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歯を復元 インプラント治療に新手法

 あごの骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、歯を復元するインプラント治療。チタンと骨細胞が接着する性質を利用しているが、歯根が安定して仮歯を付けるまでの3~6ヶ月間、強くかめないという短所がある。最近、人工歯根に紫外線を照射して接着力を高める「光機能化技術」を使い、この期間を半分程度にする新手法が全国の歯科で広がり始めた。
             京都新聞 2011.8.2

6月22日は、

六月二十二日は何の日かご存知ですか?あまり知られていませんが、その日「学校歯科医の日」となっています。なぜ六月二十二日が?と思われる方も多いと思いますが、六月四日の「虫歯予防デー」や十一月八日の「いい歯の日」のような語呂合わせではなく、昭和二十二年六月二十二日に学校歯科医という制度が発足したため、毎年その日が学校歯科医の日となっています。当時、子供の虫歯が非常に多く、主に虫歯の早期発見・早期治療に重点をおいた歯科検診が中心でした。そのため今でも学校歯科医は歯科検診だけを行っているイメージが強いのですが、現在の学校歯科保健活動は学校教育の一部で非常勤講師として児童・生徒の健全な生活を支えるという考え方に基づいて、歯科健診の結果を基に学校保健会議などで保健活動の方針を相談し、必要に応じて歯科保健学習や指導を行うようになっています。また、歯周病などが全身に影響を及ぼすことが分かってきています。ご年配の方のお口の健康は成人から、成人のそれは学童期からと全てのライフステージはつながっていて、将来にわたる全身の健康の第一歩であること、また児童・生徒が歯科に触れることによって学校の先生方や保護者の方、ひいては地域全体がお口の健康に興味を持ってもらい、皆さんの健康に少しでも寄与できれば幸いです。
             福島民報 2011.8.1

虫歯菌で脳出血リスク4倍

口の中で虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種が脳出血のリスクを約4倍に高めることを大阪大や浜松医科大、横浜市立大などのチームが突き止め、27日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に掲載された。脳出血の新たな危険因子とみられ、予防や治療薬の開発につながる成果。ミュータンス菌は日本人の60~70%が保菌。チームは、ミュータンス菌のうち「コラーゲン結合タンパク質」を持っている特定の菌に着目。このタイプの菌は日本人の約8%が持ち、脳出血の患者では約30%が保菌していた。発症リスクは約4倍になる計算。菌は口移しなどで母子感染する恐れもある。健康な人が保菌していても問題ないが、高血圧やストレス、老化、喫煙などで血管が弱ると脳出血を起こしやすくなる。チームの和田孝一郎大阪大准教授は「このタイプの菌を持っていたら、生活習慣に気を付けたり、子にうつさないようにしたりするなどの対処が必要だ」と話している。
               2011.9.28

介護職のたん吸引などに関し、改正省令公布

厚生労働省は10月3日付で、一定の研修を受けた介護職員らが、たんの吸引や経管栄養を実施するための改正省令を公布した。改正省令では、介護職員が実施する具体的な医行為や、そのために必要な研修の内容のほか、研修を担当する施設が満たすべき要件についても明記されている。改正省令は2012年4月1日付で施行される。

 介護職員らが実施できるようになるのは、たん吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)と経管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻経管栄養)。実施に当たっては、基本研修のほか、施設や在宅などの現場で、たん吸引などの実地研修を受けなければならない。

 研修内容は、不特定多数の利用者を対象とする場合と、重度障害者など特定の利用者を対象とする場合に大別される。
 不特定多数の利用者を対象とする場合については、さらに「たん吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)と経管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻経管栄養)を実施できる」と「気管カニューレ内部を除くたん吸引と、経鼻以外の経管栄養を行う」の2類型に分けられる。いずれも、講義を中心とした基本研修を受講した上で、それぞれの類型に応じた実地研修を受けなければならない。
 一方、特定の利用者を対象とする場合は、基本研修とその利用者に必要な行為についての実地研修を受講する。認定後は、その利用者に対してのみ、研修を受けた行為だけを実施できる。

第44回 がん予防道民大会

とき  平成23年10月28日(金) 午後12時45分~15時15分
  ところ 旭川市市民文化会館大ホール 入場無料

  特別講演 演題 「大腸がん検診の現況と問題点」
       演者  札幌厚生病院副院長 今村 哲理 氏
       座長  旭川市保健所所長  栗井 是臣 氏

  健康講話 演題 「笑いは百薬の長 快適な生活は笑いと健康から」
       演者  落語家  林家 花丸 氏

  お問い合わせ先
       旭川市保健所 健康推進課 電話 25-6315
       旭川がん検診センター   電話 53-7111

フッ化物洗口でお口の健康格差のない社会を育てましょう!

さる7月14日(木)午後6時30分上川教育研修センター2階講堂(旭川市6条通4丁目)にて「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例とは!?~将来の全身の健康づくりのための小学校における歯科保健の重要性~」と題しまして北海道保健福祉部健康安全局健康づくりグループ主任技師の丹下貴司氏をお迎えしてお話を頂きました。講演会の内容は動物の食性による歯の形態の違いから始まり、前歯:犬歯:奥歯の数に合わせ野菜:肉類:穀物を食べるのが理想的配分である事、食育基本法について、食事が人生に与える影響について、生涯にわたって質の高い食生活を送るには20本以上の歯の数を保つ事が大切な事、8020(ハチマルニイマル)運動についてお話がありました。そして歯・口腔が全身の健康と関わっており「かかりつけ歯科医師があると累積生存率が高い」ことが判っている事、70歳以上の調査で「歯の本数が20本以上ある方と4本以下の方では約1.6倍の医療費の違いがある」事が判っている事が述べられました。
              北海道経済 10月号

医師の喫煙率9%、診療科間で4倍超の差- ケアネット調査

医師の喫煙率は9%で、日本人全体の喫煙率23%を大きく下回っているとの調査結果を、ケアネット(東京都千代田区)がこのほど発表した。診療科別に見ると、最低の呼吸器科(3%)と、最高の麻酔科、整形外科(共に14%)とでは、4倍超の差があった。

 ケアネットは、小宮山洋子厚生労働相が記者会見でたばこ増税に言及したことを受けて、9月21-28日に同社サイトの会員医師を対象に、インターネット上で調査。4000人が回答した。

 それによると、医師の喫煙率は9%で、このほか「以前に喫煙していた」が34%、「喫煙したことがない」が57%だった。厚労省の「2009年国民健康・栄養調査結果」では、日本人全体の喫煙率は23%で、これを大きく下回った。

 診療科別に見ると、9%を下回ったのは、呼吸器科(3%)、神経内科(5%)、眼科(6%)、小児科と内科(共に8%)。一方、上回ったのは、麻酔科、整形外科(共に14%)、泌尿器科、脳神経外科、産婦人科(各13%)、精神・神経科と耳鼻咽喉科(共に12%)、外科(10%)だった。

乳幼児の肺炎起こすRSウイルス 患者数最多ペース 感染力強く重症化も

毎年冬に流行し、乳幼児の重い肺炎の原因となるRSウイルス感染症が今年は既に拡大傾向だ。全国約3千の小児科定点医療機関から報告される患者数は、今年は6月ごろから、データのある2004年以降で
最多ペースで推移していることが国立感染症研究所の21日までの分析で分かった。
              2011.9.21

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