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口乾き舌にやけど感 最も多い原因はストレス

Q 48歳女性。口内全体がいつも乾いた感じになりました。口の中が狭くなったようで、頬の両側の肉をかむようになりました。舌もいつもやけどしたような感じです。どうしたらよいでしょうか。

<回答> 北海道医療大学病院口腔外科 安彦義裕さん
 口内の乾きというと唾液量の減少と考えがちですが、実は乾きを訴える方の7割近くは唾液量に問題はありません。一般的に唾液量は15分間で1.5ミリリットル以上、またガムをかむと10分間で10ミリリットル以上出ます。唾液が減る病気には、さまざまあり、代表的なのがシェーグレン症候群です。女性に多く、唾液と涙の量が減ります。唾液量が減ると、舌の上でカンジダ菌が増えて痛みを引き起こすことがあります。しかし、お口の乾きを訴える方でシェーグレン症候群の可能性は1割以下に過ぎません。それ以外では、薬の影響による場合もありますが、最も多いのがストレスです。更年期を迎える年齢だと、ストレスへの対処が不得意になっていることもあります。カンジダ菌以外で舌に痛みを引き起こす病気に舌痛症がありますが、これもストレスが原因のことが多く、やけどをしたような感覚を引き起こします。多くの場合、お口の中にものをいれておくと症状の和らぐのも特徴です。
           北海道新聞 2011.11.2

リフレケアH新発売記念講演会「口腔ケアセミナーIN旭川2011」

日時 平成23年11月23日(水・祝)13時~16時30分
会場 旭川トーヨーホテル2F(旭川市7条7丁目右1号)
内容 口腔ケアの必要性と口腔乾燥への効果的対応について講師
    に藤田先生と札幌から西円山病院歯科診療部長の藤本先生
    をお招きしてセミナーを開催いたします。
主催 ビーンスターク・スノー株式会社 
後援:旭川歯科医師会、北海道衛生士会旭川支部
お問い合わせ ビーンスターク・スノー株式会社事務局 FAX03-3226-2415
備考 参加:200名 無料(申し込み順)

口呼吸① 乾燥し免疫力が低下

私たちの体は鼻で呼吸することを前提に設計されています。鼻は高性能の「空気清浄機」「加温・加湿器」です。鼻で呼吸することで、空気中の汚れたちりや雑菌の大半は鼻の粘膜に吸着・除去され、鼻の中で適度に温められ加湿された空気がのどを通って肺に届きます。しかし、口呼吸ではちりや雑菌がほとんど取り除かれない上に、空気が十分加湿・加温されずに肺へ送られるため、気管支や肺に負担がかかります。病原菌やアレルギー物質が入りやすくなることで、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなると考えられています。また、口の中に直接外気が入ることにより、口やのどの粘膜が慢性的に乾燥します。老若男女問わず、口呼吸は口腔乾燥症の大きな原因の一つで口臭や歯周病、虫歯の多発、さらには口内炎や口角炎の原因になることがあります。
           北海道新聞 2011.11.2

12歳児 虫歯北海道ワースト2 道、予防にフッ化物洗口奨励

文部科学省の2010年度の学校保健統計調査によると、道内の12歳児(中学1年)の平均虫歯本数は2・3本で沖縄県の2・6本に次いで全国ワースト2となった。「甘い飲食物を取りすぎるからでは」との指摘があるが、道内の子供の歯の健康状態が必ずしも悪化しているわけではなく、他の都府県が着実に虫歯本数を減少させているためだ。道は虫歯半減を目標に対策に努めている。道は09年、「北海道歯・口腔の健康づくり8020条例」を制定し虫歯削減に努めている。10年にはフッ化物洗口の目安時間である1分間用の演奏曲が収められたCDを製作し、学校に配布。10年度には27市町村が加わり、計55市町村がフッ化物洗口を実施した。洗口で使用するフッ化物については安全性を心配する声もあるが、佐々木参事は、洗口時のフッ化物の濃度は非常に薄く安全性に問題ない。これまでにも全国的に問題は報告されていないと説明する。
           北海道新聞 2011.11.2

歯科口腔保健法の専門委員会を設置

厚生科学審議会の地域保健健康増進栄養部会が10月14日(金)、厚労省内で開催され、歯科口腔保健法の推進に向けて、同部会の下に専門委員会を設置することを決めた。法律に基づき、諸施策の方針や目標、計画などの基本的事項に盛り込むべき目的や理念の他、具体的なデータ収集、検討を行う。具体的には、歯科口腔保健に関する知識等の普及啓発、定期的に歯科検診を受けることへの勧奨、障害者等が定期的に歯科検診を受けるための施策、歯科疾患の予防のための措置、口腔の健康に関する調査及び研究の推進などを検討する。今後は、11月中旬から具体的な検討を始め、本年度末までに基本的事項の最終案を固める予定。
           日歯広報 11月5日

スポーツ歯科の資格認定へ 日体協に講習会の協同実施提案

第9回理事会が10月27日(水)、歯科医師会館で開催され、日本体育協会(日体協)にスポーツデンティスト(仮称)資格認定講習会の協同実施を提案することを決めた。本年6月、スポーツ基本法に「歯学」が盛り込まれたことを契機に、スポーツ歯科分野のレベルアップ及び裾野の拡大を図る。11月16日(水)の日体協スポーツドクター部会で提案する予定。
           日歯広報 11月5日

こども歯みがき教室

 内容 講話、個別は磨き指導
 日時 11月21日(月) 午後1時から、午後2時30分から
 場所 健康相談室(第二庁舎3階)
 対象 3歳以下の乳幼児と保護者
 定員 各回6組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

口呼吸② 授乳期の”訓練”不足に原因も

授乳期の赤ちゃんは口から肺へ空気が入りにくい構造になっていて、まだ口呼吸ができません。そのため母乳やミルクを飲みながら、同時に鼻で呼吸しています。1歳くらいまでは、赤ちゃんにとって鼻呼吸を訓練する大切な時期なのです。そうしたことから、離乳の時期が少し早いと。あごや頬の筋肉の発達が不十分なまま成長し、楽な口呼吸に慣れてしまうと考えられています。また、おしゃぶりも、かみ合わせへの悪影響を心配してあまり早く取り上げてしまうと、同様の理由で口呼吸になりやすいそうです。もうひとつは歯のかみ合わせです。前歯の歯並びが悪かったり、歯の並んでいる位置(歯列)が唇に近すぎると歯が邪魔になり、口を閉じた状態を保つには口の周囲の筋肉(口輪筋)を緊張させ続けなければなりません。それに疲れて緊張を緩めると口が開いてしまうわけです。歯並びに問題がなくとも、もともと口輪筋の力が弱いと、やはり口が開きやすくなります。
           北海道新聞 2011.11.9

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