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のどの渇きを我慢しない=當瀬規嗣 真健康論 第10回

 「のどが渇く」とは、水を飲みたい気持ちを表現しています。つまり、体が水分不足になっているサインです。ところで、実際にのどの渇きを感じているときに、鏡でのどの奥をのぞいてください。のどの粘膜はみずみずしくぬれていて、決して乾燥などしていません。もちろん、乾いた空気や話しすぎなどで、のどの粘膜が乾燥することはありますが、その時はまさにのどが乾燥して張り付くような感覚になり、水を飲みたいという欲求は出ないはずです。

 のどの渇きを感じる仕組みはのどではなく、脳の一部である視床下部の中にあり、渇(かつ)中枢と呼びます。渇中枢は、血液の濃さを監視していて、血液が正常より濃くなると、水分不足と判定して、のどの渇きを作り出します。それで人は水を飲むので、血液は水分で薄められて、元に戻るのです。

 というわけで、通常は、のどの渇きに従って水分を補給すれば、水分不足にならないはずです。ところが、現代人は、のどの渇きに一定程度慣れてしまった傾向があるようです。それは、例えば仕事中は多少のどの渇きを覚えても我慢して仕事を続ける、お風呂に入って渇きを感じても風呂から上がるまで水は飲まないなど、我慢する場面が意外と多いということです。

 のどの渇きを我慢すると、水分不足を解消するために、渇中枢によりバゾプレッシンというホルモンが出て、腎臓でおしっこから水分を回収し始めます。その結果、色の濃いおしっこが出るよう

になるのです。もし、おしっこの色がいつもより濃いと気付いたら、体が水分不足になっている可能性があります。ですから、こまめな水分補給が現代人に必要だと思われます。

 ところで、お風呂上がりに「のどが渇いた!」といってビールを飲み始める人が、たくさんいますね。でも、気をつけてください。ビールの冷たさや炭酸の泡がのどの粘膜を刺激して渇きを癒やしますが、水分補給としては極めて効率が悪いのです。なぜなら、ビールやお酒のアルコールはバゾプレッシンの分泌を抑え、おしっこの量を増やすので、飲んだ以上の水分を失う可能性があります。お風呂上がりにビールを飲んだら、眠る前に必ず真水を飲んで水分を補給してください。(とうせ・のりつぐ=札幌医科大教授)
毎日新聞社 10月23日(日) 配信

失われた歯槽骨再生に負担少ない骨再生治療

歯を失ったり、歯周病の進行で萎縮した歯槽骨に人工歯根を埋入するインプラント治療を希望する人が増えているが、残った歯槽骨が少ないために断念したり、全身麻酔で腰の骨を移植するなど患者への負担も大きい。骨再生治療は、自身の骨髄液から採取した細胞を増やし、人口の骨補填剤と混ぜて歯肉の中に留置する方法で、実施後4~6ヶ月で骨が再生する。
            週刊ポスト 11.7.1

地域包括ケアで体系整備 医療と介護の連携強化 報酬改定の合同会議

診療報酬と介護報酬が2012年度に同時改定となることを受け、中央社会保険医療協議会(中医協)と社会保障審議会介護給付費分科会の代表者が21日、合同会議を開いた。在宅での医療、介護サービスを連携して提供する「地域包括ケアシステム」(12年度導入予定)の円滑な実施に向けて両報酬の体系を整備することで合意した。 

噛むことは何よりの薬!? ”良い子を育てたかったら・・・”

幼い頃、食事の際の親から「よく噛んで食べなさい」といわれた経験が誰にでもあるだろう。江戸時代の儒学者、貝原益軒が「人は歯をもって命とする」と唱えたように、人が健康に生きていく根本は昔も今も変わらない。だが、柔らかいものがおいしいとされがちな今、益軒先生の時代とは比べようがないほど1回の食事にかける咀嚼回数は激減している。良い子を育てたかったらしっかり噛んで食べさせること。噛むことの基本は、口に入れた食べ物を歯と舌で噛み砕き、唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすくして消化を助けること。だが、それ以上に肝心なのは噛むことで脳を刺激し、活性化させることだ。
            夕刊フジ 2011.8.18

こども歯みがき教室

内容 講話、個別歯みがき指導
 日時 10月24日(月)、午後1時から、午後2時30分から
 場所 健康相談室(第二庁舎3階)
 対象 3歳以下の乳幼児と保護者
 定員 各回6組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

かかりつけ歯科医の満足度「79.3点」

 虫歯や歯周病の治療、歯のクリーニング、歯列矯正など、われわれは子どものころからさまざまな機会を通じて歯科医のお世話になってきた。何でも相談できる”かかりつけ医”を持つ人も多いようだ。歯の健康は、カラダ全体の健康にも大きく関わってくる。そうした意味でも、歯科医師と上手に付き合っていくことが大事といえるだろう。
            夕刊フジ 2011.8.12

口腔機能に欠かせない「歯」に着目 今号はフッ素について特集します

寝たきりの方の口腔ケアの現場でも、「フッ素」の有効性が注目されています。
エラック口腔ケアNewsは、主に介護施設の方に向けて毎月FAXで発信している
口腔ケア情報です。今号は口腔機能に欠かせない「歯」に着目した特集。
寝たきりの方の口腔ケアの現場でも、有効性が注目されている「フッ素」について、
ケアマネージャーや日本音楽療法学会認定音楽療法士としても口腔介護に豊富な経験を
もつ、尾形由美子先生(鹿児島県尾形歯科医院勤務)にご解説いただきました。
高齢の患者さんや介護の現場に役立つ情報をぜひ参考になさってくださいね。

▼【エラック口腔ケアNews 】vol.45 はこちらから▼
http://r34.smp.ne.jp/u/No/110260/6afZ5hD1FZKH_83657/111021010.html

清涼飲料 がぶ飲み危険

暑い日の水分補給は大切だが、飲み物選びには注意が必要だ。糖分の多い清涼飲料水の取り過ぎで高血糖状態になる「ペットボトル症候群」と、酸で歯が溶ける「酸蝕症」について専門家に聞いた。症候群の正式名は「ソフトドリンクケトーシス」。糖分の取り過ぎでインスリンの供給が間に合わず、高血糖状態になる。進行すると全身倦怠や意識障害、体重減少などを起こし、命を落とす場合もある。酸蝕症とは、酸によって歯のエナメル質や象牙質が溶かされること。虫歯の原因は細菌がつくる酸だが、酸蝕症は食べ物や飲み物、食品添加物に含まれる酸が原因だ。酢やかんきつ類のほか、清涼飲料水でも起きる。口の中が酸性になっても普通は唾液で中和され、歯の表面のミネラルが溶けても唾液中のミネラルで元に戻る。だが長時間、歯が酸にさらされ、中和される前に歯磨きで摩擦されると、歯が溶けたり削られたりする。
            東京新聞 2011.8.16

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