記事一覧

3歳未満の口腔内電撃症に注意

日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会は12月11日、Injury Alert(傷害速報)に「ヘアアイロンによる口腔内電撃症(熱傷)」を追加した。思いもよらない原因で起こる小児の受傷事例の詳細を共有することで、似た事例を繰り返さないことを目的としている。委員会は「電源コードを介した口腔内電撃症は、3歳未満の乳幼児がコンセントにつながった状態のコードを咥えて受傷するパターンが最多」と解説し、注意を呼び掛けている。

コーヒー1日1杯で肝改善

大阪市立大学大学院の研究グループは、コーヒーの飲用がC型慢性肝炎の患者の肝機能改善に効果をもたらすという新知見をまとめた。患者への疫学的アプローチであるコホート研究調査を実施し、肝機能の指標にあたる血清中の酵素アラニン・アミノトランスフェーラーゼ(ALT)の値を測定し、1日当たり1杯以上のドリップコーヒー飲用者ではこの値が低下し、肝臓がん発症のリスクが減少することを見いだした。C型慢性肝炎の患者では肝硬変や肝臓がん発症リスクを減らすため、ALTの値を安定化させたり、低く抑えることが必要で、今回、コーヒーの飲用がそのコントロールに有効だと初めてわかったとしている。

Q 63歳女性。3年前から顎関節に痛みがあります。

Q 63歳女性。3年前から顎関節に痛みがあります。会話をするには問題ないのですが、口を開けると、あごが曲がって痛く、指が3本も入りません。今は歯科で教わったあごのストレッチで対処しています。どんな治療があるのでしょうか、どこにかかればよいのでしょうか。
A 顎関節に痛みがあり、曲がって開くという状況から一番考えられるのは顎関節症です。おそらく、あごの間接のクッション(関節円板)が前方にずれていて、そこのあごの関節の骨がひっかかり動きが悪くなっていると思われます。クッションのひっかかりで軽いものは、自然になじんだり消炎鎮痛薬や簡単なあごのストレッチで治ります。しかし、関節の中が癒着している場合など、状況によっては道具を使った本格的な開口訓練や関節鏡手術が必要です。3年前から開きづらい状態があまり変わっていないのでしたら、まずは関節の中の状態をよく調べるといいと思います。
  関節円板は通常のエックス線検査では映らないので磁気共鳴画像装置(MRI)による検査が用いられます。顎関節症専門の歯科や口腔外科に相談されるといいでしょう。
                              北海道新聞 2013.11.27

摂食障害治療拠点整備へ

 拒食症や過食症などの摂食障害は、適切な治療を受けないと死に至ることもある深刻な病気だ。近年、若い女性を中心に患者数の増加が指摘されているが、専門医や専門的な治療ができる医療機関は少なく、患者は行き場を失っている。現状を打開しようと、厚生労働省は来年度、治療や研究の拠点として全国10カ所程度の「治療支援センター」を整備する方針を決めた。専門医や患者やは「大きな第一歩」と期待を寄せている。
                              北海道新聞 2013.11.27

お正月、餅の窒息に注意 小さく切り、よくかんで

正月を迎えるのを前に、消費者庁は18日、のみ込む力が弱い高齢者が餅を喉に詰まらせないように「餅を小さく切り、のみ込む前によくかんで」と注意を呼び掛けた。

 厚生労働省の人口動態統計によると、不慮の窒息による死亡者数は、月別では1月が目立って多い。消費者庁が東京消防庁と大阪市消防局のデータを分析した結果、2008~12年に計709人が餅や団子による窒息事故で救急搬送され、うち9割が65歳以上だった。

 高齢者は食べ物をのみ込みづらくなるため、食事前にお茶で喉を潤しておくことなども事故防止に有効という。

 消費者庁は18日、全国餅工業協同組合に、事故防止の注意事項を包装の目立つ場所に表示するよう要請した。

DMの歯周炎治療でHbA1c改善せず

文献:Steven P. E,et al.he Effect of Nonsurgical Periodontal Therapy on Hemoglobin A1c Levels in Persons With Type 2 Diabetes and Chronic Periodontitis A Randomized Clinical Trial.JAMA. 2013;310(23):2523-2532.

 慢性歯周炎を有する2型糖尿病(DM)患者514人を対象に、非外科的歯周炎治療のHbA1c改善効果を無作為化比較試験で評価(DPTT試験)。ベースライン時から6カ月時までのHbA1c値の変化量は、治療群と無治療群で有意な群間差は見られず(0.17%対0.11%、P=0.55)、本試験は早期無効中止となった。

【宮城】5-17歳 体重、虫歯全国平均上回る

県は、2013年度の学校保健統計調査結果(速報)を発表した。県内の子供(5-17歳)の平均体重は男女とも各年齢で全国平均以上だが、虫歯の割合も全国より多い傾向が見られた。13年4-6月、165の幼稚園と小中高校を対象に、抽出調査を行った。

 平均体重は、男子が6、12-14、16-17歳、女子が5-6、8-11、13、17歳で前年度より重いという結果が出た。全国順位は、男子の13歳(51・3キロ)と女子の10歳(35・9キロ)が1位だった。

 平均身長は、男子が5-8、10、13-14、16歳、女子が5-11、14、17歳で前年度より高くなった。全国との比較では、男子の15-17歳、女子の15歳を除き全国平均を上回り、男子の6歳(117・3センチ)は1位だった。

 肥満傾向児の出現率は、男子の5歳(2・37%)を除く全年齢で全国の値より高かった。特に、男子の12歳(16・79%)、女子の5歳(5・35%)は全国1位だった。

 虫歯のある子どもの割合は、幼稚園が56・5%、小学校が58・8%、中学校が51・2%、高校が63・6%で、いずれも全国平均より多かった。

 県教委スポーツ健康課は、「従来から東北地方には、肥満傾向児の出現率が高い傾向にある。早寝・早起き・朝ごはんを徹底させ、基本的な生活習慣を身につけることで、改善していきたい」と話している。

永久歯「再生」に道 九州大グループが成功

大人になると二度と生えてこない歯が、遺伝子操作を使った培養技術により、自分の歯肉細胞から再生できるようになるかもしれない―。九州大大学院の坂井英隆教授(口腔(こうくう)病理学)らの研究グループが、ヒトの皮膚細胞を遺伝子操作して、歯の生成に欠かせないエナメル質を作り出すことに成功した。虫歯や歯周病で欠損した歯の再生医療の確立に向け、第一歩を踏み出す研究成果といえる。

 ヒトの歯は象牙質とセメント質をエナメル質が覆う構造。象牙質とセメント質は体内でいつでも生成されるが、永久歯ができる際に、エナメル質を作り出す「エナメル芽細胞」が消失するため、エナメル質は体内で作られなくなる。このため、ヒトの永久歯が生えるのは一度きりだ。

 研究グループは、マウスの胎児に歯が形成される際、「サイモシンβ(ベータ)4」と呼ばれる細胞の骨格に関わる遺伝子が多く出現していることに着目。ヒトの背中の皮膚から作られた研究用細胞にこの遺伝子を注入して3週間培養したところ、エナメル芽細胞と同じ性質の細胞に変わり、タンパク質やリン酸カルシウムを含む石灰化物(エナメル質)が作り出された。

 研究グループは年明けにも、臨床研究の実施を学内の倫理委員会に申請する。今後、患者が抜いた親知らずなどの歯に付着した歯肉の粘膜細胞を、口腔内に近い環境の下で遺伝子操作し、象牙質やセメント質も含めた歯の形成を目指す。形成された小さな歯を患者の顎の骨に埋め込めば、やがて歯茎に定着して新しい歯ができる見通しという。

 ヒトは永久歯を失うと、入れ歯やインプラント(人工歯根)でしか代替できない。坂井教授は「この医療の実用化には10年以上かかりそうだ」とするが、技術が確立されれば、高齢者の生活の質の向上に大きく貢献しそうだ。

過去ログ