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2割負担問題を審議会に要望 社保審・医療保険部会

社会保障審議会の医療保険部会が10月7日(月)、厚労省で開催され、高額療養費の見直しについて議論が行われた。厚労省から高額療養費の区分・上限額を平成27年1月から見直す3つの案が示された。高額療養費の見直しは70~74歳の高齢者の窓口負担を本則の2割に引上げることを前提に議論されることから、日歯常務理事の堀憲郎委員は同部会に資料を提出し、国民の健康寿命が70~74歳の間で尽きることや、国民が質の高い生活を送るために20本の歯を残そうとする8020運動についても、平均20本の歯を有しているのは65歳~69歳の年齢層までで、70~74歳では20本を切ることを説明。「70~74歳までの時期が健康寿命の延伸の観点で極めて重要である」と訴えた。
                           日歯広報 10月15日

「認知症患者の歯科受診の条件」

 ①自分で歯または義歯を清掃できるか
 ②口腔内に関する問題点や不満を表現できるか
 ③歯科医師の指示が理解できるか
 ④最大開口位と中心咬合位を10秒間維持できるか
 ⑤治療時に術者の指を噛む、爪をたてるなどの暴力行為があるか
「最高度の認知症を除いて、十分な介助と注意深い観察下であれば、80%の認知症高齢者へは歯科治療が可能である」としています。

 ◆サービス付き高齢者向け住宅

 食事、安否確認、生活相談のサービスが住宅内で提供されます。訪問看護、訪問介護、デイサービスについては外部の介護保険事業者のサービスを利用します。入居者が必要な介護サービスを選んで契約します。

特養「要介護3」から入所基準を厳格化へ

厚生労働省は特別養護老人ホームの入所基準を厳しくする方針も固めています。入所できるのは原則として、自宅では負担が重い「要介護3」以上の高齢者からとする方向だそうです。制度維持のため給付費を抑制するのが狙いでしょうが、要介護度の低い人は在宅へ、という流れは益々進んでいくでしょう。この流れをみても訪問歯科の主流は在宅診療になっていくのは明白です。厚労省は特養に入所できる高齢者を比較的経度の要介護1,2の高齢者は新規入所を制限する方針であるとの報道もあります。

いつまでも口から食べようシンポジウム

美味しく、楽しく「いつまでも口から食べ続ける」ことの大切さについて、広く道民の皆さまや保健医療福祉に携わる方々に知っていただくことを目的に開催いたします。今年度は摂食・嚥下障害分野の第一人者である昭和大学名誉教授の向井美惠氏をお迎えし、ご講演いただきます。
 日時 2013.11/8(金)13:00~15:30(開場12:30)
 場所 札幌共済ホール 札幌市中央区北4条西1丁目1番地
    入場無料 参加者募集 定員600名
 講演 しっかり噛んで安全に美味しく食べる
    昭和大学名誉教授 向井 美惠氏

「サービス付き高齢者向け住宅」とは

 「サービス付き高齢者住宅」とは、住宅の設計や構造に関する基準、入居者へのサービスに関する基準、契約内容に関する基準の3つの基準のそれぞれが一定の用件を満たし、都道府県に登録された住宅です。この制度の創設により、従来の高円賃・高専賃・高優賃が「サービス付き高齢者住宅」に統合されました。民間事業者が運営する高齢者向け住宅は、「有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」の2つにまとめられたことになります。「有料老人ホーム」は、通常、住まいと食事や生活支援のサービスが一体となっていて、介護サービスも施設の運営業者から提供を受ける場合が多くあります。
 一方、「サービス付き高齢者向け住宅」は、「安否確認」や「生活相談」の提供が必須とされているほか、食事の提供を行うことが多くあります。介護などのサービスは、住宅の運営主体や外部の事業者と別に契約を結ぶ」ことで提供されます。
 ◆介護付有料老人ホーム
  食事、身体介護・生活援助、見守り、生活相談、健康管理、レクリエーションのサービスがホーム内で提供されます。

粗食で「新型栄養失調」 熊谷修教授(人間総合科学大)が警鐘

「肉類や脂肪分の少ない粗食は体に良い」というイメージは強い。しかし、高齢者の栄養改善を長年研究してきた人間総合科学大の熊谷修教授は、「動物性タンパク質や脂肪の摂取が不足している多くの高齢者が、老化に伴う"新型栄養失調"の状態にあります」と警鐘を鳴らす。熊谷教授が提唱する「新型栄養失調」には、どのようなリスクがあるのだろう。

 今夏、東京都墨田区で65歳以上を対象に熊谷教授が開いた講演会。栄養不足がいかに発病のリスクを高め、老化を促進するかを説明すると、会場に苦笑いとため息が広がった。

 熊谷教授によると「老化とは体からタンパク質、水、コレステロールが抜けて栄養失調になる変化」という。栄養が不足すると筋肉や骨格、血管がもろくなり心臓病や脳卒中、感染症のリスクが上昇。転倒などで要介護になる恐れも高くなる。

 内臓周辺に脂肪がたまり肥満になる「メタボリック症候群」の予防を過度に意識して肉類や脂質を避ける中高年は多い。だが、50代以上に関しては、血液中の総コレステロール値が高い方が心臓病などを発症しにくく、死亡リスクが低くなることもこれまでの研究で報告されており、「一概にコレステロールを悪者扱いするのは誤り」という。

 「メタボ対策は高齢者には当てはまらない」とする熊谷教授は「多様な食品を摂取し、栄養失調を防ぐことが重要」と強調する。栄養状態の指標になるのは、血液中のタンパク質の約60%を占める「血清アルブミン」だ。この値が高いほど、老化の速度が遅いという。

 では、新型栄養失調にならないために血清アルブミンの値を上げ、老化を遅らせる手だてはあるのか。

 熊谷教授らの研究グループは、高齢者が避けがちな「肉類」「油脂類」などを食べる機会を増やし、食生活を改善するための「10食品群チェックシート」を作成した。使い方は、10種の食品群のうち、一日に食べたものを7日間単位で継続的にチェック。少しでもマルの数を増やすよう心掛ける。

 国内のある地域でこのチェックシートなどを使い数年間にわたり追跡調査を行った結果、利用者は10種の食品群を食べる回数がおのずと増え、血清アルブミン値が上昇。動脈硬化や筋力低下を予防する効果があったという。

 加齢による栄養状態の悪化が避けられない以上、高齢者には肉類や卵、脂肪、牛乳などを適度に摂取して補うことが健康維持のこつといえそうだ。

平成25年度健康普及公開講演会

平成25年9月21日(土)に旭川トーヨーホテルにて、健康普及公開講演会が行われました。講師は、旭川市旭山動物園の飼育展示係長の中田真一氏でした。表題は「食べる力は生きる力」で、中田氏に今までに飼育人生におけるエピソードをユーモアや涙を交えて熱く語っていただきました。特殊な歯を持つ動物はワニで、一生涯で何回も生え変わるそうです。いずれの動物も、歯がなくなる=食べられない、つまり「歯の寿命=命の寿命」となり、歯がなくても生きられる動物は人間だけで、「歯医者さんのおかげ」だそうです。最後に人も動物も「健康第一!」、食べるためには「歯が命」、それと「笑顔」があれば「人生何とかなる」とおっしゃっていました。面白い講演会をありがとうございました。
                             メディアあさひかわ 2013.11 №247

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