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[歯科医師国試] 26年2月実施歯科医師国試の合格率63.3%、新卒は73.3%

厚生労働省は3月18日に、第107回歯科医師国家試験の合格発表を行った。試験は、平成26年2月1日および2日に、全国7ヵ所で実施された。

 受験者数は3200人(うち新卒者数2241人)、合格者数が2025人(うち新卒者数1642人)で、合格率は全体で63.3%。新卒者の合格率は73.3%であった(p1参照)。

 合格者の男女比は、男性59.0%(1194人)、女性41.0%(831人)で、合格率は男性59.8%、女性69.1%となった(p22参照)。

 

むせや誤嚥を起こす食べ物

一見食べやすく工夫されている「キザミ食」は、お口の中でバラバラになり、まとまりにくくなります。
よく噛めていない状態で無理に飲み込もうとすると、むせや誤嚥の危険が高まります。

食べたり飲んだりしにくい食材
さらさらした液体
お口の中でまとめにくい物、バラバラになる物
パサパサしている物、乾燥している物
粘度の高い物
噛み切りにくい物
お口の中や喉に付着しやすい物

注意が必要な食べ物

安心して食べるために
お口の機能の低下によって、食べること、飲み込むことが困難になってくると、生命の危機を招いてしまいます。
その方の食べたり飲んだりする働きがどの程度なのか、どのような状態にあるのかを日常の様子から判断し、状態に合ったお食事のかたちを整えましょう。

嫌いな食べ物誰にでも好きな食べ物、嫌いな食べ物があると思います。
好きな食べ物はしっかり味わって食べようとしますが、嫌いな物をどうしても食べなければならない場合、噛む回数が減り、飲み込みが難しくなってしまいがちです。

むせや誤嚥を起こす食べ物一見食べやすく工夫されている「キザミ食」は、お口の中でバラバラになり、まとまりにくくなります。
よく噛めていない状態で無理に飲み込もうとすると、むせや誤嚥の危険が高まります。

ファイル交換ソフトに御注意

先日、ファイル交換ソフトに起因する個人情報の流出事故が歯科医師
会会員に起きた例について日歯より報告があった。ファイル交換ソフ
トはファイル共有ソフトとも呼ばれ、要は複数のコンピューター(サ
ーバーも含む)間でファイルのやり取りを可能にするソフトである。
このソフトがインストールされているコンピューターは操作を誤った
り、ウイルスに感染した場合にはコンピューター上のファイルが外部
に流出する。もちろん、ウィルスも拡散し、パソコン上のファイルは
ゴミ箱内のファイルに至るまで流出の危険性がある。防止策は、第一
にファイル交換ソフトを仕事用のパソコンにはインストールしないこ
と。第二にウイルス対策ソフトを導入し、定期的にアップデートする
こと。第三には、個人情報等含まれた、秘匿性の高いファイルやメー
ルは、コンピューター内に保存しないこと。どうしても保存しなけれ
ばならない時はUSBメモリー、SDカードなどの外部記憶装置へ保存す
べきである。

第107回歯科医師国家試験 大学別の合格発表について

学校名 総数新卒 既卒
受験者数合格者数合格率 受験者数合格者数合格率 受験者数合格者数合格率
北海道医療大学歯学部
(東日本学園大学歯学部を含む) 121 73 60.3% 89 62 69.7% 32 11 34.4%
北海道大学歯学部 57 52 91.2% 54 50 92.6% 3 2 66.7%
岩手医科大学歯学部 117 65 55.6% 68 43 63.2% 49 22 44.9%
東北大学歯学部 67 56 83.6% 54 47 87.0% 13 9 69.2%
奥羽大学歯学部
(東北歯科大学を含む) 151 61 40.4% 90 43 47.8% 61 18 29.5%
明海大学歯学部
(城西歯科大学を含む) 131 88 67.2% 105 82 78.1% 26 6 23.1%
日本大学松戸歯学部 176 128 72.7% 134 105 78.4% 42 23 54.8%
東京医科歯科大学歯学部 73 54 74.0% 67 52 77.6% 6 2 33.3%
東京歯科大学 139 119 85.6% 126 109 86.5% 13 10 76.9%
日本歯科大学 139 107 77.0% 105 88 83.8% 34 19 55.9%
日本大学歯学部 138 114 82.6% 118 104 88.1% 20 10 50.0%
昭和大学歯学部 98 67 68.4% 85 61 71.8% 13 6 46.2%
神奈川歯科大学 156 90 57.7% 112 82 73.2% 44 8 18.2%
鶴見大学歯学部 167 100 59.9% 120 87 72.5% 47 13 27.7%
新潟大学歯学部 57 48 84.2% 52 46 88.5% 5 2 40.0%
日本歯科大学新潟生命歯学部 137 90 65.7% 80 69 86.3% 57 21 36.8%
松本歯科大学 163 77 47.2% 73 48 65.8% 90 29 32.2%
朝日大学歯学部
(岐阜歯科大学を含む) 169 96 56.8% 110 68 61.8% 59 28 47.5%
愛知学院大学歯学部 140 118 84.3% 122 111 91.0% 18 7 38.9%
大阪歯科大学 180 112 62.2% 118 90 76.3% 62 22 35.5%
大阪大学歯学部 71 61 85.9% 64 55 85.9% 7 6 85.7%
岡山大学歯学部 59 47 79.7% 54 43 79.6% 5 4 80.0%
広島大学歯学部 66 51 77.3% 58 49 84.5% 8 2 25.0%
徳島大学歯学部 60 54 90.0% 50 49 98.0% 10 5 50.0%
九州歯科大学 119 95 79.8% 109 91 83.5% 10 4 40.0%
九州大学歯学部 65 43 66.2% 57 40 70.2% 8 3 37.5%
福岡歯科大学 132 83 62.9% 93 69 74.2% 39 14 35.9%
長崎大学歯学部 68 57 83.8% 56 49 87.5% 12 8 66.7%
鹿児島大学歯学部 72 61 84.7% 63 56 88.9% 9 5 55.6%
認定及び予備試験 7 2 28.6% 1 0 0.0% 6 2 33.3%
総合計 3,295 2,269 68.9% 2,487 1,948 78.3% 808 321 39.7%

「3・11の記録」を読み返す

2012年に日本歯科医師会が編纂、中央公論社より出版された「食べる
-生きる力を支える」3冊組の第3巻 「3・11の記録」をご存知ですか?
この本の冒頭、2011年、3月11日、 後に東日本大震災と名付けられた
大災害に際して、被災3県で歯科医が災害支援活動を行ったが、当初、
その任務は医療援助ではなく多くの亡くなられた方の身元を明らかに
する検視であったことから始まる。
特に前半は「生活の医療」のジャーナリスト、秋元秀俊氏の取材、執
筆による派遣歯科医師の活動記録である。普段は死と縁遠い開業歯科
医師が派遣先の過酷な状況下で自衛隊、警察などと協力しながら検視
を進めて行く姿、その奮闘が読み手にもひしひしと伝わってくる。
後半はわずか10日後より開始された、仮設診療所や移動診療所による
歯科医療援助活動の記録である。歯科医師の果たす役割、果たせる役
割、その倫理学的背景にも言及がされている。歯科医療を担う一人と
して、読後、様々なことを考えさせられた。
この機会に既読の方も再度、未読の方は是非ご一読されたい。

聴診器も滅菌が必要

聴診器の体に当てる部分(膜面)には、それを使って診察する医師の手の大部分より多くの細菌が付着するという論文をスイス・ジュネーブ大などの研究チームが米医学誌に発表した。

 医師3人が滅菌処理した手袋を着け、滅菌した聴診器で患者を診察。手や聴診器に付着した細菌を調べた。どの患者も皮膚の感染症はなかった。

 その結果、単位面積当たりの細菌数は指先が最も多く、その次が聴診器の膜面だった。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を持つ患者の診察でも、指先と膜面への付着が多かった。

 聴診器を頻繁に滅菌する医療関係者は少ないといい、チームは「滅菌を励行する必要がある」と指摘している。

まどみちおさんの歯の詩 知ってますか?

童謡「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」などで知られる、詩人、
まどみちおさんが2月28日に亡くなられた。104歳だった。
「一ねんせいになったら」「ふしぎなポケット」などユーモアあふれ
る童謡は多くの子どもたちに愛されてきた。
そんなまどさんの詩のなかに乳歯の詩がある。

「ぬけた歯」
ぬけた歯をてのひらにのせると 星のようだ
生きもののぼくの口の中へはもう帰れないほど
とおくに光る・・・
ぼくの体の どこかであったのが嘘のようだ
ここから見えるのもふしぎなふるさとの どこかに
帰りついているかのようだ
そこにあることこそが本当の・・・
生きものの一ばん初めの先祖がそこで生まれたころの
風も虹もやまびこも まだ赤んぼうだったころの
宇宙のふるさとの どこかに・・・

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