や糖尿病リスクを指摘する報告もあり、専門家の間で議論が分かれている。

65歳以上、3296万人 過去最高、総人口の26% 「敬老の日」総務省推計

「敬老の日」を前に総務省が14日発表した人口推計によると、2014年の65歳以上の高齢者は前年に比べ111万人増の3296万人だった。総人口に占める割合は0・9ポイント増の25・9%で、ほぼ4人に1人の計算。人数、割合とも過去最高を更新した。

 第1次ベビーブームの最終世代である1949年生まれの人が65歳に達したのが要因。75歳以上は12・5%の1590万人で、8人に1人の割合となった。

 国立社会保障・人口問題研究所は、今後も高齢者は増加し2035年には65歳以上が3人に1人、75歳以上が5人に1人の割合となると予測しており、社会保障の充実や就業先の確保など対応が求められる。

 推計は10年の国勢調査を基に、その後の出生や死亡数を今月15日時点で反映させた。65歳以上の男性は1421万人で男性人口の23・0%、女性は1875万人で女性人口の28・7%を占めた。

 年齢層別では、70歳以上は総人口の18・7%の2383万人、80歳以上は7・6%の964万人だった。

 一方、労働力調査によると、13年に仕事に就いていた65歳以上の人は636万人、15歳以上の全就業者に占める割合は10・1%で、いずれも過去最高だった。

 このうち203万人はアルバイトや嘱託などの非正規雇用で「自分の都合のよい時間に働きたい」との理由が多かった。

 65歳以上の就業率は20・1%で、主要8カ国で最も高い水準だった。

保険診療拡大で負担軽く

内容の見直しが常に行われている保険診療。これまで自由診療だった治療法や、対象でなかった病気が、新たに健康保険などの公的医療保険の適用対象となり治療の可能性が広がることもある。有効に使いたい。

 ●高額で一度は断念

 東京都内の男子大学生(22)は生まれつき永久歯が11本少なかった。10歳ごろ、虫歯治療のために撮ったX線写真で偶然判明した。それからは乳歯を温存しながら主治医と治療法を探った。ある病院では「抜歯してインプラントを入れる」との提案を受けたが、断念した。高価なインプラントが多数必要となり、治療費が200万~300万円に上るからだ。矯正治療で歯の隙間(すきま)を整理すれば治療法も広がるが、その当時は一般の歯列矯正と同様、保険は適用されなかった。

 永久歯が足りない「先天欠如」は珍しくなく、およそ10人に1人にあるとされるが、多数の場合は珍しい。永久歯の本数が少ないと、かみ合わせなどに大きな問題を生じ、1本の歯にかかる負担が通常より大きいため、歯の寿命も短くなりやすい。見た目を気にして引っ込み思案になるなど、心理的な影響を受ける子どももいるという。

 2012年度からは、先天的に永久歯が6本以上足りず、認可を受けた矯正専門歯科などで治療を受ける場合、原因となる病気の有無に関わらず矯正治療に保険が利くようになった。自己負担は3割で済む。小児の医療費を無償化している自治体では、その対象なら無料だ。

 大学生は主治医から保険適用の話を聞き、1年前から矯正を開始。自己負担の総額は40万円を切る見込みだ。「親の負担が減ってよかった。保険が利かなければ今も『どうしたらいいだろう』と治療に踏み込めずにいたかもしれない」と話す。矯正治療後、空いた部分には保険診療で人工歯のブリッジをつけて、不足を補うつもりだ。

 担当医で日本臨床矯正歯科医会の野村泰世専務理事は「保険適用になったことは一般歯科や保健所でも知らない人が多い。治療の機会を得られるよう、周知を図りたい」と話す。

入院中パン詰まらせ後遺障害 都内の病院に賠償命令

くも膜下出血で病院に入院した男性(66)が蒸しパンをのどに詰まらせて後遺障害が残ったのは、適切な介助を怠ったためだとして、「医療法人社団苑田会」(東京都足立区)と主治医に約1億4130万円の賠償を求めた訴訟の判決が11日、東京地裁であった。加藤正男裁判長は病院側の過失を認め、法人に4804万円の支払いを命じた。主治医に対する請求は棄却した。

 判決によると、男性は2007年3月、苑田会が経営する苑田第一病院に入院。5日後、昼食の蒸しパンをのどに詰まらせて窒息し、呼吸停止になった。その後、血管性認知症と診断された。

 加藤裁判長は、パンについて「窒息の原因食品として上位に挙げられ、リハビリテーションの現場では広く知られている」と指摘。「食べやすい大きさにちぎり、男性の動作を観察するべきだった」とした。

 苑田会は「判決を見ていないのでコメントできない」としている。

8020 歯のコンクール 表彰

今年も旭川歯科医師会主催の歯のコンクールが開催されました。当院から一昨年は、最優秀賞。昨年は、準優秀賞の患者さんを輩出しており、今年は、優秀賞を頂きました。今年は、激戦で80歳で32本の歯をお持ちの方がおられ80歳で28本の方も10人以上いました。
 私が期待していた方は、88歳で28本という優秀な方で歯科医師会の賞には入りませんでしたが、当院からささやかな賞品を送りたいと思います。

100歳以上20年で10倍…51年前153人

 「敬老の日」を前に、厚生労働省は12日、100歳以上の高齢者は5万8820人(15日時点)で、前年同期に比べて4423人増え、44年連続で過去最多を更新すると発表した。

 このうち女性は5万1234人で、初めて5万人を超えた。

 同省によると、100歳以上の人数は20年前に比べて10・5倍に増加。統計を取り始めた1963年には全国で153人だけだったが、81年に1000人、98年に1万人をそれぞれ突破するなど、急速に高齢化が進んでいる。

 人口10万人に占める100歳以上の人数は、全国平均で46・21人。都道府県別では、島根県が90・17人と2年連続で最も多かった。逆に最も少なかったのは埼玉県の26・88人。東京は37・80人で40位、大阪は34・90人で43位だった。

失った歯の数が多いと消化器系がんで死亡する確率が高まる!?

 九州歯科大学の調査によると、失った歯の数が多いほど、胃がんや大腸がんなど消化器系のがんで死亡する確率が高まる可能性があるという。同大は、福岡県北部に在住、大正6年生まれの男女約824人を10年以上にわたって追跡調査。追跡できた697人のうち414人が亡くなっており、そのうち71人の死因ががんだったという。がんの内訳は、肺がんが16人、肝臓がんが13人、胃がんが12人、大腸がんが6人、膵臓がんが4人などだった。亡くなった人が永久歯28本のうち、何本歯を失っていたかを照合。飲酒や喫煙の有無などの交絡因子で調整した結果、むし歯や歯周病で歯を1本失った人は、歯がすべて揃っている人に比べ、胃がんや大腸がんなどの消化器系のがんで死亡する確率が6%も高いと判明した。さらに、失った歯が5~9本の人は、0~4本の人に比べ2.2倍、同じく10本以上の人3.2倍と、残っている歯の数が少なくなるほど、リスクが高い傾向にあった。

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