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混合診療の解禁案、「保険外」個別に選択 規制改革会議

保険診療と保険外診療を併用する「混合診療」(保険外併用療養費制度)を巡り、政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)が検討している改革案が分かった。患者の要望に応じて混合診療の範囲を個別に決める「選択療養制度」(仮称)を新設。国内では未承認でも、海外では認められている薬の利用など医療の選択肢を広げる。27日の同会議で正式決定し、6月の規制改革実施計画策定に向けて厚生労働省と協議に入る。

 混合診療は原則、禁止されており、保険診療分を含めて全額自己負担。多数の患者が利用できる医療技術に限って例外的に認められ、保険を部分適用できる。混合診療の認定審査にも3~6カ月程度かかる。これに対し、選択療養は混合診療を認め、保険診療と併用する保険外診療を患者自身が選ぶ仕組み。医師が保険外診療の診療計画書を作成し、患者に必要性とリスクを十分に説明するなど一定のルールを設ける。

 規制改革会議は、選択療養が実現すれば、海外で承認され、日本で審査待ちになっている100種類以上の薬が使えると見込んでいる。多くの患者に効果が確認できた治療法には保険の適用を認めることも政府に求める。

歯科医が主人公の漫画 ご存知ですか?

ほたる~真夜中の歯科医~(1) (ニチブンコミックス) 高田靖彦 (著)

『歯の痛みだけでなく、その裏側にある「暮らしの傷み」も治療する!!
誰よりも患者の痛みを知る男、本日も夜間診療中!』というキャッチ
フレーズで別冊漫画ゴラク(毎月25日発行、日本文芸社)に連載中の
漫画、先日、単行本の第一巻として出版された。
ほたる歯科の保太留脩(ほたどめ おさむ)は夜間診療専門の歯科医、腕
前はピカイチだが、口が悪くて無愛想な偏屈者であり、自身も頻繁に
虫歯になる歯科医である。その彼が口腔疾患の治療を通して、多くの
患者の人生に関わって行くエピソードをリアルに表現している。また、
日本で唯一の本格派歯科医漫画であるとともに、漫画ゴラクに連載さ
れている中で唯一、ラブシーン描写の出てこない漫画でもある。
私は話につりこまれて一気に読んでしまった。とても面白い!
さらに、主人公の生き方が渋く連載の長期化を期待してしまった。
漫画ゴラクはちょっとだが、この単行本は待合室に置こうと思う。
皆さんの診療所の待合室にも一冊いかがですか?

厚労省 行政処分を公表

2月27日、厚労省医道審議会医道分科会が開催され、医師32人、歯科
医師13人の行政処分を公表した。厳重注意と保留を除く処分は医師
24人、歯科医師10人で、歯科医師では業務停止3年2人、同2年1人、
同3カ月6人、同1カ月1人となっている。歯科業務停止3年の歯科医師
の2人のうち1人は、無資格者に患者の抜歯や咬合採得、試適などを
させた歯科医師法違反と、診療報酬を不正に支払わせた詐欺で、懲
役2年、執行猶予3年の司法処分。もう1人は診療報酬の不正請求を数
回にわたって行い、詐欺で懲役1年6カ月、執行猶予4年の司法処分、
保険医等取消処分を受けている。
また、北海道厚生局も3月3日、道内2歯科医療機関の保険医指定取り
消し処分を公表した。

[肝炎対策] 職域における肝疾患患者支援、産業医等の関与が好結果生む

厚生労働省は3月17日に、肝炎対策推進協議会を開催した。

 この日は、平成26年度の肝炎対策予算について厚労省当局から報告を受けたほか、委員らからプレゼンテーションが行われた。


 まず、自治体における肝炎対策の取組状況をみると、平成26年1月時点で「肝炎対策に特化した計画」を策定している都道府県は23(平成25年1月時点では13)、策定予定・検討中の都道府県は3(同13で、10の都道府県が策定を完了している格好)となっている。ただし、平成25年度中(平成26年3月まで)に、全都道府県で「肝炎対策に特化した計画」の策定あるいは、都道府県策定における計画(保健医療計画やがん対策推進計画など)に肝炎対策が位置づけられる予定だ(p18~p20参照)。


 またこの日は、東海大学医学部の渡辺教授から「職域における慢性ウイルス性肝炎患者の実態調査と、それに基づく望ましい配慮の在り方」に関する研究結果が報告されている(p73~p103参照)。

 渡辺教授は、40歳以上の1%が肝炎ウイルスキャリアであることや、早期発見・早期治療が重要なことから「職域における肝炎検診の意義は大きい」と強調。

 しかし企業・事業者においては、肝炎ウイルス検査等は低調だ。1000人以上の大企業等でも肝炎ウイルス検査の実施率は37.3%、また肝炎ウイルスキャリアに対する就業上の配慮は43.5%にとどまっているのが実際だ。企業が肝炎ウイルス検査を実施していない最大の理由は「労働安全衛生法による定期健診項目に規定されていないから」(79.7%)である(p77~p84参照)。

 一方で、産業医が積極的に関与する場合には、「正しい知識の啓発」や「潜在的未治療者への受診勧奨」「職場との連携」などの好事例がある(p95参照)。

 こうしたことを背景に渡辺教授は、肝炎ウイルスに感染している労働者の就労支援には、「産業医や肝疾患相談センター、産業保健推進センター、保健所などの連携が必要」と訴えている(p103参照)。


 なお、平成26年度の肝炎対策予算については、次の事項・金額が計上されている(p8~p14参照)。

●肝炎治療促進のための環境整備:100億円(前年度は100億円)(p10参照)

●肝炎ウイルス検査等の促進:32億円(同29億円)(p11参照)

●健康管理の推進と安全・安心な肝炎治療の推進、肝硬変・肝がん患者への対応など:7億円(同7億円)(p12参照)

●国民に対する正しい知識の普及啓発:2億円(同2億円)(p13参照)

●研究の推進:46億円(同50億円)(p14参照)

第16回 医療者・介護者・福祉者のための ケアカフェあさひかわ

 日時  平成26年4月24日(木)18:30~20:30
 場所  旭川市市民活動交流センター CocoDeホール
     (旭川市宮前通東 ℡0166-74-4151)
 テーマ 『口・歯』(テーマは月替わりです)
 対象者 ケアに関する・携わる方はどなたでも ~子育てから医療・介護まで
 参加費 無料

第11回日本口腔ケア学会総会・学術大会 キックオフセミナー(第1回)のご案内

 日時: 2014年3月29日(土) 12:50~15:00(受付開始 12:00)
 場所: 旭川市市民活動交流センターCocoDe(〒078-8329 旭川市宮前通東)
 参加費:1,000円(当日お支払ください) 定員:100名

講演1 「多職種で実践する食べるための口腔ケアと口腔リハビリ」 源間隆雄先生

講演2 「最後まで口から食べる:栄養ケアチームの実践」 川邊弘美先生

講演3 「重症心身障害児の在宅での経口摂取・口腔ケアの実践」 白瀬幸絵先生

人口構成の変化に応じた 歯科医療の体制構築に努力

日医、日歯、日薬の三師会は2月12日(水)、平成26年度診療法報酬改定が答申されたのを受けて、日医会館で合同記者会見を開催し、見解を示した。大久保会長は、「三師会として『医療再興』という大義の下で一致団結し、国民の健康を守っていきたいという強い思いを示してきた」とした上で、「国民の人口構成の変化等に応じてどのような歯科医療が提供できるのか、厳しい限りある財源の中で努力してきた」と苦労をにじませた。
                             日歯広報 2月25日

[歯科医師国試] 26年2月実施歯科医師国試の合格率63.3%、新卒は73.3%

厚生労働省は3月18日に、第107回歯科医師国家試験の合格発表を行った。試験は、平成26年2月1日および2日に、全国7ヵ所で実施された。

 受験者数は3200人(うち新卒者数2241人)、合格者数が2025人(うち新卒者数1642人)で、合格率は全体で63.3%。新卒者の合格率は73.3%であった(p1参照)。

 合格者の男女比は、男性59.0%(1194人)、女性41.0%(831人)で、合格率は男性59.8%、女性69.1%となった(p22参照)。

 

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