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女児死亡で元歯科院長起訴 喉に脱脂綿、業過致死罪

埼玉県新座市の歯科医院「にいざデンタルクリニック」(閉院)で2010年6月、治療中だった女児=当時(2)=の喉に脱脂綿を詰まらせて死なせたとして、さいたま地検は28日、業務上過失致死罪で無職亀田幸子(かめだ・さちこ)・元院長(41)=青森県五所川原市=を起訴した。

 起訴状などによると、同年6月13日、抜けそうになった女児の上前歯を固定する治療中、上唇と歯茎の間に挟んだ円柱状の脱脂綿を口の中に落下させて気道に詰まらせ、窒息による低酸素脳症で女児を死亡させた。

 女児が泣きながら激しく呼吸していた上、唇が小さくて脱脂綿が固定されにくかったのに、指で押さえるなど必要な措置をせずに治療を続ける過失があったとしている。

 埼玉県警は10年12月、業務上過失致死容疑で書類送検していた。さいたま地検は「医療事故で難しい事案なので、時間をかけて調べた」とコメントしている。

 女児の両親は昨年4月、元院長らに約7800万円の損害賠償を求めて、さいたま地裁に提訴し係争中。

北海道】臨床研修で返済免除の医師養成貸付金

慢性的な医師不足に悩む富良野地域で医師を確保しようと、富良野市と旭川医大、富良野協会病院の3者が28日、連携協力協定を結んだ。市が同医大の学生に修学資金として毎月5万円を貸し付け、市指定の医療機関で初期臨床研修2年、後期臨床研修2年以上をすれば返済を免除する。

 市によると、道にも同様の制度はあるが研修先が広域で条件が厳しいといい、地域を限定した市独自の制度は全国初という。

 同医大の学生が対象で、定員は各学年2人。留年や医師国家試験が不合格の場合は1年延長できる。他の修学資金と併用はできない。研修先は同医大と富良野協会病院、市内の医療機関で、申し込み締め切りは4月25日。

 同医大であった協定調印式には、能登芳昭市長らが出席。吉田晃敏学長は「地域医療に貢献できる人材を育てる大学として、ありがたい制度。定着に向けて学生に利用を働きかけたい」と話した。能登市長は、研修後に医師が定着できる施策をさらに進める考えを示した。

「歯っぴいライフ」バックナンバーあります

歯科保健啓発活動の一環として、道民向けリーフレット
「歯っぴいライフ」を各会員医療機関に配布させていた
だいております。
下記リーフレットのシリーズについてはバックナンバーが
ございますので、ご希望の方は号数と希望部数を事務局
事業課(011-231-0945)までご連絡くださいますようお願い
申し上げます。

なお、希望多数の場合、先着順とさせていただきますので、
予めご了承ください。

●「歯っぴいライフ」バックナンバー
第32号「定期健診で守ろう!自分の歯」
第35号「がん治療と口腔ケア」
第36号「憧れの小顔エクササイズ」
第37号「口臭、大丈夫ですか?」
第38号「頭も体も元気でいこう」
別 冊「フッ素で歯ヂカラUP!」

※各号の内容は右記URL http://www.doushi.net/topics.php 
より確認ができます。

※第30号、31号、33号、34号、39号、40号、41号につきましては、
バックナンバーはありません。

歯科医療機関に係る消費税Q&Aについて

本年4月から消費税が5%から8%に引き上げられることに伴い、歯科
医療機関においても消費税増税への対応が必要となってまいります。
これまで、日歯税務・青色申告委員会において検討され、今般、日歯
嘱託税理士、国税庁の協力を得ながら取りまとめられ、日歯HPに掲載
されましたのでご活用願います。
なお、記載以外の個別具体的事例につきましては、関与税理士または
所管の税務署にご確認願います。

「歯科医療機関に係る消費税Q&Aについて」
日本歯科医師会税務・青色申告委員会(平成26年3月) 
http://www.jda.or.jp/member/c0143#d001847

混合診療の解禁案、「保険外」個別に選択 規制改革会議

保険診療と保険外診療を併用する「混合診療」(保険外併用療養費制度)を巡り、政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)が検討している改革案が分かった。患者の要望に応じて混合診療の範囲を個別に決める「選択療養制度」(仮称)を新設。国内では未承認でも、海外では認められている薬の利用など医療の選択肢を広げる。27日の同会議で正式決定し、6月の規制改革実施計画策定に向けて厚生労働省と協議に入る。

 混合診療は原則、禁止されており、保険診療分を含めて全額自己負担。多数の患者が利用できる医療技術に限って例外的に認められ、保険を部分適用できる。混合診療の認定審査にも3~6カ月程度かかる。これに対し、選択療養は混合診療を認め、保険診療と併用する保険外診療を患者自身が選ぶ仕組み。医師が保険外診療の診療計画書を作成し、患者に必要性とリスクを十分に説明するなど一定のルールを設ける。

 規制改革会議は、選択療養が実現すれば、海外で承認され、日本で審査待ちになっている100種類以上の薬が使えると見込んでいる。多くの患者に効果が確認できた治療法には保険の適用を認めることも政府に求める。

歯科医が主人公の漫画 ご存知ですか?

ほたる~真夜中の歯科医~(1) (ニチブンコミックス) 高田靖彦 (著)

『歯の痛みだけでなく、その裏側にある「暮らしの傷み」も治療する!!
誰よりも患者の痛みを知る男、本日も夜間診療中!』というキャッチ
フレーズで別冊漫画ゴラク(毎月25日発行、日本文芸社)に連載中の
漫画、先日、単行本の第一巻として出版された。
ほたる歯科の保太留脩(ほたどめ おさむ)は夜間診療専門の歯科医、腕
前はピカイチだが、口が悪くて無愛想な偏屈者であり、自身も頻繁に
虫歯になる歯科医である。その彼が口腔疾患の治療を通して、多くの
患者の人生に関わって行くエピソードをリアルに表現している。また、
日本で唯一の本格派歯科医漫画であるとともに、漫画ゴラクに連載さ
れている中で唯一、ラブシーン描写の出てこない漫画でもある。
私は話につりこまれて一気に読んでしまった。とても面白い!
さらに、主人公の生き方が渋く連載の長期化を期待してしまった。
漫画ゴラクはちょっとだが、この単行本は待合室に置こうと思う。
皆さんの診療所の待合室にも一冊いかがですか?

厚労省 行政処分を公表

2月27日、厚労省医道審議会医道分科会が開催され、医師32人、歯科
医師13人の行政処分を公表した。厳重注意と保留を除く処分は医師
24人、歯科医師10人で、歯科医師では業務停止3年2人、同2年1人、
同3カ月6人、同1カ月1人となっている。歯科業務停止3年の歯科医師
の2人のうち1人は、無資格者に患者の抜歯や咬合採得、試適などを
させた歯科医師法違反と、診療報酬を不正に支払わせた詐欺で、懲
役2年、執行猶予3年の司法処分。もう1人は診療報酬の不正請求を数
回にわたって行い、詐欺で懲役1年6カ月、執行猶予4年の司法処分、
保険医等取消処分を受けている。
また、北海道厚生局も3月3日、道内2歯科医療機関の保険医指定取り
消し処分を公表した。

[肝炎対策] 職域における肝疾患患者支援、産業医等の関与が好結果生む

厚生労働省は3月17日に、肝炎対策推進協議会を開催した。

 この日は、平成26年度の肝炎対策予算について厚労省当局から報告を受けたほか、委員らからプレゼンテーションが行われた。


 まず、自治体における肝炎対策の取組状況をみると、平成26年1月時点で「肝炎対策に特化した計画」を策定している都道府県は23(平成25年1月時点では13)、策定予定・検討中の都道府県は3(同13で、10の都道府県が策定を完了している格好)となっている。ただし、平成25年度中(平成26年3月まで)に、全都道府県で「肝炎対策に特化した計画」の策定あるいは、都道府県策定における計画(保健医療計画やがん対策推進計画など)に肝炎対策が位置づけられる予定だ(p18~p20参照)。


 またこの日は、東海大学医学部の渡辺教授から「職域における慢性ウイルス性肝炎患者の実態調査と、それに基づく望ましい配慮の在り方」に関する研究結果が報告されている(p73~p103参照)。

 渡辺教授は、40歳以上の1%が肝炎ウイルスキャリアであることや、早期発見・早期治療が重要なことから「職域における肝炎検診の意義は大きい」と強調。

 しかし企業・事業者においては、肝炎ウイルス検査等は低調だ。1000人以上の大企業等でも肝炎ウイルス検査の実施率は37.3%、また肝炎ウイルスキャリアに対する就業上の配慮は43.5%にとどまっているのが実際だ。企業が肝炎ウイルス検査を実施していない最大の理由は「労働安全衛生法による定期健診項目に規定されていないから」(79.7%)である(p77~p84参照)。

 一方で、産業医が積極的に関与する場合には、「正しい知識の啓発」や「潜在的未治療者への受診勧奨」「職場との連携」などの好事例がある(p95参照)。

 こうしたことを背景に渡辺教授は、肝炎ウイルスに感染している労働者の就労支援には、「産業医や肝疾患相談センター、産業保健推進センター、保健所などの連携が必要」と訴えている(p103参照)。


 なお、平成26年度の肝炎対策予算については、次の事項・金額が計上されている(p8~p14参照)。

●肝炎治療促進のための環境整備:100億円(前年度は100億円)(p10参照)

●肝炎ウイルス検査等の促進:32億円(同29億円)(p11参照)

●健康管理の推進と安全・安心な肝炎治療の推進、肝硬変・肝がん患者への対応など:7億円(同7億円)(p12参照)

●国民に対する正しい知識の普及啓発:2億円(同2億円)(p13参照)

●研究の推進:46億円(同50億円)(p14参照)

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