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協会けんぽ 保険料率 初の10%

中小企業の従業員やその家族ら約3500万人が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は4日、2012年度の全国平均の保険料率(労使折半)が10.2%になるとの試算を発表した。11年度の全国平均は9.5%で、試算通りだと3年連続の引き上げとなる。10%を超えるのは前身の政府管掌健康保険を通じ初めて。
                2011.10.5

緊張への対処 当たり前と開き直って

人はいろいろな場面で必ず緊張します。これは、生物としての正当な反応です。デンデン虫をつつくと角も頭も引っ込みます。ヘビににらまれたカエルは動けません。ネコをいじめると毛を逆立てます。すべて生き物として生存をかけた反射です。緊張は精神よりはるかに基本的なしくみで成り立っています。精神がないデンデン虫のように・・・。緊張は植物を含めて、およそ生物に備わっている基本的な反応です。緊張しないと思っている人は、緊張を無視しているだけです。緊張しないように事前に対処するのは、無駄なことです。人は緊張するのが当たり前なのです。緊張に対する人の反応を説明するストレス学説では、緊張してドキドキする時期を警告反応期といいます。実は、これは短時間で終わります。少しだけ時間がたてば緊張は抜けるのです。この時期を対抗期といいます。生物が体の反応で緊張を乗り越えようとするからです。緊張しないと思っている人は、警告反応期に当惑して混乱するのです。緊張すると開き直って、緊張した後に何をするかが大事なのですね。
                2011.10.5

『ランセット』編集長が語る、日本の医療、2つの弱点

 1つ目は、日本人の健康にこれだけ貢献してきた国民皆保険制度が、高齢社会の到来、雇用形態の変化、官僚主義などによって殺されかけているということです。全国に3500もの保険者が存在し効率性が落ちています。保険者によって保険料が大きく異なり、格差が拡大しています。特集号では、保険者を都道府県レベルで統合し、保健医療資源の配分や財源について権限と責任を都道府県に移譲せよ、といった踏み込んだ提言をしています。とにかく、抜本的な構造改革が喫緊の課題です。
もう1つの弱点はプライマリケアです。急性期医療の水準は非常に高いのですが、慢性疾患の医療の質が高くありません。高血圧や脂質異常症の管理目標は薬剤が投与されている患者の半数程度でしか達成されておらず、喫煙、肥満への介入も不十分との分析結果がでています。加えて、ゲートキーパーとしての訓練を十分に受けたプライマリケア医が不足しているため、患者の振り分けが効率的になされておらず、それが高次医療機関の医師たちの疲弊を招いています。

まず母親が口内ケアを

子どもの虫歯や歯周病の多くは、甘い物の食べ過ぎや不十分な歯磨きなどの生活習慣から生じる。だが虫歯の原因となるミュータント菌は、生まれつき口の中にすんでいるわけではない。悲しいかな、赤ちゃんの口にミュータント菌をうつす一番の感染源は最も身近にいる母親だ。食べ物の口移しやキス、スプーンやコップの共有など、母から子の口へ菌がうつる機会は生活の中にいくらでもある。となると、母親がしっかりした歯磨きや定期的な歯科通院で口の中をきれいに保ち、菌をできるだけ減らしておくことが、子どもの虫歯予防には欠かせない条件になる。
            北國新聞 2011.8.10

歯科医に禁錮5年6月求刑 3人死傷の踏切事故

三重県四日市市の近鉄線踏切で昨年12月、乗用車に追突された自転車の3人が電車にはねられ死傷した事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われた同市の歯科医池田哲(いけだ・てつ)被告(47)の論告求刑公判が12日、津地裁四日市支部(伊東一広(いとう・かずひろ)裁判長)で開かれ、検察側は禁錮5年6月を求刑した。

 検察側は論告で「突然意識を消失するなどてんかんの発作が起きる持病で医師から運転を差し控えるよう指導され、注意義務があったが、安易に運転したため事故は起きた」と指摘。その上で「注意義務違反の程度、真摯(しんし)な反省心の欠如などから責任は極めて大きい」とした。

 弁護側は最終弁論で「担当医から不適切な治療を受け、日中に発作を起こすとは予測できなかった」などと無罪を主張した。公判は結審し、判決は11月30日に言い渡される予定。

昼時オフィス 変化きらり

 オフィスが入る東京ミッドタウン(東京都港区)のトイレには、歯磨き専用カウンターがある。流し(ボウル)部分が小ぶりで、蛇口から上向きに水が出るので、コップは不要。終わったら、渦巻き状に水が流れて洗浄する。昼食後の歯磨きは食事の臭いを消したいというエチケット面や、口をすっきりさせて午後の仕事の効率をアップさせたい、という理由もあるが、歯の健康に対する意識の高まりが背景にある。「昼磨き」の広がりを象徴するもう1つの風景がある。化粧ポーチから携帯用電動歯ブラシを取り出す女子社員。モーター音が静かなので、職場でも周りが気にならない。
            日本経済新聞 2011.8.11

不要な接触 トラブル源

進行した歯周病に対しても、抜歯はせず、歯磨きの励行指導と定期的な歯周の洗浄ケアで歯を残す治療を実践してきた。しかし、一生懸命やっても歯がだめになる人がいた。日常的に上下の歯列を不必要に接触させる癖が大きく影響していることを突き止めた。上下の歯は安静時にはわずかな隙間があり、本来必要な接触時間は食事の時など1日20分ほど。気付かずに歯を合わせているだけで顎に余計な負担がかかる。強い噛みしめや、食いしばりまで至らず、本人も自覚がないことが多い。「歯を食いしばって頑張れ」などと言われて育ち、いつも歯を接触させている人は決して珍しくない。接触癖は歯の表面がすり減ったり、治療した補填物が外れる、また虫歯でないのに歯が痛んだり、入れ歯や治療後の歯の原因不明の不具合感、さらに、歯を支える歯槽骨に過度な負担がかかり歯周病を悪化させる要因につながっている。
            日本経済新聞 2011.8.8

歯のカルテをDBK 災害時、身元確認に活用

政府は七日、東日本大震災でなくなった人の身元確認作業が難航しているのを教訓に、全国の歯科医師の協力を得て歯のカルテをデータベース(DB)化し、災害時の身元確認に活用する方針を固めた。今月中に厚生労働省や警察庁などの関係省庁、日本歯科医師会による研究会を新たに設け、具体的な態勢を詰める。構想では、患者から同意を得た上で、歯科医師がエックス線画像で撮影した歯の治療痕などをDB化。データはオンラインシステムを利用し日本歯科医師会に集約して保存し、災害時に利用できるようにしておく。データの管理保全などの費用は政府が支援する。
             東京新聞 2011.8.8

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