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美容と健康に有用な”酸” 日頃からの齲蝕歯対策も

多くの女性が関心を持つ美容や健康、エイジングケアは”食事・食材”と密接に関係している。特に飲食物に含まれる”酸”は、体のサビを取り除き、若さを保つ抗酸力も高いため、女性にとっては欠かせない栄養素ともいえる。一方で、酸を摂取したまま放置しておくと、歯のエナメル質がダメージを受け、変色・変形してしまう「酸蝕歯」の発症リスクも指摘されている。
 グラクソ・スミスクラインでは「食から始める”美容”と”健康”」と題したセミナーを先頃開催し、食と歯科の専門家から、酸の摂取をめぐるポイントが示された。
                薬事日報 2012.1.16

肺炎は死につながらない病気?

ファイザー株式会社が、全国の30歳以上の男女9400人を対象に行った肺炎に関する意識調査で、約7割が「肺炎は治る病気」という認識を持っていることが明らかになった。具体的には、「抗生物質で治療すれば治る病気」と考えている人が58.8%(5528人)を占め、「安静にしていれば治る病気」と回答した人も10.0%(938人)いた。

歯周病がカンジダ菌で進行 高齢者は十分な口腔管理を

口腔内常在菌である真菌(カビ)の一種、カンジダ菌が歯周病菌の
歯肉への侵入を進行させるという実験結果を、奥羽大歯学部口腔病
態解析制御学講座の玉井利代子准教授が発表している。この研究の
論文は微生物学免疫学に関する国際的な学術雑誌「マイクロバイア
ルパソジェネシス」に掲載された。カンジダ菌は中高年になると検
出される割合が増え、50代では約半数の人から検出されるという。
玉井准教授は中高年がカンジダ菌の保有率や歯周病になる割合が高
いこと等を踏まえ「カンジダ菌が口腔内で発生した場合は、歯周病
の原因菌である歯周病菌の働きが高まる」という仮説を立て、2年
前より実験をスタートした。シャーレで人の歯肉の細胞を培養し、
カンジダ菌と触れた細胞と触れていない細胞の歯周病菌を取り込む
割合を比較した結果、触れた細胞は触れていない細胞の3倍、歯周
病菌を取り込みやすいことを確認し、歯周病がカンジダ菌で進行す
ることを突き止めた。歯周病菌は歯周病だけでなく、動脈硬化等の
原因の一つとも言われ、口腔内を清潔に保つことはこれらの予防に
も繋がるといえる。歯磨きやうがい、義歯の手入れ等により歯周病
や動脈硬化、心筋梗塞等のリスクを減らせるという、口腔内環境改
善の重要性を再認識する結果である。

ヒヤリ・ハットの背景・要因分析し注意喚起促す

日本医療機能評価機構は薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業のうち、特に共有すべき事例を公表した。今回公表した事例はいずれも内服薬調剤などに関するものとなっている。

 事例1では、「フェノバール散10%1g、90日分で秤量すべきところ、0.5g、90日分で秤量した」というもの。背景・要因としては「処方せんを発行した病院が当日より処方せんの書き方を変更した。1回分と1日分は括弧書きで両方の併用表記になった。1回分を1日分と勘違いしてしまった」ことをあげている。

 同事例のポイントとして機構は、「処方せんの記載方法が変更されたときはより一層の注意が必要。初めて1回量と1日量が併記された処方せんに対応するときは、慎重に読まなければヒヤリ・ハットが増加する可能性がある」と指摘しており、変更点があった際の調剤には注意を怠らないことを呼びかけている。

 事例2では「ベプリコール錠100㎎の処方に対して、併用薬のイトリゾールカプセル50を患者から確認した。その後、ベプリコール錠100㎎の添付文書を確認し、問題なしと判断して投薬した。患者が帰ったあと、イトリゾールカプセル50の添付文書を確認したところ、併用禁忌の記載があったため、医師に連絡、患者から感謝の電話があった」というもの。

 機構は「一方の薬剤の添付文書のみに当該薬への併用禁忌記載があった例。両剤ともに併用薬に十分留意する必要性のある薬剤ではあるが、必要があれば企業においても添付文書の記載内容等を検討してもらう必要がある」とし、薬局が添付文書の落とし穴を発見した例であるとしている。

 事例3では「オキシコンチン錠5㎎3錠/分3毎食後で処方されたが、食後・食前の指示がなく、時間で服用する際は通常の用法とは違う入力方法を行い、あとで薬袋の修正をかける方法をとっていた。事務員の入力ミス、薬剤師の確認不足で薬袋の表記方法が1回3錠になっており、患者が服用してしまうこととなった」という内容。

 その背景としては「事務員がマニュアルどおりに入力していないことと、薬剤師も薬袋表記を確認できていなかった」ことをあげている。機構は「処方せんは1日3回の決められた時間による内容だったが、対応するコードが無いため独自入力で対応し、後で手直しする方法を採用していたと思われる。マニュアルがあってもそれに従わないと大きな問題につながるケース」とし、事務員と薬剤師による薬袋、薬剤情報提供文書の表記にチェックが重要であるとしている。

 なお、薬局ヒヤリ・ハット事例収集事業への参加薬局数は6314軒となっており、増加傾向にある。

“なぜ”を知ったら患者さんの口腔ケアが快適に!

“ベッドを起こすと安全に口腔ケアができる”と書かれているのを見つけ、Fさ
んはさっそく実行しました。ところが和也さんは、相変わらずゴホゴホと苦しそ
う……。Fさんは申し訳ない気持ちになり、「どうしたらいいのだろう」と考え
込んでしまいました。

 その数日後、Fさんは先輩看護師が和也さんの口腔ケアをしている様子を見て
驚きます。
「和也さんがむせていない!」
 Fさんはすぐに先輩に声をかけ、どうすればむせずに口腔ケアができるのかを
尋ねました。

「患者さんの顔が少し下を向くようにすると、唾液を誤嚥しにくくなるの」
 先輩の回答に、Fさんはドキッとしました。“ベッドを起こす”という形だけ
を実践していたことに気づいたからです。

 翌日からベッドを起こし、さらに和也さんに少し下を向いてもらってから口腔
ケアを開始。するとむせることなく終了できたのです! 和也さんは「ありがと
う」とにっこり笑いました。

 今までは、方法の導入だけに集中しがちだったFさん。これを機に、なぜその
方法が患者さんに有効なのかを考えるようになったといいます。

食事習慣や歯磨きの見直し必要 飲食物の酸で歯が溶ける「酸蝕歯

酸の強い飲食物を口にすると、口の中は酸性になる。通常は唾液の働きで中性に戻り、唾液に含まれるカルシウムなどで歯のエナメル質を修復(再石灰化)してバランスが保たれている。しかし、ワインなど酸性の飲み物をチビチビと長時間にわたって飲むと、歯が酸にさらされる時間が長くなり、酸蝕歯のリスクが高くなる。食べ方、飲み方が問題になってくる。
 飲食物の摂取の仕方が適切でないと、酸によって歯が溶け、さらに歯を食いしばるなどの悪い癖が、歯を磨耗させてしまう。
                産経新聞 2011.11.15

歯磨きの水が染みる! 冷たい水が染みるのは、知覚過敏かもしれません。

歯磨き後のすすぎで、冬の水道水が染みる。これは知覚過敏の可能性がある。知覚過敏とは何らかの理由で歯のエナメル質が磨耗し、中の象牙質が露出することで冷たい水などの刺激を感じる症状です。理由はいくつかあり、虫歯によるもの、ブラッシング時の力が強いなど間違った歯磨きによるもの、歯ぎしりなどでかみ合わせのバランスが崩れている。
 歯周病や加齢で歯茎が後退している、などです。知覚過敏は放置していては治りません。むしろ少しずつ進行するので、気づいたらすぐに歯科医のチェックを受けてください。
                クロワッサン 12.3月

エコチル調査 高知・宿毛市など7市町村でも 妊婦6000人目標に募集

エコチル調査:宿毛市など7市町村でも 妊婦6000人目標に募集 /高知

 環境省が全国15カ所で進めている「子どもの健康と環境に関する全国調査」(エコチル調査)について、県内拠点のエコチル高知ユニットセンター(UC)は12日、宿毛市など4市2町1村を新たに調査地区に加え、調査に協力してもらう妊婦を1000人増やし6000人とすると発表した。

 胎児期から小児期にかけて、化学物質が体にどのような影響を及ぼすかを調べる調査で昨年1月にスタート。全国10万人規模で妊婦の参加者を募り、子どもが13歳になるまで血液や尿などを分析することで、アレルギーやぜんそく、自閉症などの疾患と水銀や化学物質、生活習慣との関連を調べている。

 県内では当初、高知市など4市町で5000人を3年間で集める計画だったが、他県で東日本大震災のため目標を達成できない地域が出たため、高知の調査地区と参加者を増やすことになった。

 高知UCによると、3月末時点で調査に同意を得られたのは2088人。達成率は全国1位の41・8%。参加者を6000人に増やしても、残り2年間で集めることは十分可能としている。

 新たに調査地区となる宿毛、土佐清水、香南、香美市と黒潮、大月町、三原村では、10月以降に出産予定の妊婦に協力を求める。問い合わせはエコチル調査コールセンター(0120・53・5252)へ。

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