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北海道学術大会だより

8月23日(土)24日(日)の2日間、札幌パークホテルにて開催された大会
は前日の豪雨やJRの交通障害にもかかわらず約900名と多くの参加があ
り、講演、ワークショップとも盛況となった。第一日目は社保講習会
からスタートし、特別講演“長期経過から振りかえる「咬合保全」”
宮地 建夫先生、二日目の“歯科医療は生涯メインテナンス”岡 賢二
先生には用意された座席が満席となるほどの盛況であった。今回のプ
ログラムには社会保険、訪問診療、医療連携、医療経済、障がい者医
療、CAD/CAM、高齢者の口腔管理など、重要かつ最新の話題が多く盛り
込まれ、出席者にとっては得るものの多い2日間であった。

警察歯科医会全国大会 身元確認体制の整備を 遺族ケアの議論も 徳島

第13回警察歯科医会全国大会(日本歯科医師会主催)が23日、徳島市内のホテルで開かれた。警察歯科医とは警察からの要請を受けて協力する歯科医で、大会には全国から歯科医や警察、大学の関係者ら約500人が参加。南海トラフ巨大地震が懸念される中、大規模災害や事故発生時における身元確認体制の整備や、遺族へのケアの重要性などについて議論を深めた。【阿部弘賢】

 今年は「人が受ける最後の医療~警察・医科・歯科の連携」がテーマ。開会式で県歯科医師会の和田明人会長が「他職種との連携を深めることで被害を最小限にする『災害対応力』を向上させる機会に」とあいさつした。

 講演では、神戸赤十字病院(神戸市)の村上典子心療内科部長が、2005年4月のJR福知山線脱線事故を機に取り組んでいる、災害や事故などで家族や愛する人と死別し、悲嘆する遺族を支援する「グリーフケア」の大切さを紹介した。

 大規模自然災害の場合、大切な人の死だけでなく、家や思い出の品物、仕事、地域コミュニティーなど多くのものを同時に喪失することが多く、村上部長は「悲嘆の反応には個人差がある。共感を持って話を聞き、遺族がある種の納得を得ることが大切」と訴えた。

 大会では、歯科所見による身元確認の研修会や、各団体の取り組みを紹介するポスターセッションなどもあった。

旭川市在宅医科歯科連携学術講演会

日時:平成26年9月27日(土)18:20~21:00
 場所:旭川市大雪クリスタルホール
    【学術講演】旭川市国際会議場大会議室 【情報交換会】レセプション室
 対象:医師、歯科医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士、ケアマネジャー、栄養士、言語聴覚士などの全ての医療・介護・福祉従事者

 演題:摂食・嚥下障害とその対応 ~維持期の摂食・嚥下リハ(中途障害)について~

 演題:終末期における在宅ケアの必要性

健口普及公開講演会 笑いと食と健康と

平成26年9月6日(土) 14:00~16:40
 旭川大雪クリスタルホール 大会議室

 講師 日本笑い学会副会長 昇 幹夫氏(産婦人科医)

お申込み・お問い合せ 上川中部地域歯科保健推進協議会事務局(旭川市保健所健康推進課内)
           ℡0166-25-6315

一般社団法人旭川歯科医師会立 旭川歯科学院専門学校 第2回オープンキャンパス

平成26年6月28日(土)、今年度第2回目のオープンキャンパスが行われました。本校では、年に4回、主に次年度の入学希望者を対象としたオープンキャンパスを開催しております。先月5月31日(土)に今年度第1回目のオープンキャンパスが行われました。今回の第2回オープンキャンパスでは、来校者に対し、学校概要および歯科衛生士の業務内容の説明を行い、また第2回目においては、1回目と内容を変更し、体験実習として、歯科用セメント練和の体験実習と歯科治療用のユニット操作における歯石除去の模擬体験実習・歯科治療用器具の取り扱い方の説明等を行いました。今回、初めてオープンキャンパスに参加された方も多かったです。
                          2014.8 №256 メディアあさひかわ

胃切除後のQOL悪化に摂食制限

2014年8月11日 ソース:専門誌ピックアップ カテゴリ:消化器疾患・一般外科疾患
文献:Lee SS,et al.Long-term Shifting Patterns in Quality of Life After Distal Subtotal Gastrectomy: Preoperative- and Healthy-Based Interpretations.Ann Surg. 2014 Jul 28. [Epub ahead of print]

 胃癌患者127人の生活の質(QOL)データを基に、幽門側胃部分切除術後の健康関連QOLの長期的変動パターンを検証。患者の術前データと、年齢/性別で調整した健常者127人のデータに基づく検証結果の両方で特定された持続的QOL悪化要因は、摂食制限と身体醜形懸念だった。経済的困難が術前時に確認され、術後も36カ月以上持続した。

摂取しやすい介護食を開発

ハウス食品は、介護ニーズに対応し、食べる力が弱くなった要介護者に適したゼリー状食品を開発した。喉ごしのよい食感により、たん白質など不足しがちな栄養素を無理なく摂取できる。在宅介護や介護施設での活用を想定し、スーパーなどの小売りチャンネルなどを通じ、18日から市場投入した。

 新開発の食品は、「やさしくラクラクケア たんぱく質5g果実のゼリー」。食欲が低下し、噛む力や飲み込む力といった食べる力の弱くなったヒトが食べやすい設計手法を導入した。食欲低下は、必要な栄養素の不足につながるため、同食品では1個65グラム当たり、たん白質5グラム、鉄3・5ミリグラム、亜鉛6ミリグラムを配合した。エネルギーは80キロカロリー。

 日本介護食品協議会が制定した自主規格「ユニバーサルデザインフード(UDF)」に適合させ、UFD区分3とした。区分3は、「舌でつぶせる」柔らかさのある食品となる。ラベルには同協議会のマークを表示。

 要介護者ばかりでなく、健常人の日常食としても利用できる。

歯科医が「顔のしわ取り」急増…厚労省は困惑

歯科医がヒアルロン酸注射による顔のしわ取りに参入する動きが広がっている。

 普通は美容医療だが、歯科診療の延長で口周りのしわ取りも治療メニューに加えるというもの。歯科医過剰の時代、他との差別化による生き残り策の一環というが、厚生労働省は「一般的な歯科治療ではない」と困惑、歯科医によるしわ取りの実態について情報収集を始めた。

 ◆医師が一般的

 ヒアルロン酸によるしわ取りは、一般的には美容外科医ら医師が手がける。保険の利かない自由診療で、医師が海外の製剤を個人輸入するなどして行う。

 ところが、輸入代行会社ウェルハート(東京都千代田区)によると、2、3年前から歯科医の注文が増え始め、ゼロだった輸入希望者は今や500人近く。同社が開く歯科医向け美容治療セミナーも、毎月開催するほど希望者が多い。

 7月に都内で開かれたセミナーには、歯科医5人が参加。座学と実技に熱心に取り組んだ。講師の美容歯科医、清水洋利さんは「歯科治療の延長上の選択肢として希望者に行うなら問題ない。技術的にも、麻酔で日常的に注射をする歯科医には向いている」と話す。

 参加した40代の男性歯科医は「入れ歯をインプラント(人工歯根)にして上唇の縦じわが残り、気にする人がいる。美容外科より気軽な歯科で治療できれば喜ばれる」という。

 ◆過当競争

 厚労省によると、医療施設で働く歯科医は2012年時点で全国に約10万人おり、人口10万人当たりの数は40年前の倍ほど。歯科診療所は約6万8000という過当競争の時代だ。

 そもそも顔のしわ取りは、歯科の診療領域なのか。関係者が根拠としているのは、厚労省の専門家会議が1996年、歯科の診療領域の一つに「口唇」を挙げたこと。解剖学的に口唇とは、唇だけでなく口周り全体を指すため、鼻の下やほうれい線のしわ取りも治療対象になるという解釈だ。日本歯科医師会も違法行為には当たらないとしている。

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