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点滴や経鼻より利点

 便利な一方で批判もある胃ろうについて、北海道胃瘻研究会の代表世話人で、町立長沼病院(空知管内長沼町)の倉敏郎院長(51)に聞いた。
 胃ろうはどのような人がつけるのでしょうか。
  「誤嚥性肺炎を繰り返す人や、脳梗塞などで後遺症がある人、神経難病の人などです。咽頭がんを含む耳鼻咽喉科のがんの人も利用します。いずれも、食べ物や水分を飲み込みにくい人たちです。」
 胃ろうを拒否する人が増えているそうですね。
  「【すべての胃ろうがよくない】という印象を持たれていることが残念です。こうした印象から、経鼻胃管や点滴を選択するケースが増えていますが、合併症や本人の苦痛からお勧めできません。論理的な問題なっているのは、重い認知症の人に対する胃ろうです」
                           北海道新聞 2013.10.24

電子レセプト参加歯科医療機関数50%を超える

社会保険支払基金の公表データによれば、電子レセプト参加歯科医療
機関数は9月30日で全国では機関数で50.1%、レセプト件数では60%と
なった。北海道では参加機関数1,369/3,144機関 52.1%、となり、レ
セプト件数で215,442/352,215件 61.2% となり、全国平均を上回る参
加率となった。2015年3月のリース期間中・減価償却期間中のレセプト
コンピューターに係る猶予措置期限の終了まで、約1年半となり、参加
機関数が暫時、増加してきたようだ。

参加状況はこちら 社会保健支払基金公表 データ
http://www.ssk.or.jp/rezept/files/hukyu03.pdf

胃ろうをつけるとき、やめる時 良かった

口から食べられなくなった人が、胃から直接栄養を摂取するための「胃ろう」。最近は「行き過ぎた医療」といった負のイメージが広がり、拒否する人も増えている。だが、胃ろうをつけることで充実した生活を送る人は少なくない。胃ろうをめぐる問題について考えてみた。
 胃ろうはあくまでも、人工的に栄養を取る方法のひとつ。善しあしではなく、その使い方こそが大事なのかもしれない。口から好きな物を食べ、足りない分の栄養や水分を胃ろうから取っている。
                           北海道新聞 2013.10.24

食と健口の市民公開講演会

 内容 講演「ひみこのははいいぜ!」
 日時 11月7日(日) 午前10時~11時30分
 場所 旭川トーヨーホテル(7の7) 講師 料理研究家 星澤幸子さん
 申込 旭川歯科医師会 ℡22-2361
 詳  健康推進課 ℡25-6315

北大「預け金」4億8000万円…教員43人を処分

北海道大は13日、教員が「預け金」などの不正経理に関与していた問題で、2004年度以降に教員44人が計約4億8000万円の不正経理に関わったと発表した。うち元教員1人については、預け金をだまし取り私的流用した疑いがあるとして、今年6月に北海道警に詐欺容疑で刑事告訴したことも明らかにした。

 北大は実名を公表しなかったが、告訴されたのは、北大遺伝子病制御研究所の西村孝司元教授(60)。西村元教授の弁護士は「適切でない経理はあったが、私的流用の有無はわからない」とコメントした。

 発表によると、私的流用の疑いは北大の内部調査で昨年11月頃に浮上した。北大は今年6月、「懲戒解雇相当」と決定し、西村教授(当時)に通知した。しかし、西村教授はその後辞職し、退職金の受け取りも辞退した。西村元教授が関与した不正経理の額について、北大の山口佳三学長は13日の記者会見で「現時点で詳細はいえない。捜査の状況をみて、今後公表したい」と話した。

 北大はこのほか43人の教員を処分し、うち教授ら15人は停職2か月の懲戒処分となった。

 北大は昨年12月の中間発表で、不正経理額として2007年度以降の判明分を約2億2000万円とし、教員35人が関与していたと公表。今回は04~06年度まで遡って調査した結果、新たに約2億6000万円の不正経理が判明した。新たに9人の不正経理が分かったという。北大は13年度内に調査結果をまとめる方針。
読売新聞 2013年11月14日(木) 配

万歯供養 園児たち「歯にありがとう」 長崎・聖徳寺

「いい歯の日」の8日、抜歯された歯を供養する「万歯(ばんし)供養」が長崎市銭座町の聖徳寺であった。

 聖徳保育園の園児が参加し、歯科衛生士らから歯の磨き方などを学んだ。年長の山内凛歩ちゃん(6)は「歯磨きは楽しかった。歯にありがとうと思った」とにっこり。

 主催した長崎市歯科医師会によると、同市では2011年、3歳児の26・5%に虫歯があった。平川明会長(61)は「小さい頃から歯に対する感謝の心を持ってほしい」と話した。

歯周病治療はアルツハイマー病の進行抑制につながる可能性

近年歯周病は、糖尿病やアテローム性動脈硬化症などの全身疾患との関連が指摘されている。アルツハイマー病との関連を示唆する研究も散見されるが因果関係については不明だ。

 そこでアルツハイマー病(AD)のモデルマウス(APP-Tg)に、歯周病病原菌を投与して歯周病を発症させ、ADの病理の進行への影響を検討したところ、コントロール群に比べて、認知機能の増悪、Aβの沈着の増加、TNF-αの増加などが確認され、歯周病がADの病態増悪に関与している可能性が示唆された。11月8日から10日に長野県松本市で開催された第32回日本認知症学会(JSDR2013)で、国立長寿医療研究センター研究所口腔疾患研究部の松下健二氏らが発表した。

 62週齢のAPP-Tgマウスの口腔内に歯周病病原菌Porphyromonas gingivalis(P.g.)を投与して歯周病を発症させ、認知機能評価のための行動試験、海馬および皮質のAβ量(ELISA法)の測定、免疫染色によるAβ沈着の画像解析などを実施した。

 歯周病を発症させていないコントロール群(n=12)に比べ、歯周病発症群(n=14)は、行動試験で有意に認知機能が悪化し、海馬および皮質におけるAβ40、Aβ42の量は、ともに有意に増加した(P<0.05)。Aβの沈着面積も、コントロール群に比べて歯周病発症群の方が有意に拡大した(P<0.001)。

 また、脳内のTNF-α、IL-1βも、歯周病発症群で有意な増加が見られた(それぞれP<0.05、P<0.01)。

 松下氏は、「本研究は、歯周病とADの因果関係を動物モデルで検討した初めての報告。軽症のAD患者に歯周病治療を行うことがADの進行抑制につながる可能性が示唆された」と結論。「歯周病がADを増悪させるメカニズムとしては、口腔から血液を介して、菌、サイトカイン、リポ多糖(LPS)などが脳へ運ばれ、なんらかの影響を与えている可能性がある」と考察した。

「いつまでも口から食べようシンポジウム」開催

11月8日(金)午後1時より札幌共済ホールにおいて「いつまでも口か
ら食べようシンポジウム」が開催された。当日はあいにくのみぞれま
じりの強い雨が降っていたにもかかわらず、356名と多数の来場者が
あり、盛況であった。はじめに富野道歯会長より挨拶があり、高齢者
の歯のコンクール北海道大会の表彰式では80歳から88歳までの6名が
表彰され、北海道最優秀賞は歌志内在住の藤澤禮子さんが受賞した。
引き続き、摂食・嚥下障害分野の第一人者である、向井美惠昭和大学
名誉教授により「しっかり噛んで安全に美味しく食べる」と題した講
演が行われた。毎日の食事は、単に栄養を摂る目的だけでなく
「安全に味わって食べる」食べ方を知ることが大切。「味わい、寛ぎ」
など食本来の効用を感じることで心の健康をも意識できる食事だが、
食べ方によっては肥満や窒息などの命の危険が伴うことにもなる。
種々の面から「味わい方」と「安全性」について説明された。

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