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虫歯が多く放置されている子はネグレクトの可能性がある!?

岡山県教委と県歯科医師会は、虫歯の数などでネグレクト(育児放棄)があるかどうか判断して、児童虐待の未然防止を図る取り組みを進めている。ネグレクトを受けている子どもの多くは虫歯の治療を受けていないため。小中高校で毎年行う歯科検診の結果などを踏まえ、総合的に「虐待の可能性あり」と判断した場合、学校は児童相談所などに通告する。

 東京都が2003年にまとめた調査結果によると、虐待を受けている児童1人平均の虫歯の数は、11歳児で4・2本(一般児童1・6本)、12歳児は6・9本(同2・2本)で、その数の多さが顕著となっている。

 県歯科医師会は「口腔内環境は子どもの生活習慣や保護者の育児姿勢を表す指標。ネグレクトを疑う重要な手掛かりにもなる」と指摘する。

 岡山県では、07年度から「歯・口の健康診断の手引き」で虐待への対応を規定して実施。4~6月に行っている歯科検診で、口腔への外傷や10本以上の虫歯、前年度から治療されていない重度の虫歯がある児童生徒は、診断票の所見欄に印を付けて養護教諭や担任に伝えている。

 県内のある小学校歯科医は「教諭への報告対象となる児童は1クラスで1人の割合でいる。対象児童が仮に学校全体で10人いたとすれば、そのうち半数はほぼ全ての歯が虫歯で、特に注意が必要」と話す。

 学校はこうした結果を踏まえ、生活リズムや服装の乱れ、家庭訪問時の状況なども加味して「保護や支援が必要」と判断すれば児童相談所、市町村に通告する。

 県教委保健体育課は歯科検診について、「暴力による虐待と違って傷が残らず、静かに進むネグレクトを知ることができる重要な機会」とする。県歯科医師会の平岩弘常務理事は「注意深く検診に当たり、学校との連携を強化して早期発見を図りたい」と話している。

災害と歯科医師

 日歯において、かつては警察歯科分野の取組みが中心的であったが、平成21年度に災害時対策・警察歯科総合検討会議が設置され、大規模災害時における歯科保健医療対策が新たな課題として加わった。その背景の一つに、平成7年の阪神・淡路大震災において、避難所等での死亡原因として肺炎、とりわけ誤嚥性肺炎が多かったことから、高齢者等の健康支援のための口腔ケアの重要性が顕在化したことがある。
                                日歯広報 2013.8.5

誤嚥性肺炎「経験的な抗菌薬を」

臨床賛否両論「誤嚥性肺炎『すぐ抗菌薬』必要か」では、誤嚥性肺炎に対して、経験的な抗菌薬の投与を必要と考えるかを投票で聞いた。回答医師の6割が必要と回答しており、多数を占めていると分かった。

 投票者数は772人(投票期間2013年7月26日-8月1日)。「誤嚥性肺炎『すぐ抗菌薬』必要か?」との問いに対して、「必要である」と回答した医師が63%と多数に上った。「不要である」と回答した医師は15%にとどまった。「どちらとも言えない」と回答した医師は21%だった。

骨粗しょう症の診断基準改訂 寝たきり予防へ早く治療を

 転倒などの衝撃を受けたことも痛みもない。なのに、いつの間にか背骨が折れていた…。そんなありそうもないことが、高齢女性に多い骨粗しょう症では珍しくない。それ自体も不都合だが、より怖いのは、寝たきりに直結する、次の骨折のリスクが跳ね上がることだ。日本骨代謝学会などは今年、骨粗しょう症の診断基準を約12年ぶりに改訂した。狙いの一つは、こうした「隠れ骨折」を少しでも早く治療につなげることだ。

 静岡県の女性(69)は定期健診で「骨密度が低い」と指摘され、浜松市の聖隷浜松病院を訪れた。活動的な生活をしており、自覚症状は何もなし。しかしエックス線検査で、背骨の一部分がつぶれる圧迫骨折が見つかった。骨密度は若年成人の40%。骨粗しょう症でもろくスカスカになった背骨が、上半身の重みで押しつぶされたのだ。

●痛みがない

 診察した同病院骨・関節外科の森諭史部長によると、こうした背骨の骨折は女性の場合、60代後半から増えてくる。「長期間かけて徐々に骨がつぶれるため、3人に2人は痛みがない」という。

 この女性は、骨を丈夫にするカルシウムやビタミンDを食事で多めに取る、適度な運動をするなど、生活改善の指導を受けた上で、骨を強くする薬剤の服用を始めた。「つぶれた骨は残念ながら元の形には戻らないが、治療によって新たな骨折の危険は確実に減らせる」と森さんは話す。

 骨粗しょう症は、骨を「作っては溶かし、また作る」という新陳代謝のバランスが老化などで崩れ、溶かす方が優位になり起こる。国内の患者数は閉経後の女性を中心に推定1280万人。

 背骨、手首、腕の付け根、股関節の4カ所が折れやすくなることが知られているが、特に股関節の骨折は歩行が難しくなって寝たきりに直結する恐れが強いため、いかに防ぐかが大きな課題だ。

 対策の基本は食事と運動。知らないうちに症状が進行していることが多く受診は遅れがち。治療を受けているのは200万人程度にとどまる。

●リスク3~5倍

 海外の研究によれば、背骨の骨折があると、その後に股関節を骨折するリスクは3~5倍に急増する。背骨の骨折を少しでも早く見つけて治療につなげれば、少なくとも寝たきりの予防に役立つと期待されている。

 冒頭の女性のように外見からは骨折が分からないケースもあるが、背骨の前方がつぶれるため、背中が丸くなる人が多い。内臓が圧迫され、胃酸などが逆流して食道に炎症が起きる「逆流性食道炎」になる人もいる。

 今年1月に公表された骨粗しょう症の新しい診断基準は、背骨に骨折が見つかったら直ちに骨粗しょう症と診断し、治療を始めるべきだとした。診断基準改訂の中心になった宗円聡・近畿大奈良病院教授(整形外科)は「身長が2~3センチ縮んだら、老化などと片付けず、ぜひ整形外科で受診を」と話している。

高齢期の住み替え術 専門誌や相談窓口活用

センター長を務める「あんしん住まいサッポロ」は高齢者の住み替えや住宅のリフォーム、売却など、住まいに関する相談を無料で受けています。相談に応じるのは建築士や社会福祉士、ケアマネジャー、看護師、民生委員など。昨年度は電話を含め1260件の相談を受けました。「老老介護が大変。ケア付きではどんな住宅が?」「病院を退院しますが、自宅生活は不安」-など内容はさまざま。月-金曜日の午前10時から午後4時までで、電話は011・210・6224です。(西原桂子=あんしん住まいサッポロ、センター長)
                                北海道新聞 2013.8.1

食物アレルギー対応の研修会 エピペン使い模擬訓練

食物アレルギー疾患のある児童生徒の緊急時に的確に対応しようと、市教委は5日、市役所で市内小中学校の養護教諭、栄養教諭などの専門教諭を対象にした食物アレルギー対応の研修会を開いた。参加者はアレルギー症状を緩和する自己注射薬エピペンの練習器具を使った訓練などに取り組んだ。

 市教委は2005年度、「学校給食における食物アレルギー対応マニュアル」を作成。今回の講習会は東京都調布市の小学校で昨年、アレルギーを持つ女児が給食後に亡くなった事故が発生したことを受け、より実践的な対策を進めようと、開催した。

 研修会では、市保健所の上原里程保健医療監が食物アレルギーについて講演。参加した教諭約180人は、アレルギーやエピペンについて学んだ後、練習用エピペンを使い、打つ練習などを行った。

他人の保険で虫歯治療疑い 同一名、形違うと発覚

他人の国民健康保険証を使って虫歯の治療を受けたとして、大阪府警国際捜査課は6日、詐欺の疑いで、いずれも中国人留学生の林雄(りん・ゆう)容疑者(25)=大阪市東成区=と呉国豪(ご・こくごう)容疑者(28)=大阪府摂津市=を逮捕した。

 逮捕容疑は2012年11月~今年7月の7回、大阪市天王寺区の歯科医院で、林容疑者が呉容疑者名義の保険証を借りて使用。虫歯の診察を受け、治療費計約3万9千円の支払いを免れた疑い。

 国際捜査課によると、今年4月、別の医院の歯科医師が、同じ呉容疑者の名前で受診したはずなのに歯の形が違うエックス線写真があることに気付き発覚。このエックス線写真は林容疑者のものではなかったが、同課が保険証の使用履歴を調べたところ、天王寺区の歯科医院での記録が見つかった。

 2人は府内の同じ大学の友人同士。林容疑者は「保険証を持ってないので借りようと思った」、呉容疑者は「治療費が安くなるので貸した」と容疑を認めている。

子どもの虫歯防ぐには

道によると、道内3歳児の2011年度の虫歯有病率(治療済みを含む)は22.2%で、全国平均20.4%を上回る。1人平均の虫歯本数は0.9本。これも全国平均0.74本を上回り、道内は虫歯の子どもが多いことが分かる。虫歯を防ぐには歯磨きが基本だが、歯磨きを嫌がったり上手に磨けなかったりする子どももいる。そんな子に欠かせないのが、親がする「仕上げ磨き」だ。小学校低学年まではやった方がいい。
◎仕上げ磨きのコツ
 ●歯ブラシは軽くあてる
 ●1本の歯の片面につき10回磨く
 ●磨いた後はブクブクうがいをする
                                北海道新聞 2013.7.28

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