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歯磨きの底力 妊婦に「歯科健診受けて」

 徳島大学大学院の日野出大輔教授(口腔保健衛生学)は「妊婦歯科健診の受診率は全国で2割程度とされており、多くの妊婦が歯の健康についての知識を持たずに出産を迎えている」と指摘する。同教授らが2005年から06年に妊婦歯科健診・保健指導を受けた徳島県内の妊婦を対象に行った調査では、約41%に4ミリ以上の歯周ポケット(歯周炎)が、約55%に処置の必要な歯があったが、定期的に歯科医院を受診していたのは約18%にすぎなかった。静岡県立短大の山本智美講師(歯科保健学)が08年、静岡県内の産科・産婦人科を持つ医療機関や助産院の保健指導担当者を対象に実施した調査によると、歯科・口腔に関する指導を実施しているのは27%にとどまった。
             日本経済新聞 2011.8.5

8020推進道民会議メンバーに田中雅美さん決定!!

新たな道民会議メンバーとして2000年シドニーオリンピック銅メダ
リストの田中雅美さんが加わった。田中雅美さんは1979年に北海道
遠軽町で生まれ、岩見沢市で中学まで過ごし、2000年シドニーオリ
ンピックの女子400mメドレーリレーで銅メダルを獲得する。2005年
現役引退。同年8月、ダイナミック・アプネア・ウィズアウト・フィ
ン(プールでのフィンなし平行潜水)で日本新記録を達成。現在は
スポーツコメンテーターとして活動のほか、ミズノスイムアンバサ
ダーやティップネススイムアンバサダーとして全国で水泳講師を行
っている。また、「JICAなんとかしなきゃ!」メンバーとして
チャリティー活動にも力を注ぐなど幅広く活躍している。

歯磨きの底力 自ら気付ける大人に

小学校までに当たり前のように身につけた歯磨き習慣を、中高生の時期にどう継続させるかが大きな課題となっている。永久歯がそろい歯への関心は薄れる一方、塾や部活動、友人関係のストレスから生活リズムは一変する時期だ。スポーツと歯の関係や口臭など多角期に好奇心へ訴え考えさせる工夫などが学校現場で重ねられている。茨城県日立市では4年前から学校歯科医に中学校での喫煙防止講座を依頼している。喫煙で変色した歯肉の写真を見せると、肺などのダメージとは異なる影響がわかり、口腔(こうくう)への関心も高まる。同市保健福祉部の担当者は「喫煙への関心を持ち始める中学生にどう働きかけるか。時間がとれない学校を説得する切り札が喫煙防止講座と歯科保健指導とのセットだった」と話す。中高生は教育の場が、歯や口の健康管理を身につけさせられる最後の機会である。 
             日本経済新聞 2011.8.2

アリセプトのみの10年、「無駄ではない」

首都大学東京大学院の繁田雅弘教授はこのほど、日本認知症ケア学会の第12回学術大会でアルツハイマー型認知症治療薬をテーマに講演した。この中で繁田教授は、新薬が次々登場した欧米と異なり、10年間にわたり治療薬がアリセプト(エーザイ)に限られていた国内の状況を振り返り、「薬の選択に惑わされずに、どうやってその薬を最大限生かすかという技術を身に付けられたという意味では、決して無駄ではない10年だった」と述べた。

 国内のアルツハイマー型認知症治療薬は、1999年にアリセプトが発売され、今年に入り、アリセプトと同様、コリンエステラーゼ阻害薬であるレミニール(ヤンセンファーマ、武田薬品工業)、イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ(ノバルティスファーマ/小野薬品工業)や、これらとは異なる作用機序(NMDA受容体拮抗薬)を持つメマリー(第一三共)が相次いで発売された。

 このうち、レミニールについて繁田教授は、「従来のコリンエステラーゼ阻害薬で確認されている効果は、ほぼすべて確認できる」などと指摘し、「第一選択になる」との見解を示した。

 また、同薬とアリセプトとの違いについて、「短期間で比較すると非常にいい勝負だが、1年後になるとレミニールの方が優れるというデータがある」などと指摘。「認知機能や生活動作については、今まで以上に長期にわたって効果が期待できる」と述べた。一方で、副作用については、アリセプトと同様に消化器症状に関する副作用があり、頻度は同等か少し高いとする海外データを紹介した。
 さらに、徘徊や妄想といった行動・心理症状(BPSD)に対する効果について、「アリセプトは広くさまざまな症状に効く」と指摘。一方、レミニールは妄想や焦燥性興奮/攻撃性、異常運動行動など、「あつくなりやすい、あるいは行動が増えている人にふさわしい」とした。

 このほか、アルツハイマー型認知症治療薬で唯一の貼付薬であるイクセロンパッチ/リバスタッチパッチについては、投与が簡便で、服薬管理も容易であることや、嚥下に問題がある患者にも使用できることといったメリットを紹介。一方で、貼付剤特有の痒みなどの副作用について、「患者は家族や介護者にきちんと伝えられない可能性があるので、周りの理解が必要。赤くなっているならば、貼り替えるときにふき取ったり、ステロイドなどの塗り薬を使ったりする必要が出てくる」と述べた。

歯磨きの底力 生きる力もそしゃくして

歯磨きの底力 自ら気付ける大人に
 小学校までに当たり前のように身につけた歯磨き習慣を、中高生の時期にどう継続させるかが大きな課題となっている。永久歯がそろい歯への関心は薄れる一方、塾や部活動、友人関係のストレスから生活リズムは一変する時期だ。スポーツと歯の関係や口臭など多角期に好奇心へ訴え考えさせる工夫などが学校現場で重ねられている。茨城県日立市では4年前から学校歯科医に中学校での喫煙防止講座を依頼している。喫煙で変色した歯肉の写真を見せると、肺などのダメージとは異なる影響がわかり、口腔(こうくう)への関心も高まる。同市保健福祉部の担当者は「喫煙への関心を持ち始める中学生にどう働きかけるか。時間がとれない学校を説得する切り札が喫煙防止講座と歯科保健指導とのセットだった」と話す。中高生は教育の場が、歯や口の健康管理を身につけさせられる最後の機会である。 
             日本経済新聞 2011.8.2

混合歯列期の注意点 永久歯の仕上げ磨き重要

3歳前後で生えそろった乳歯は、6歳くらいになると下の前歯から永久歯に交換が始まります。同時期に、乳歯の奥歯(乳臼歯)の後ろに6歳臼歯と呼ばれる永久歯の奥歯も生えてきます。低学年のこの時期には前歯の生える位置や方向の異常、上下の歯の位置関係に注意するとともに、生える途中や生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいので、保護者による仕上げ磨きでしっかりと汚れを落とすことが重要です。
            福島民友 2011.7.22

歯科医師が大麻所持容疑

警視庁渋谷署は26日までに、大麻取締法違反(所持)の疑いで、東京都世田谷区の歯科医師秋場元(あきば・げん)容疑者(33)を現行犯逮捕した。「自分で吸うために持っていた」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は23日、袋に小分けされた乾燥大麻合わせて約16・9グラムを自宅に隠し持っていた疑い。

 渋谷署によると、別の事件の捜査で秋場容疑者が浮上。家宅捜索で乾燥大麻や吸引用とみられるパイプが発見された。同署は入手経路を調べている。

口角炎 なめず拭わず辛い物控えて

Q 8歳に娘は1年ほど前から口の両端が切れるようになりました。薬を塗ると2~3日で治りますが、またすぐに切れてしまいます。あくびや大きな口を開けて食べたときも切れます。原因は何でしょうか?また、何科を受診すればいいのでしょうか?

A 唇の横端の部分である口角に亀裂(ひびわれ)や発赤、びらん、かさぶたが生じている状態を「口角炎」といいます。亀裂があると口を開けるたびに引き裂かれるように痛み、とてもつらいものです。一般に原因としては①カビの仲間であるカンジダの感染②ブドウ球菌、連鎖球菌など細菌の感染③食物などによる接触皮膚炎④アトピー性皮膚炎⑤ビタミン欠乏症⑥鉄欠乏性貧血などの全身性疾患などが考えられます。角層が常時水分を含み、ふやけているとカンジダなどが繁殖しやすくなります。唾液の分泌量が多い人、口を半開きにしている人などは、口角の皮膚が唾液でふやけていることが多く、カンジダや細菌の感染で口角炎を発症しやすいため注意が必要です。逆にアトピー性皮膚炎などで乾燥状態が強いと、ちょっとした力で口角の皮膚に亀裂が生じることもあります。痛いからと、なめて唾液で潤すとかえって乾燥状態が強くなり、亀裂や発赤が悪化しかねません。どのような原因でも、患部をなめない、拭いすぎない、室内を乾燥させすぎないことが重要です。辛い物が控えましょう。歯みがき粉も刺激となるので、口角についた歯みがき粉は水で落としてあげましょう。
            2011.9.14 北海道新聞

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