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訪問診療の減額の影響、優先的に調査

中央社会保険医療協議会の診療報酬改定結果検証部会が5月14日に開催され、部会長に明治安田生活福祉研究所主席研究員の松原由美氏を選任するとともに、2014年度改定の影響を検証するため、2014年度と2015年度の2年間に、計12項目の特別調査の実施を決定した(文末を参照。資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。

 2014年度は6項目の調査を実施する。改定の影響がより明らかになるよう、可能な限り後ろ倒しのスケジュールで進めるが同一建物同一日の訪問診療等への適正化による影響調査」に限っては、可能な限り速やかに調査する。2014年度改定では「同一建物同一日」の訪問診療料は4分の1に減額され、「集合住宅などでは、訪問診療を行う医療機関を確保できなくなるのではないか、という懸念も出ている」(厚労省保険局医療課保険医療企画調査室長の竹林経治氏)ことを踏まえた対応だ。7月中には調査票を固め、8月に調査を実施、10月には結果の速報を公表する予定。

 本部会の結果が報告された同日の中医協総会では、健康保険組合連合会副会長の白川修二氏は、(2)のうち、紹介率・逆紹介率の低い大病院に関する調査は、2014年度に実施すべきと提案。社会保障審議会医療保険部会で、紹介状のない大病院の外来受診を抑制する議論が出ているからだ。これに対し、竹林氏は、大病院の外来関連の2014年度改定は、1年の経過措置を設けているので、2015年度の実施に理解を求めた。

職場で昼寝、頭すっきり

働く人に昼寝を勧める動きが広がっている。眠気を解消して、作業能率の低下やミスを防ぐことが目的。

 職場での昼寝を認める企業があるほか、昼寝ができるカフェやマッサージ店もでてきた。

 午後1時半過ぎ、さいたま市のリフォーム会社「オクタ」のオフィス。パソコンに向かう社員たちのすぐそばの席で、1人の男性社員が机に小さな枕を置いて顔をうずめて、寝始めた。同社には、社員が昼寝をする権利を認める「パワーナップ(短時間の仮眠)制度」がある。

 同社は2年前、会長の奥田勇さんの発案で仕事の能率アップを目的に制度を設けた。申告は不要で、眠気を感じた社員は15-20分、自席や休憩室などで寝ることができる。ほとんどの社員が制度を使った経験があるといい、午後からの長時間の研修や会議でも、途中昼寝時間が設けられる。

 経理担当の山田郁子さん(33)は「眠い時に電卓を使うと、ミスが怖くて再度確認し、結局時間がかかる。昼寝を始めてから効率が上がったと感じる」と話す。

 日本人の平均睡眠時間は外国人に比べて短い。経済協力開発機構(OECD)が3月に公表した調査では、7時間43分。全26か国平均の8時間19分より30分以上少なく、韓国に次いで2番目に短かった。

 厚生労働省は3月、11年ぶりに改定した「健康づくりのための睡眠指針」で、勤労世代は必要な睡眠時間を確保しにくいと指摘。午後の早い時間に30分以内の昼寝をすると作業能率改善に効果的だと勧めている。

 大阪市のインターネットコンサルティング会社「ヒューゴ」も職場で昼寝ができる。7年前、スペインなどの企業を参考に、午後1-4時を昼休憩「シエスタ」とする制度を設け、そのうち30分ほどの昼寝を推奨している。

 社長の中田大輔さん(34)は「判断が鈍ったり、アイデアが思い付かなかったりするのは眠い時。シエスタ後は気分を切り替えて働ける」という。

 昼寝場所を提供する店もある。東京都千代田区の「おひるねカフェcorne(コロネ)」は、女性専用の昼寝場所。睡眠時間を記録できるサイトを運営する「ねむログ」(東京)が昨年11月に開いた。

 利用は10分160円。天蓋付きマットレスが8人分あり、アロマオイルが香る。枕は硬さや形の異なる17種類から選べ、有料で寝間着の貸し出しなどもする。ランチと昼寝がセットになったサービスもあり人気。店長の塚島早紀子さんは「仕事に家事、育児と忙しい女性は睡眠時間を削りがち。隙間の時間を睡眠に充ててもらいたい」と話す。

 名古屋市のマッサージ店「メディカルリラクゼーション フォレスティ」も、座って足を温めるなどしながら昼寝できるコース(15分600円から)などがある。

 研究者らで作る日本睡眠改善協議会(東京)常務理事で、医学博士の白川修一郎さんは「眠気は12時間周期で強まるため、夜のように、午後にも眠くなる。短時間の仮眠で情報処理などの脳の働きは回復することがわかっており、昼寝は仕事でのミスを減らすうえで効果がある」と話している。

目安は15時までに15分間…頭痛や体のだるさ防ぐ

 多忙な時期、昼食後に睡魔に襲われ、職場の机で寝てしまった経験のある記者(34)。目覚めた時に首が痛かったり、頭が重いと感じたり、後悔したこともある。働く人向けの昼寝方法を、睡眠コンサルタントの友野なおさんに教えてもらった。日本睡眠改善協議会の認定資格「睡眠改善インストラクター」などを持ち、各地で講演活動も行っている。

 「働く人の昼寝時間は、二つの『15』がポイント。15時(午後3時)までに、15分間と覚えてください」。友野さんによると、15分以上眠ると、眠りが深くなって、起きた時に頭痛や体のだるさにつながる場合が多い。午後3時より遅い時間だと、夜の睡眠時間に差し障るという。

 タイミングがよいのは昼休みだ。「午後の眠気を予防できます」。寝る前にはコーヒーなど、眠気を覚ますカフェインを含む飲料を飲むとよい。効果が表れるのは目覚めた後なので、睡眠の余韻が残りにくい。

 15分以上寝ないよう、携帯電話などのアラームを設定し、リラックスできる体勢を取る。友野さんのお勧めは、壁際のいすに座り、頭を壁にもたせかけた姿勢だ。足は少し前に投げ出すように伸ばし、腕は垂らしても組んでも。日頃から首の痛みや張りがある人は、肩に載せて首を支えるタイプの枕を使うとよい。

 机に突っ伏すと胃を圧迫し、食後は消化によくない。この体勢を取る場合は、腹部が折れ曲がりすぎないよう、枕代わりに小さなクッションなどを敷く。

 睡眠時は体温が下がる。「オフィスに冷房が入る時期には、カーディガンやひざ掛けなどで防寒を忘れずに」と話す。

 助言を取り入れ、1週間、昼食後に昼寝をしてみた。初日は自席でいすにもたれ、アイマスクをして仮眠したものの、電話の呼び出し音が鳴るたび起こされ、うつらうつらしたのは最後の方だけだった。

 2日目以降は休憩室に移動して目を閉じた。人の声もあまり気にならず、日ごとに眠るまでにかかる時間が短くなった。15分たって起きると、頭がすっきりして軽い。15分という時間が重要なことが実感できた。

 友野さんは「脳と体を休める昼寝は、ストレス社会を生き抜くすべ。ぜひ習慣づけてみて」と話す。上司の皆様、昼休みに寝ている姿を見かけても、ご理解ください。

化石になっても歯は語る

化石となった歯を調べることで、いろいろな事実を知ることができます。例えば草食性であったか、肉食性であったかというような基本的なことは比較的簡単にわかるそうです。歯の磨耗状態をチェックすることで、鳥の祖先といわれている始祖鳥が昆虫や海岸に打ち上げられた動物の遺骸を食物にしていたことも推定されています。肉食性の恐竜が歯ぎしりをしていたことも歯の減り具合で判明しているそうです。狂暴な肉食性恐竜ティラノサウルスはその極端に小さな前肢で歯の掃除をしていたこともわかっています。

「8020歯っぴいプラン」について

平成25年度からは第2期の北海道歯科保健医療推進計画(別称:8020歯っぴいプラン)を策定し、各種の歯科保健医療に係る施策を推進しています。この計画においては、乳幼児、学齢児、成人、高齢者、障がいを持つ方々など全ての地域住民が「食べる楽しみを享受できる生活」を送ることができるようにするための取組みとして次の4つの重点施策を掲げて推進しています。①乳幼児期・学齢期においてはむし歯を予防するためにフッ化物洗口を推進すること。②成人期においては歯周病を予防するために、成人歯科健診や保健指導を利用できる機会を確保すること。③高齢期においては、低栄養や誤嚥性肺炎を予防するために、口腔ケア提供体制を整備すること。④障がいを持つ方々に対しては歯科保健医療サービスの充実を図るために障がい者歯科医療協力医の確保と歯科医療ネットワークを充実すること。

もっと学校歯科を知ろう!

生きる力をはぐくむ歯・口の健康づくり推進事業は、昭和53年に文部省(当時)が開始した「むし歯予防推進指定校」の制度を、平成19年度より日学歯が引き継ぎ、平成23年度に現名称に改め取り組んできた。学校歯科保健の目的は、歯や口を目に見える教材として、子ども達の心身の健康を視野に入れた確かな健康観の育成と、「生きる力」をはぐくむことにより、生涯を通して健康な生活を送る基礎と健康に生き抜く力を培うことにある。本事業はそれらを実践的に具現化する施策として、日学歯の再重要事業と位置付けており、学校現場からも高く評価されている。
                         日歯広報 2014.4.15

認知症を緑茶が予防、金沢大グループ発表

金沢大の山田正仁(まさひと)教授(神経内科学)らの研究グループが、毎日緑茶を飲む習慣のある人は軽度も含めた認知症の発症率が、全く飲まない人の3分の1にとどまることを突き止めた。コーヒーや紅茶を飲む習慣と発症抑制との関連は見られず、緑茶にだけ認知症の予防効果がみられたという。成果は15日の米科学誌プロスワン電子版に掲載された。

 研究グループは2007~13年、石川県七尾市中島町の60歳以上の住民を対象に調査を実施。07~08年の初回調査時に認知機能が正常で11~13年に再調査ができた490人について、飲茶の習慣と、認知症やその前段階の軽度認知障害の発症を分析した。

 その結果、毎日緑茶を飲む157人のうち発症したのが18人だったのに対し、全く飲まない138人では43人が発症していた。発症率はそれぞれ11・5%と31・2%で、毎日飲むグループは発症リスクが3分の1にとどまった。週1~6日飲むグループも発症率は14・9%と低めで、リスクは半分以下に抑えられた。

歯周病ケア普及歯科健診

内容  歯周病検査、歯周病の予防・改善指導
 場所  同健診の実施医療機関
     ※各支所・公民館等で配布しているチラシや、HP健康推進課の「歯の健康情報」に掲載。受診する場合は、事前に医療機関に申込みが必要。
 対象  今年度中に満30・40・50・60・70歳だった方、妊産婦で職場等の歯科健診を受ける機会がない方(治療中の方は対象外)
 料金  500円(70歳の方は無料。その他の方も免除制度あり)
 持ち物 健康保険証ほか
     ※妊産婦は受診券と母子健康手帳。
 その他 健診後、精密検査や治療が必要な場合は、保険診療の対象
 詳   健康推進課 ℡25-6315

インターネットエクスプローラーの脆弱性問題 解決へ

マイクロソフトのPC用OS Windowsに標準で付属しているWebブラウザ
「Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)」に、Web
サイトに悪意のあるプログラムが仕込まれていた場合、それが実行さ
れてしまう脆弱性が発見され、社会的に大きな話題となっていた。5月
2日、同社はこの問題に対応するセキュリティ更新プログラムをIntern
et Explorer 6~11用について配布開始した。 Windows Updateの自動
アップデートの機能をオンにしておけばセキュリティ更新プログラムが
自動的に導入され、今回の脆弱性への対応は終了する。

マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-021はこちら
https://technet.microsoft.com/library/security/ms14-021

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