記事一覧

「レセプト審査は不合理」、医師の8割超

支払基金が、この3月審査分(今年2月診療分)のレセプトから、縦覧・突合点検を開始するのを受け、m3.com意識調査でレセプト審査についてアンケートしたところ、多くの医療者がレセプト審査を問題視している実態が明らかになりました。医師以外の会員でも、「よくある」は30%、「しばしばある」が42%。
医療機関においては、「55年通知」に基づき、適応外処方をする場合もあり、その旨を記載しないと、保険薬局のレセプトとの照合で問題が生じる懸念もあります。「55年通知」とは、国内で承認され、再審査期間が終了した医薬品などについて、個々の症例ごとに個別に保険適用の可否を判断することを可能とした通知(厚労省中医協の資料、PDF:381KBを参照)。

 この「55年通知」に基づき処方している旨をレセプトに記載しているかをお聞きしたところ、医師会員で最も多かったのは、「分からない(55年通知を知らないなど)」で43%に上りました(Q5)。同回答と「院外処方せんを発行していない」を除いて集計すると、医師会員の7割は、「記載していない」と回答。

たまには見てみよう、口の粘膜の変化

むし歯や歯周病は、歯科の2大疾患とされ、誰もが良く知っている病気です。しかし口の中には、歯だけでなく、歯ぐき、頬、舌など粘膜で被われている部分があります。実はこの粘膜にこそ、複雑でいろいろな病気があります。口の中だけに限局したもの、皮膚科や内科の病気と関連しそれらの一症状として現れるものなどがあり、診断が難しく、中には悪性のものも潜んでいます。
 口の中にはたくさんの種類の病気があり、大半は良性ですが人間が生きるために大切なしゃべる、食べるという機能を損ない、快適な日常生活を失わせます。そしてこれらの病気の中に癌が潜んでいることもあります。大学病院をはじめとする病院の歯科口腔外科は、このような口の病気の専門科です。病院には多くの診療科がありますので、関連する各診療科と連携し、再新の検査、治療機器を駆使して治療に当たっております。どんな病気も
早期発見、早期治療が大切です。
                  北海道経済 1月号 №51

生活保護受給者の「頻繁通院」 全国で1万8217人…厚労省調査

医療費が全額公費負担される生活保護受給者の2009年度の受診状況を厚生労働省が調査したところ、2日に1回以上の高頻度で3か月以上続けて通院した「頻回通院者」が、全国で1万8217人に上ることがわかった。うち3874人については、自治体が症状などに照らして「過剰受診」と判断。通院頻度を抑えるよう受給者を指導したが、改善はその約3割の1279人にとどまっていた。

 膨張する生活保護費の半分を医療扶助が占める中、こうした実態が明らかになるのは初めて。厚労省の統計によると、外来患者1人にかかる医療費は1日平均約7500円で、この額をもとに推計すると、過剰受診の受給者の医療費は3か月分で13億円以上に上る計算となる。

 同省によると、一般外来患者の月平均通院日数は約1日で、65歳以上の高齢者でも3日程度。一方、受給者1人当たりの通院医療費は、高齢者を含む一般患者の1・3倍に上る。同省は過剰診療抑制のため、同じ傷病名で同一診療科(歯科を除く)を月15日以上、3か月以上連続で受診した人について09年度分の診療報酬明細書(レセプト)の分析を各自治体に依頼、データを集計した。

 その結果、腰痛や関節炎、循環器系の疾患などで整形外科や内科の診療所に通院した受給者に、こうしたケースが多いことが判明。自治体はさらに、嘱託医に依頼して該当受給者の傷病や診療内容などを点検し、全体の約2割を「過剰」と判定、改善指導の対象とした。
読売新聞 12月31日(土) 配信

がん治療と口腔ケア

抗がん剤や放射線治療の影響で粘膜や唾液腺が傷つけられて、広範な口内炎による痛みや重い口腔乾燥症など口の中の合併症が起きやすいことは意外に知られていません。米国がんセンターの調べでは、発生率は一般的な抗がん剤治療で約40%、強い抗がん剤を使う造血幹細胞移植で約80%、口やのどの周囲にできたがんの放射線治療でほぼ100%に及びます。
 唾液の分泌減少による口腔乾燥症の影響は深刻です。唾液の潤滑作用が失われて口内炎の痛みがよりひどくなったり、会話や飲食に支障を来すことがあります。また唾液の自浄作用が損なわれて口の中が汚れやすくなり、細菌が繁殖しやすくなります。さらに抗がん剤治療の間は体の免疫力も落ちているので、虫歯や歯周病の急激な悪化や口の中の細菌による肺炎が起こることも少なくありません。
                  北海道新聞 2011.12.14

「いい歯の日」に歯の健康について考える

「いい歯の日」に歯の健康について考える
 11月8日は「いい歯の日」。いつまでもおいしく、楽しく食事をとるために口の中の健康を保ってほしいと、日本歯科医師会が制定した記念日だ。厚生労働省が1989年から始めた。「8020運動」を推進するための一環でもある。
 高齢化が猛烈な勢いで進行する中、高齢者が元気で自立した毎日を送るために健康な歯は欠かせない。「いい歯の日」を機に、健康な歯について改めて考えてみてはいかがだろう。
                  日刊ゲンダイ 2011.11.7

喫煙が口に与える影響 歯周病やがん発生しやすく

喫煙が口に与える影響については、まだまだそれほど知られていないようですが、実は口は誰もが喫煙の影響を直接観察できるところなのです。喫煙で歯の表面にヤニが付くことや口臭の原因になることはご存知でしょうが、粘膜の色素沈着、歯周病、歯の脱落、口腔(こうくう)がんなどさまざまな問題が発生しやすくなります。
                  福島民友 2011.10.31

矯正治療の目的 口元のバランスも美しく

矯正治療に年齢制限がありません。歯と歯を支える歯槽骨、歯茎がしっかりしていれば治療は十分可能です。口元を気にせず思いっきり笑える、自信が持てることで仕事でもプライベートでも生活の質を豊かにできるのが歯科医療と言えるでしょう。これから社会に出て活躍する子どもの場合はなおさらです。矯正治療は、歯並びやかみ合わせを治すことだけではありません。口元のバランスを美しく整えるという大きな目的もあります。
                  福島民友 2011.10.28

餅詰まらせ都内13人搬送…101歳ら2人死亡

年末年始に餅を喉に詰まらせて救急搬送された人の数は1日午後3時現在、東京都内だけで13人に上り、うち2人が死亡した。

 東京消防庁によると、12月28日正午頃、練馬区の男性(82)が、草餅を詰まらせ死亡。30日昼にも、日野市の男性(101)が昼食の餅を詰まらせて窒息死した。

 このほか、12月26日以降、いずれも60歳代以上の男女計11人が救急搬送された。

 同庁は「餅は小さく切り、急いでのみ込まないでほしい」と呼びかけており、応急手当の方法についてもホームページ(http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201112/mochi.html)で紹介している。 読売新聞 1月1日(日)18時39分配信


過去ログ