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「インフルでも診療は全く休まず」、1割強

m3.com意識調査で調査したところ、「インフルエンザの迅速診断キット陽性、38度以上の熱があった場合」でも、「診療・業務は全く休まず」との回答が、医師会員の11%、「一部休む」(10%)を合わせると、2割を超えることが分かりました(Q4、詳細な結果はこちら)。一方で、「完全に休む(3日以上)」も42%。患者さんや他の職員への感染を考えると、可能な限り、診療は控えたいところですが、開業医の先生や、病院でも代替医師の確保が難しい場合には、そう簡単には休めないのが現実です。

 ノロウイルス感染症の場合も同様で、「症状があっても、かなり無理をして診療・業務を行う」「少し無理して診療・業務を行う」の合計は、医師会員では3割を超えています(Q6)。

 インフルエンザのワクチンを接種したのは、医師会員では9割近く、医師以外の会員ででも約8割に上ります(Q1)。今シーズンに、インフルエンザもしくはノロウイルス感染症に罹患したのは、1ケタ台(Q2、Q5)。

 では、インフルエンザの疑いがある場合、迅速診断キットで検査するか。「必ずキットを使う」との回答は半数強で、「場合による」との回答も4割程度と、やや意見が分かれています(Q3)。症状や周囲の感染状況などから、インフルが明らかな場合には、キットを使う必要はないと考える医療者は少なくないという結果です。

胃瘻造設、1割が入院中死亡

国立国際医療研究センターは1月29日、胃瘻と腸瘻に関して世界で2番目に規模の大きい研究を実施し、日本での造設件数は年間9万6000-11万9000件に上ると推定、入院中に1割強の患者が死亡していると発表した。当調査は2007-2010年に胃瘻または腸瘻の造設術を受けた6万4219人を対象に、新規造設数や入院中の死亡率、危険因子を調べたもの。国府台病院内科の酒匂赤人氏ら研究グループの成果。

 研究グループは、日本の急性期病院の退院患者の4割以上をカバーするDPCデータベースを後ろ向きに解析。胃瘻、腸瘻の造設術を受けた患者の平均年齢は77.4歳で、60歳以上が90%を占めた。診断名は脳血管障害と肺炎が最も多く、次いで神経筋疾患と認知症となっていた。入院中の死亡率は11.9%に上り、危険因子は男性、高齢、腸瘻造設、緊急入院、床数の少ない病院、悪性腫瘍、肺炎、心不全、腎不全、慢性肝疾患、褥瘡、敗血症、腹膜炎、消化管穿孔、消化管出血、腹腔内出血だった。

 研究グループは、胃瘻や腸瘻造設術を受けた患者の1割強が入院中に死亡していることから、当調査で明らかになった危険因子も考慮して導入を決めることが望ましいと説明。大規模研究で得たデータを基に、国民的議論を進めてほしいと述べている。

【北海道】道内検出15人は全員が札幌 耐性インフル 集中の理由分からず

国立感染症研究所の検査で、タミフルやラピアクタなどの抗ウイルス薬に耐性を持つH1N1型のインフルエンザウイルスが確認された全国の患者20人のうち、道内の15人はすべて札幌市内で検出されたことが29日わかった。札幌市保健所が同日、明らかにした。市保健所は、感染が札幌に集中した理由について「特定できない」としている。

 市保健所によると、15人は、10歳未満が男7女2の計9人で、10代は男1人、20代が男2女1の計3人、40代が男女各1人。いずれも重篤な症状は出ていない。抗インフルエンザ薬のリレンザやイナビルは効果があるという。

 国立感染症研究所は今月6日、市保健所などが送ったインフルエンザ患者6人の検体から耐性ウイルスを検出したと発表した。このうち、肺炎を発症した女性については、市内の医療機関が独自に検体を送ったもので、この医療機関が同研究所の調査統計の対象となる保健所などに含まれていないため、今回の15人には含まれていない。

 このため、新たに札幌市内で耐性ウイルスが確認された患者は10人となる。

 道によると、岩見沢保健所管内で耐性ウイルスの疑いがあるウイルスを検出したと17日に発表した患者3人については、国立感染症研究所で確認中という。
北海道新聞 2014年1月30日(木) 配信

調理工夫、のみ込みやすく コース料理の冷凍食品も 〈生活ビジネス最前線〉高齢者も食べやすいフランス料理を提供する「シェ・ケン」

のみ込む力が衰え、軟らかい食事しか取れない高齢者や病気の患者でも本格的な洋食を楽しみたい―。千葉市のフランス料理店「シェ・ケン」は調理法を工夫し、こうした人たちでも食べやすいフルコースの料理を提供する傍ら、冷凍食品も販売している。

 店では食材をミキサーなどで細かく砕き、とろみのあるピューレやふんわりしたムースに仕上げている。軟らかくてのみ込みやすい「ケアフード」だ。

 赤ピーマンやムラサキイモ、マッシュルームを素材にしたムースなどの前菜に始まり、メーンディッシュはエビのすり身のムースか軟らかいハンバーグ。フランスパンやデザートも付く色とりどりのケアフードコース(3千円)は人気のメニューだ。

 「色彩を豊かにしているほか、素材の味をそのまま感じられるフランス料理の特徴を生かすため、季節の野菜を取り入れている」と総料理長の山口賢(やまぐち・けん)さん。

 シェ・ケンは企業としての顔も持つ。専用工場で特殊な冷凍技術を使い、フランス料理の冷凍食品を製造。百貨店やホテル、機内食向けに提供し、年間10億円前後を売り上げる。9種類のコース料理を詰め合わせたケアフードの冷凍食品「やさしいフレンチ」(2940円、送料別)は、東京都内の複合商業施設やインターネット通販などで購入できる。

 シェ・ケンと共同でケアフードを考案し、普及に取り組んでいるNPO法人「医療・福祉ネットワーク千葉」の竜崇正(りゅう・むねまさ)理事長は「病気の患者や介護が必要な高齢者らにとって、食事は生活の質を向上させる大事な要素。あきらめずに食を楽しむ機会が増えるように支援していきたい」と話している。

インフルエンザの発生状況

厚生労働省は1月24日、2014年第3週(1月13日~19日)のインフルエン
ザ発生状況を発表した。患者報告数は5万8233件、定点当たり報告数は
11.78と、前週から2倍近くに増化した。沖縄、大阪、岐阜、静岡、愛知、
福岡、宮崎の7都道府県で警報レベルを超えるなど、全47都道府県で増
加、推計患者数は約66万人となっている。北海道では報告数1102定点
当たり4.85で、まだ比較的発生数は低いが、例年の流行が1月末~2月に
ピークとなるので感染予防に努めなければならない時期に入ってきた。
皆さんの歯科医院では対策は万全ですね。

厚労省報道発表資料はこちら
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html

全国初「コンビニ前健診」、初受診8割- 7割に何らかの異常、兵庫・尼崎市

兵庫県尼崎市が昨年、大手コンビニエンスストアのローソンと協働で実施した、店舗前の駐車場で健康診断を受ける「コンビニ前健診」で、受診者の約8割が同市の健診を初めて受けた人だったことが28日までに分かった。同市によると、約7割に何らかの異常所見が見られ、中には血圧200mm/Hgを超える重症者も見つかったという。【坂本朝子】

 コンビニ前健診は、生活習慣病の予防に力を入れる同市と、健康支援事業を展開するローソンが協定を結び、地域協働のモデル事業として始めた全国初の試み。昨年10月から12月にかけ、市内6店舗で計12回実施され、市内外の16から82歳までの248人が受診した。

 市へのデータ提供に同意した235人のうち、71.9%に高血糖や高血圧、高LDLコレステロールなど、何らかの異常所見が見られ、25.1%の人が心筋梗塞などの発症リスクが高い「メタボリックシンドロームとその予備軍」と指摘された。

 また、今回の健診では、16-39歳の若い世代の受診率が50.2%を占め、今年度に同市で実施された通常の集団健診(12.3%)と比べると、4倍に増えた。同年齢層の男性では、4人に1人が高中性脂肪、高LDLコレステロールで、3人に1人がHbA1c値が高く、2人に1人が高血圧で、若年層でも生活習慣の偏りが示唆される結果だった。

 コンビニ前健診という新たな試みで、未受診者や若年層の受診促進につながったことから、市は今年4-6月に再度、同様の健診を実施する予定。

拘置所が鼻管挿入「違法」…大阪高裁判決

大阪拘置所(大阪市都島区)に収容された際、食事を拒んで絶食した男性が、強制的に鼻に通されたカテーテルから栄養剤を入れられ、精神的苦痛を受けたなどとして、国に300万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が23日、大阪高裁であった。山下郁夫裁判長は、拘置所の措置の違法性を認め、男性の請求を棄却した1審・大阪地裁判決を変更、国に50万円の賠償を命じた。

 山下裁判長は判決理由で「(強制的だと)カテーテルが気管や肺に入る危険性があり、屈辱的な感情も抱かせる措置。他の手段を試みるべきだった」と述べた。

 控訴審判決によると、男性は2007年5月、同拘置所に収容され、「ここにいる間は食べません」などと言って5日間、計11食を拒否。入所時から体重が5キロ減ったため、医師の判断から、職員が男性の体を押さえて鼻からカテーテルを入れ、栄養剤を注入した。

 法務省成人矯正課は、「判決内容を精査して適切に対応する」としている。
読売新聞 2014年1月24日(金)

においは慣れる

 嗅覚は動物が食べ物を探し当てたり、仲間を認識したりするために発達した感覚です。食べ物や仲間などから発せられたにおい物質は空気中を漂い、鼻腔に入り、においとして感じ取られます。嗅覚は自分を取り巻く空気中の成分の変化を感じ取る感覚なのです。どんな環境にも、さまざまなにおい物質が漂っています。部屋のにおい、街角のにおい、原っぱのにおい、など・・・。環境にあるたくさんのにおい物質の中から、特定のにおいをかぎ分けられるのは、嗅覚に「慣れる」という仕組みがあるからです。同じにおいを感じ続けていると、だんだん慣れてきて、ついには、においを感じなくなる仕組みのことです。
 というわけで、人は自分のにおいに慣れてしまっているので、ほとんど気になりません。しかし他の人にとっては新たなにおいであるため、強烈に感じてしまうのです。香水、たばこ、口臭など、気を配りたいものです。
              北海道新聞 2014.1.22

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