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消費増税 医療機関負担増は診療報酬で・ゼロ税率は見送り

民主党の税制調査会と税の一体改革調査会が、12月29日に開いた合
同総会で了承した素案のたたき台には、医療機関に対して、消費税
を引き上げた場合に増える負担分を診療報酬で手当する方針が盛り
込まれた。議論の過程では、現行の社会保険診療への消費税非課税
制度を見直して、課税にした上で「ゼロ」税率にする案なども浮上したが、
原則的に複数税率を認めない方針で今回は見送った。消費税非課税
による医療機関への負担は、いわゆる「損税」と言われ、医療界が
早期の是正を求めていた。ゼロ税率に関しては先の調査会が実施し
たヒアリングで、日本医師会などの三師会が導入を求めていた。
医療機関の高額な投資にかかる消費税負担に関して、新たな一定の
基準に該当するものを区分して手当てを行うこととなる。

認知機能の低下は45歳から

文献:Singh-Manoux A et al.Timing of onset of cognitive decline: results from Whitehall II prospective cohort study.BMJ 2012;344:d7622.

 45-70歳の男性5198人、女性2192人を対象に、認知機能の低下を前向きコホート研究で調査(Whitehall II試験)。10年間で3回の評価を行った結果、全年齢群で語彙を除く認知スコア(記憶力、推理力、言語流暢性)の低下が見られ、高齢群ほど低下が速かった。認知機能の低下は45歳から明白に現れると示唆された。

在宅歯科医療について 道と道歯が連携の可能性

平成24年1月5日(木)道歯会館5階会議室において、第10回常務理事
会が開催された。報告事項の後、協議事項として平成24年度歯科保
健医療対策事業として厚労省が実施する「在宅歯科医療連携室整備
事業」について説明が行われた。これは在宅歯科医療を推進する為
に、医科や介護等の他分野との連携を図るための窓口を設置し、道
民や在宅歯科医療を必要とする要介護者・家族等のニーズに応える
ための事業とされる。現在、本道においては要介護高齢者に関わる
多職種連携が困難な為、要介護高齢者の歯科の問題について、共通
認識が図られていない等の課題がある。北海道保健福祉部では今後
の全道展開に先立って、条件の整っている地域において試行的に2
年間実施し検証を行う案を昨年12月、国に申請した。このことにつ
いて12日に開催される理事会において協議することが決定した。

市民公開講座

ファイル 2465-1.pdf

2月4日に市民公開講座にて発表します。是非ご参加ください。

人口自然減、最大の20万4千人- 厚労省推計、震災の影響も

2011年1年間の出生数と死亡数の差である人口の「自然増減数」はマイナス20万4000人で、現在の手法で統計を取り始めた1947年以降で最大の減少幅を4年連続で更新したことが、厚生労働省の「人口動態統計の年間推計」で分かった。自然減は5年連続で、減少幅は前年(マイナス12万5708人)から7万8000人拡大した。

 厚労省の担当者は、「高齢化に加え、多数の死者が出た東日本大震災の影響もある」としている。

 出生数は前年から1万4000人減の105万7000人で最少、死亡数は6万4000人増の126万1000人で最多だった。
 3大死因の死亡数は、悪性新生物(がん)が35万8000人、心疾患が19万8000人、脳血管疾患が12万6000人と推計されている。

歯が欠ける、しみる、詰め物がとれる、虫歯などの原因になる酸蝕歯

中高年の歯の病気というと「歯周病」「虫歯」を思い浮かべる人が多いだろうが、「酸蝕歯」を忘れてはいけない。酸蝕歯は飲み物や食べ物などに含まれる酸が健康な歯を溶かしていく病気で「歯が欠ける」、「しみる(知覚過敏)」「へこむ」「詰め物がとれる」「虫歯」などの原因になる。
 細菌増えているのは、胃食道逆流症による酸蝕歯です。欧米の研究では一般の人が12.5%しか酸蝕歯にならないのに、胃食道逆流症の人は4倍の50%近くがなるというデータもあります。時々、苦い液体が上がってくるような感覚に襲われるという人は、消化器の専門医に行くだけでなく、歯科にも行くべきです。

かみしめ癖、歯ぎしり注意

忙しいときや大変なときに「歯を食いしばって頑張る」とよくいわれますが、食いしばり過ぎると、虫歯がなくても冷たいもので歯がしみる知覚過敏や歯が欠けるほか、詰め物やかぶせ物が取れたり、歯周病が進んだりといったさまざまな誘因にもつながります。かみしめ(クレンチング)や歯をカチカチ鳴らす(タッピング)、歯ぎしり(ブラキシズム)などをまとめて「パラファンクション」といい、同じような弊害があります。
                  福島民友 2011.11.11

お口をパカッケアしやすく 要介護者向けの器具開発

要介護者の口の中が汚れたままだと、唾液と一緒に菌が気管が入り、誤嚥性肺炎を起こす。歯磨きなどの口腔ケアが重要だが、患者がなかなか口を開けてくれない場合、対応できる適当な器具がなかった。
 今回開発した開口唇器は、はさみ状の形。横にした状態で先端の翼状の部分を上下の唇に当て、そのまま持ち手をあごの方に90度下げ、左右に開く。ストッパーがあるので、一度開くとそのままの状態を保持。器具から手を放しても大丈夫で、左手で唾液などを吸引しながら右手で歯を磨くこともできる。
                  信濃毎日新聞 2011.11.11

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