道歯提供のHBCラジオ番組「カムカムカフェ8020」が、10月5日から
始まりました。
毎週水曜17時から、グッチーさんと本会担当がパーソナリティーと
なり、毎回ゲストと歯にまつわるトークを繰り広げる楽しい番組で
したが、3 月14日で最終放送となりました。
3 月14日 斎藤 断 氏
(全24回 最終)
http://www.hbc.co.jp/radio/index.html
道歯提供のHBCラジオ番組「カムカムカフェ8020」が、10月5日から
始まりました。
毎週水曜17時から、グッチーさんと本会担当がパーソナリティーと
なり、毎回ゲストと歯にまつわるトークを繰り広げる楽しい番組で
したが、3 月14日で最終放送となりました。
3 月14日 斎藤 断 氏
(全24回 最終)
http://www.hbc.co.jp/radio/index.html
唾液には、食べ物をのみ込みやすくする以外にも、大きく分けて5つの機能があります。①虫歯・歯周病の予防②消化吸収の手助け③免疫力のアップ④ホルモン活性化⑤がん予防です。
”たかが唾液にそんなパワーがあるはずない””大げさだ”と思う人も多いだろうが、これは本当なのだ。例えば食事をすると、歯の表面に付着したプラークに巣くう虫歯菌が、食べ物や飲み物の糖分を利用して酸を分泌、それが歯を構成しているハイドロキシアパタイトを溶かす。唾液は酸に対する緩衝力が強いため、酸性になった口腔内を中性化し、歯から溶け出したカルシウムを再石灰化することで虫歯進行を阻止するという。
日刊ゲンダイ 2012.1.5
鼻ではなく口で呼吸している人は意外に多い。口呼吸だと、細菌やウイルスへの抵抗力が弱まり、アトピー性皮膚炎やぜんそく、花粉症などのアレルギー疾患を悪化させると専門家は警告する。
鼻孔(びこう)にある粘膜や繊毛が、アレルギーを引き起こす空気中の細菌やウイルスをきれいに除去してくれる。さらに、唾液や喉の奥の扁桃(へんとう)でつくられる白血球の働きで、体内に細菌やウイルスが入るのを防いでくれるという。
口には異物を取り除く粘膜も繊毛もない。空気中の細菌やウイルスは除去されないまま扁桃を直撃、免疫力の低下を招く。取り込まれた異物は体内を巡り、細胞に炎症を引き起こす。
日本経済新聞 2012.1.8
口内炎の中で最も頻度が高いので「再発性アフタ」で、一般的には「アフタ性口内炎」と呼ばれているタイプ。唇や舌、頬の内側などに、赤く縁取られた白い円形の潰瘍ができ、痛む。1~2週間で自然に治るが、再発を繰り返すので厄介だ。ありふれた疾患だが原因はよく分かっていない。放置しても治るが、痛みが強いときは炎症を抑えるステロイドの軟こうや貼付剤などがよく使われる。
口内炎になった場合、①舌や頬をかんだり、歯が欠けてとがっていたり、入れ歯が合わないなど、口の中を傷つける原因があるかを確認する。②それがなければ傷に触れないようにして1~2週間様子を見る。アフタ性やヘルペス性の口内炎は通常、その間によくなる。痛みがある場合はステロイド軟こうなどを試してもよいが、症状が悪化したらやめる。③治らなければ、歯科(口腔内科・口腔外科)、耳鼻咽喉科、皮膚科で受診を。
北海道新聞 2012.1.4
厚生労働省は3月6日に、医療情報の提供のあり方等に関する検討会の報告書を公表した。
社会保障審議会医療部会での医療提供体制改革に関する議論の過程において、医療機関のホームページの取扱いを含む医療に関する広告のあり方や、国民・患者にとって分かりやすい情報提供の推進などに関する意見があったことを踏まえ、5回にわたり検討会が議論を重ねてきた。
本報告書は、(1)医療に関する広告規制(2)医療機能情報の提供(3)その他―で構成されている。
(1)の「医療機関のホームページの医療法上の位置付け」では、誘因性、特定性、認知性の三要件を満たさない場合は、原則として広告とはみなさないことを確認。
ただし、ホームページへの記載が禁止される事項や、記載しなければならない事項等を、「医療機関のホームページに関するガイドライン」としてまとめる予定。
具体的な禁止事項として、(i)虚偽、客観的事実であることを証明することができない内容として、「無痛治療や絶対安全な手術といった非科学的な表現」「伝聞や科学的根拠に乏しい情報の引用」(ii)他との比較等により自らの優良性を示そうとするものとして、「日本一」「最高」「著名人も受診している」といった表現―などが例示されている.
厚生政策情報センター 3月8日(木) 配信
Tさんが驚いたのは、義男さんの口のなかのあちこちにファンギゾンが残り、
付着していたから。
「せっかくカンジダは改善しているのに。このままでは味を感じにくくなってし
まう」
Tさんはこう思い、食欲について尋ねました。すると予想通り、「あまり食が
進まない」と回答が。すぐにTさんは保湿剤で汚れを浮かし、モアブラシで除去。
ご家族に説明し、毎日口腔ケアをするようにお願いしました。
その日から2日後に再訪問したとき、Tさんは真っ先に義男さんの口腔内を確
認。すると、前回とは見違えるほどきれいになっていたのです!
「口のなかがさっぱりして気持ちいいです。ご飯がおいしく食べられるようにな
りましたよ」
義男さんは笑顔を見せながらこう言いました。
この日以来、毎日食事を楽しんでいる義男さん。そんな姿を見て、Tさんはこ
う話します。
「食べることは、患者さんにとって大きな楽しみです。口腔ケアでそれを支えら
れるのは、とてもうれしいですね。モアブラシは柔らかくて刺激が少ないので、
カンジダ症の方にも安心して使えます」
Tさんは、これからも口腔ケアを通じて患者さんの楽しい食生活をサポートし
たいと考えています。
「フッ素は子供だけに使うもの」と思ってはいませんか?「フッ素(フッ化物)」の応用は現在「最も効果的で科学的裏付けのある虫歯予防法」です。「虫歯」というある程度進行すると「治療しても元に戻らない病気」に重要なのは「虫歯リスク(虫歯のなりやすさ)を下げて予防」という考えです。
虫歯リスクには「歯の表面のリスク」「食事のリスク」「虫歯菌のリスク」などがあります。「食事」と「虫歯菌」のリスクを下げるには様々な要素が絡んでいるため、全ての人が一様に同じ効果を享受することは事実上不可能です。しかし「フッ素(フッ化物)」は使うだけで全ての人に対し同じ効果で「歯の表面の虫歯リスク」を下げるので他の予防法よりも確実性が高いのです。
北海道経済 3月号 №519
並べられた遺体の一体一体に「死にたくなかったよな」「悔しいよな」と声をかけて作業を進めました。遺族の泣き声が響くたびに、思わず手が止まった。つらかったけれど、正確に診ることが身元確認につながるんだと自分に言い聞かせ、検視に集中しました。
釜石市の歯科医、工藤英明さん(50)は東日本大震災から4日後、初めて安置所に足を踏み入れた。とにかく寒く、整然と並べられた何十体もの遺体が窓から入る光に照らされている。中には、口に土砂が詰まっていたり、歯に皮膚が張り付いたりしている遺体もあった。他の歯科医が検視に訪れた際の参考になるようにと、歯科技工士の造り方で異なる入れ歯を遺体の脇に残した。
◇
工藤さんは、釜石市出身の医師だった父の影響で、県内の大学に進学し、1995年に同市嬉石(うれいし)町に開業。今回の震災で歯科医院は津波で流された。診療に使うミラー一つ残らず医院の再建も諦め、最初は検視にも、積極的に加わっていたとは言えなかった。しかし、安置所に行ってみて、一人でも多く身元の確認につなげたいという気持ちが増した。
震災から10日ほどで応援が到着。工藤さんは安置所を離れ、避難所の訪問診療を始めた。以前の患者らと再会し、「また通いたい」と次々に声を掛けられ、頑張れるかもと元気を取り戻した。
親類を頼り、同市野田町の空き家で昨年7月、仮診療所を開いた。大切な人を亡くし、「涙が止まらない」という人もおり、工藤さんは診療所再開以来、「話をしに来るだけもいいですよ」と、患者たちに気軽に声を掛けた。
患者さんのおかげで頑張ろうと思えた。助けられることばかりです。震災前、歯科医は歯を治すのが仕事と思っていたが、今は気持ちを話せる場にもなった気がする。それに気付いたからこそもう一度、自分の医院を建てたいです。2月21日、約1か月半ぶりに遺体を検視した。今でも震災直後の感覚は忘れられない。眠っているように見える遺体でも、触れれば冷たい。死を実感する瞬間だ。検視の度に、寂しさにも似た気持ちを思い出し、家族の元に帰ってほしいと切に願う。
私も、何か状況が違えば診療を再開できなかった。被災の度合いや被災者の気持ち、復興にも差があり、必ずしも前向きになれるわけではないだろう。それでも、助け合って生きていきましょうよ。今はその差を埋めるために少しでも役立てればと思っています。
工藤さんらは最近、歯科技工士と定期的に会合を開いて交流するようになった。「入れ歯に名前を刻めば非常時の身元判明に役立つのでは」。温めてきたアイデアの実用化を検討している。読売新聞 3月2日(金) 配信