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「道北口腔保健センター歯科診療所の紹介」

 旭川歯科医師会設立30周年を機に、地域社会への貢献と、後世に残る事業を-との思いから、昭和55年に当センターを設立しました。以来、旭川市のみならず、道北圏の障がい者歯科診療機関として、道北各地から受診いただいております。当センターは休日救急歯科診療と心身障がい児(者)歯科診療を基本に摂食・嚥下リハビリテーション歯科診療(飲み込み運動をスムーズにするための訓練や食事形態、食事の介助においての指導、摂食・嚥下を高めるための補助装置の作成、口腔清掃ケア等)、小児予防歯科診療(歯磨き指導、食事間食指導、フッ素塗布、フッ素洗口、予防填塞・・・シーラントなど)を行っております。ご相談も含めて、当センターに事前にお電話にてご予約下さい。詳しくは、お電話をいただいた際にご説明致します。他の診療内容は、ホームページにも掲載しております。

ひな祭りが教えてくれた“口で食べる幸せ”

Kさんは、ご主人と二人の娘さんに恵まれ、幸せな生活を送っていました。在
宅でご主人の介護をするなど、とても献身的な方だったそうです。ご主人を看取
った今では、自身も病院に入院。口から食事を摂ることができない状態でした。

 そんなKさんの夢は、「ひな祭りにちらし寿司とはまぐりのお吸い物を、もう
一度自分の口から食べること」です。そのために、口腔ケアと嚥下訓練に一生懸
命に取り組む姿をFさんはいつも目にしていました。

 ある日、主治医からKさんにとって最後のひな祭りになるかもしれないという
話を聞きます。
「なんとかして願いを叶えてあげたい!」
 その一心で調理師や主治医と相談し、やり方を考え抜いたFさん。ようやく
「これならイケる!」という方法を見つけて、口から食べさせることに成功した
のです。

 Kさんは食事を摂りながら微笑み、次のように話してくれました。
「いつもキレイにしてもらっている口から食べるご飯はとても美味しいわね。本
当に幸せ。この病院に入院してよかった。ありがとう」

 Fさんは、毎日の口腔ケアが、患者さんの願いを叶える礎を築いたのだと実感
したそうです。「“自分の口でご飯を食べる幸せ”を感じてもらいたい。そのた
めに、これからも口腔ケアを念入りに行なっていきます」と決意新たに話してく
れました。

歯ブラシくわえたまま転倒…乳幼児事故に注意

乳幼児が歯磨き中に歯ブラシをくわえたまま転倒し、口を負傷する事故が相次いでいるとして、消費者庁と国民生活センターは28日、「歯磨き中は、保護者がそばに付き添って」などと注意喚起した。

 同庁などが全国13の医療機関から事故情報を集めている「医療機関ネットワーク」には、乳幼児の歯磨き中の事故の報告が2010年から今年1月末までに49件寄せられている。歯磨きしながら歩いていて転んだり、踏み台から落ちたりして、口の中にけがを負ったというケースで、ブラシの先端が頬やのどに突き刺さるなどして、手術や入院を要した例もあった。年齢別では、1歳児が最も多く、23件を占めた。

 同庁などが2月、0-3歳児がいる保護者1200人を対象に行ったインターネット調査では、こうした事故が起きていることを知っていた人は約30%にとどまった。

読売新聞 3月28日(木) 配

「除霊」で少女に性的暴行、歯科医に懲役9年

除霊などと称し、共謀して少女(当時13歳)に性的暴行を繰り返したとして強姦(ごうかん)罪に問われた東京都国分寺市西町、歯科医師石川潔(62)と、妻の香里(30)両被告の判決が28日、東京地裁立川支部であった。

 倉沢千巌裁判長は「身勝手で卑劣きわまりない犯行だ」として石川被告に懲役9年(求刑・懲役10年)、香里被告に同3年(同4年)を言い渡した。

 倉沢裁判長は、弁護側の「被害者が自らの意思で石川被告との関係を続けた」とする主張を退けた。その上で、両被告について「不自然、不合理な弁解を繰り返し、反省の態度も見られない」と断じた。

8020推進委員会で次年度事業を確認

3月21日(木)道庁において8020推進委員会が行われ、8020運動推進
特別事業について今年度に続き来年度も事業を推進することが確認さ
れた。その中の成人歯科健診プログラム保健指導推進事業については、
リーダー養成研修会を今年度と同様に来年度も道内の中心的な保健所
のある5地域に行う予定。健診の保健指導実施の後は、地域の登録し
た歯科医療機関に引き継ぐという、直接のメリットが会員にもたらさ
れる。また要介護高齢者歯科保健対策推進事業の介護事業所において、
道立保健所が郡市会や道衛生士会支部の協力を得て歯科医師や歯科衛
生士を派遣することや、障がい児歯科保健医療連携推進事業で、障が
い児(者)にとってのかかりつけ歯科医を確保し、施設や居宅におい
て歯科健診・保健指導・フッ化物塗布を行う際に歯科医療機関の定期
的な受診を積極的に勧奨することなど、いずれも会員と道民、会員と
多職種を橋渡しし、潜在的な需要を発掘し、歯科保健医療の活性を図
るという意味で、非常に有効な期待の持てる事業と思われる。

妊産婦の健口パスポート完成する

3月22日(金)14時30分より本会主催の「母子歯科保健事業に係わる説
明会」が各自治体および道内保健所等で妊産婦保健指導を担当する保
健師、管理栄養士等を対象に毎日札幌会館で開催された。これは平成
22年度に製作された母と子の健口パスポートと異なり、妊産婦保健指
導を行う母親教室や母子健康手帳配布時の保健指導などの場面で、教
育教材として利用することを目的に作成された。北大八若保孝教授よ
り「妊産婦の健口パスポートの内容と活用方法について」、帯広保健
所 新里勝宏主任技師より「新しい母子健康手帳の様式における歯・
口腔に関する改正点について」と題して講演が行われ、最後に北海道
保健福祉部 佐々木 健医療参事が本事業に対する理解を深め、より
充実させるため皆さんのご協力をいただきたいと話した。この中で新
しいパスポートが披露された。

本パスポートはホームページよりダウンロードできます。
http://www.doushi.net/top/1kenkoupas.pdf

北海道在宅歯科医療連携推進連絡協議会開催

標記協議会が3月24日(日)開催された。本事業は、在宅歯科医療にお
ける医科や介護などの他分野との連携を図るための窓口を設置し、地
域における在宅歯科医療の推進及び多職種との連携体制の構築を図る
ことを目的として、平成24年度から道の委託事業として実施している。
平成24年度在宅歯科医療連携室整備事業について、本会(本部)および
十勝支部より事例報告が行われた。この報告の中で小林十歯会長は在
宅歯科医療における連携室の重要性や、介護事業所等におけるサービ
ス担当者会議に歯科医療担当者が積極的に参加できるよう更なる構築
に向けて推進を図りたいと述べた。この協議会を通じて郡市区歯会間
の情報の共有を図り、在宅歯科医療の連携をするとした。

はじめての在宅介護 認知機能の低下

退院して自宅に戻ると本人も家族もうれしいですね。しかし、病院から自宅へと急に環境が変わることで、認知機能が一時的に低下することがあります。あせらず少しずつ、退院前の生活に戻していきましょう。できるだけベットから起きて椅子に座り、体調が良ければ居間で過ごすのもいいですね。座ると表情の筋肉が引き締まるほか、唾液の分泌や食事を飲み込む機能の向上にもつながります。また、視野が広がるので、認知機能の低下予防にもなるでしょう。家族と楽しい話をし、たくさん笑うのもいいですね。気分が良くなるだけでなく、腹筋も鍛えられ、排便がスムーズになります。
                             北海道新聞 2013.3.14

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