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患者さんに喜んでもらうために大切なこととは?

看護師のKさんは、急性骨髄性白血病の方の口腔ケアについて悩んでいました。
病気に対しての不安や恐怖を抱えている患者さん。さらに上唇内面に大きな潰瘍
もあり、痛がって口を開けてくれません。そこで、同じ病院に勤務している歯科
医師と共に患者さんの病室へ行きました。

 患者さんと対面した先生は、まず抱えている不満や愚痴を聞き続けたそうです。
「もう田んぼも続けられないよ」と嘆く患者さんに「来年も自分で作ったお米を
食べられるよう、僕たちが全力でサポートしていくからね」と話す先生。そして
患者さんの目をじっと見て、こう続けたのです。

 「絶対に痛いことしないからお口の中を診せてくれるかな。今より確実によく
なるよ。本当だったら傷口に軟膏を塗った方がいいんだけど、痛いところは触ら
ないようにするね。潰瘍の原因を作っている歯のほうに塗れば大丈夫だから」

 患者さんが痛がらずにケアする方法を探した先生。Kさんは患者さんの気持ち
を理解し、ベストな方法で処置をしている姿にとても驚いたそうです。さらに、
口腔ケアをすることばかりに目を向けていた自分を恥ずかしく感じたといいます。

 以来、常に先生が行なったことを思い出しているとのこと。Kさんは患者さん
の気持ちを理解したうえで、ケアをするよう努めています。「これからも“患者
さんに気持ちいい”と思ってもらえる口腔ケアをしていきます」と笑顔を見せて
くれました。

患者さんが日ごろ使っている口腔ケアグッズを知っていますか?

口腔ケアをする前、Sさんは必ず患者さんに聞くことがあるそうです。それは、
“日ごろ使っている口腔ケアグッズ”について。ある患者さんへのアプローチが
きっかけとなり、このステップを踏むようになったといいます。

 Sさんが口腔ケアを始めたばかりのころ、70代の男性患者さんを訪ねました。
「お口の中をサッパリさせてあげたい」と新発売のミント味ペーストを使ってブ
ラッシングしたところ……。

「あれ? 患者さんの様子がおかしい!」

 そして突然、患者さんが「気持ち悪い」と訴えて嘔吐してしまったのです。す
ぐに、今まで口腔ケアを行なっていた奥さんに心当たりがないか尋ねました。す
るとミント味が苦手で、塩入りの歯磨き粉を愛用していたことがわかったのです。

 その話を聞いて、「いつもと違う味に驚いてしまったんだ」と気づいたSさん。
前もって、どんな歯磨き粉を使っているのか、どんな味が好みなのかを把握して
おくべきだったと反省したそうです。

 患者さんは些細な変化にも敏感に反応します。できる限り、慣れ親しんだ材料
や味を選ぶこと。それが、患者さんのことを考えた口腔ケアにつながるのですね。

今年最後の挨拶

今年も無事HP終了し、皆さんには閲覧して頂きありがとうございます。来年も皆さんの希望にこたえるよう掲載します。

餅で窒息 どう対処 高齢者の救急搬送新年に多発

 道によると餅と詰まらせての窒息による救急搬送の全道集計はしていないが、札幌市消防局は2007~2010年に計61人を搬送。うち4人が死亡し、27人が重症だった。3分の一は1月の発生で、年齢は70代が36%、80代以上が40%を占める。「高齢者は飲み込む力が弱くなる」。市立札幌病院救急救命センターは喉詰まりを防ぐために持ちを小さく切り分けるほか、良く噛んでお茶や汁と一緒に食べるように勧めている。また、年齢に関係なく泥酔状態だと餅を詰まらせる危険性があるという。一般的に噛んだ食べ物がしたで喉に送られると、喉が収縮し喉仏が上がることで気管の入り口が閉じる。この動作がうまくいかないと食道ではなく気管に入ってしまう。特に粘り気の強い餅は気管に完全に塞がり、重大な事故につながりかねない。無事に餅を吐き出したとしても、残りかすに付いた雑菌が肺炎を起こす恐れもあり、念のため病院で診察を受けた方が良い。
                 2012.12.29 北海道新聞

薬25錠誤飲、兄と妹入院 家庭での事故に注意を

厚生労働省は27日、子どもがたばこや薬などを誤って飲み込む事故が、2011年度に5都県の7病院から計348件報告されたと発表した。中には3歳の兄と2歳の妹が薬を計25錠飲み、意識がもうろうとした状態となって入院した事例もあった。同省は「甘くて口の中ですぐ溶ける薬は、お菓子と間違えて大量に誤飲しやすいので注意が必要」としている。

 厚労省によると、死亡例はなかったが、入院が32件あった。

 誤飲で最も多いのはたばこで105件。医薬品などの73件が続いた。ほかはプラスチック製品32件、玩具22件、金属製品22件、硬貨15件など。

 具体例では母親が消毒剤を溶かして哺乳瓶に入れた後、そのまま生後5カ月の男児に飲ませてしまったり、父親が仕事用に保管していたペットボトル入りのシンナーを2歳男児が飲んだりした。

 子どもの誤飲とは別に家庭での事故として、塩素系洗剤と酸性物質を混ぜて発生した有毒ガスを吸い、健康被害が出た事例が日本中毒情報センターから14件報告された。お酢を使ってドアのサッシを拭いた後、塩素系洗剤を吹き付けてしまったケースなどで、同省は「大掃除の時期だけに気を付けて」と呼び掛けている。

口元ケア不足で老け顔に?アンチエイジングの盲点は歯

「自分の口元は若々しい」と前向きに考えている人はごくわずか。【ライオン株式会社】が全国の20~50代の男女800人を対象に実施した「口元に関する意識調査」によると、「自分は実年齢より若い」と思っている人は男女とも6割近くいるのにもかかわらず、口元への自信のなさが窺える結果が出た。若さや健康を保つ人が増え、歯に対するケア意識も高まっている昨今だが、「どうケアしたらいいか分からない」と悩んでいる人がまだまだ多いようだ。
 各パーツの見た目年齢への影響に対する意識も興味深い。肌のツヤやくすみ、乾燥などと同様、またはそれ以上に、歯のくすみや歯茎の色、口元のほうれい線が見た目に影響すると考えられていることが判明。ケアを怠った口元は+7歳以上の老け顔に見えるという。肌や髪よりは一見目立ちにくい印象の口元が、実は若々しさを保つ鍵を握る。アンチエイジングに歯のケアは必須という訳だ。また、多くの男性が「女性の口元に魅力を感じる」としているが、口元を重要パーツとして捉えている女性は少数派という男女差も気になるところ。若々しい見た目のポイントともなり、意外と見られている口元のケアの大切さを、改めて実感する意識調査である。

母子感染正しい知識を

子感染正しい知識を
 母子感染でこどもの脳や目、耳などに重い症状が出る先天性トキソプラズマ感染症と先天性サイトメガロウイルス感染症。かかったことがあるかどうかが分かる抗体検査はあるが、妊婦健診で必須とされておらず、感染症自体の認知度も低い。これらの感染症によって障害を抱えることになった子どもの母親たちが今年9月に患者会「トーチの会」を設立、交流や啓発などの活動に取り組んでいる。
              北海道新聞 2012.12.2

Qおたふくかぜと水痘のワクチンは2回打った方がよいと聞いたのですが、本当ですか?

A日本ではおたふくかぜと水痘はありふれた病気です。しかし米国では、両者ともすでに過去の病気です。以前、病院見学に来た米国の若い医師が水痘患者をとても珍しがっていたのを見て、逆に驚いたことがあります。米国ではおたふくかぜ・水痘ワクチンの2回接種が定着したため激減したのです。一方、日本ではおたふくかぜ・水痘ワクチンの接種率がとても低いので、流行が抑えられていません。おたふくかぜや水痘は軽い病気と思われがちですが、そんなことはありません。例えば、おたふくかぜは合併症により千人に1人の割合で難聴が発生します。日本では毎年約700人もの子どもがおたふくかぜで難聴になっているのです。水痘も年間約4千人が重症化して入院し、約20人が死亡しているとされています。自然にかかって免疫をつけた方がよいというのは誤り。おたふくかぜも水痘もワクチンで予防すべき病気なのです。おたふくかぜと水痘のワクチンの効果は、1回では十分でないことがわかっています。そこで日本小児科学会は、1歳になったらすぐに両方のワクチンを接種し、2回目を水痘は1歳半から2歳までに、おたふくかぜは1回目の3年後に接種することを勧めています。
              北海道新聞 2012.12.2

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