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食とスポーツで健康を育てる

-ディスカッション-
   バランスのよい食事と歯の健康は運動能力アップの鍵
          柄澤 紀 氏(日本ハム株式会社中央研究所 管理栄養士)

日時  平成23年9月3日(土) 14:30~16:30
会場  旭川トーヨーホテル  (旭川市7条通7丁目)
        参 加 無 料

申し込み・問い合わせ
 上川中部地域歯科保健推進協議会事務局
   〒070-8525 旭川市7条通10丁目
     旭川市保健所健康推進課
   電話 0166-25-6315
   FAX  0166-26-7733

健口普及公開講演会

内容 「8020高齢者の歯のコンクール」表彰式、講演「食とスポーツで健康を育てる」
日時  9月3日(土) 表彰式=午後2時から  講演会=午後2時30分から
場所  旭川トーヨーホテル(7の7)
講師  北海道日本ハムファイターズ専任管理栄養士 柄澤 紀さん ほか
申込  健康推進課 ℡25-6315

歯科の通院、3人に1人が「途中でやめた」- 理由は「面倒になった」が半数

歯科医院への通院を3人に1人が途中でやめたことがある―。日本私立歯科大学協会が実施した意識調査でこんな結果が出た。やめた理由を尋ねたところ、「面倒になった」が約半数で最も多かった。

 調査は今年6月6-8日、全国の10-70歳代の男女1000人を対象に実施し、全員から回答を得た。

 それによると、歯科医院に通ったことがないと回答した33人を除く967人のうち、歯科医院への通院を途中でやめた経験がある人は35.1%だった。
 年齢別に見ると、「30-39歳」が41.5%で最も多く、これに「40-49歳」(41.0%)、「20-29歳」(39.7%)などと続いた。一方、「16-19歳」は22.7%で、他の年齢層より少なかった。
 途中でやめた経験がある人にその理由(複数回答)を尋ねたところ、「面倒になった」が46.9%と約半数を占めた。以下は、「通院の時間が取れなくなった」(35.1%)、「通院の必要を感じなくなった」(25.1%)、「歯科医師やスタッフとの相性が合わなかった」(19.8%)、「経済的理由」(11.2%)などの順だった。

 一方、歯科医院数が増えることについての考え(同)を1000人全員に尋ねたところ、「新しい技術や設備を持った歯科医院が増えるのは歓迎だ」が46.8%で最も多かった。
 このほか、「近くで評判の良い歯科医院を選べるので有難い」(42.0%)など歓迎する意見の割合が高い一方、「乱立すると質の悪い歯科医院も増えるので歓迎できない」(19.1%)、「過当競争でサービスの質が下がるので歓迎できない」(8.2%)との意見もあった。

虫歯になりにくい糖を

子どもは、甘い物が大好きです。あればあるだけ食べてしまいます。歯科医としては、どうしても甘い物に警戒警報を出さざるを得ませんが、とはいっても全ての甘い物がいけないわけではありません。特に虫歯になりやすい食べ物は、砂糖の入っているお菓子やジュース類です。ところで、虫歯を予防することを考えると、おやつは「お菓子の時間」ではなく「間食の時間」というふうに考えた方がいいと思います。おにぎり、ホットケーキ、パン、果物などにジュースや乳酸飲料ではなく、牛乳や麦茶などを飲みものとして添えるのが良いでしょう。そのとき大事なことは、朝、昼、晩の三度の食事に影響を与えない量にすることと、だらだら食べさせないようにすることです。一番虫歯になりやすいのは、小学校を卒業するくらいまでです。経験から言えば、その時期に虫歯にならなければ、大人になっても虫歯で苦労することが少ないように思います。
            福島民報 2011.7.4

手足口病が大流行、大きな発疹が特徴

この夏に大流行した、手足口病。国立感染症研究所によると、同疾患の小児科
定点報告数は最多で3万4216人(2011年7月11~17日)と、昨年同時期の3倍以上
でした。

 今年の手足口病の流行は、コクサッキーウイルスA6(CA6)という、例年とは
異なるタイプの原因ウイルスが過半数を占めています。通常、手足口病では高熱
が出ることはほとんどなく、四肢末端に発疹が現れますが、今年は、発症初期に
39℃近い高熱が生じ、例年よりも大きな発疹が広範囲に現れることが多いのが特
徴。このため、水痘やカポジ水痘様発疹症と診断されたケースもあったようです。

 流行は収束の気配を見せていますが、西日本では大分県や高知県などで依然報
告数が多く、東日本でも、青森県、山形県、岩手県などで現在も流行が続いてい
るので、注意が必要です。
日経メディカル2011年9月号「トレンドビュー」(転載)

電動歯ブラシ 歯磨き粉変える必要

「手軽」「短時間で磨ける」と電動歯ブラシの使用者が増えている。しかし、手による歯磨きより楽そうだからといって、いいかげんな使い方をすると、かえって歯によくないこともある。電動歯ブラシで強くこすりすぎると、歯の表面のエナメル質が傷ついたり、歯の根元を刺激して、知覚過敏などを起こすこともあるという。
            南日本新聞 2011.6.21

アンチエイジング(5)ちょきちょき 顔トレ

東京都内の喫茶店。40代から60代の女性約10人が集まっていた。この日、喫茶店は貸し切り。「表情筋エクササイズ」、別名「顔トレ」の講習会が行われるためだ。教えるのは、歯科医の宝田恭子さん。

 顔トレとは、顔のトレーニング。足や腕の筋肉は使わないと衰える。顔も同じだ。皮膚の下の表情筋という様々な筋肉を使わないと、支える力が弱まり、しわやたるみを招く。筋肉を鍛えて、少しでも防止しようというのが顔トレだ。

 しわの中でも嫌われるのが、鼻の両脇から唇の両端に伸びる「法令線」。このしわが深くなるほど、年をとった印象を与える。顔トレ最大のテーマでもある。

 グミキャンディーが参加者に配られた。よし、よくかんで口の周りの筋肉を鍛えよう。早速口に入れると、宝田さんからくぎを刺された。「いつも同じ場所でかむと、そこの法令線が深く長くなります」。そうか、気をつけないといけない。

 次いで、ちょきちょきトレーニング。年とともに顔の輪郭がぼやけ、二重あごのようになっていく。それをすっきりさせる。

 人さし指と中指であごの線をはさみ、ちょきちょきと指を動かし、耳のところまでさすり上げる。参加者が一斉にちょきちょきを始めた。皆真剣だ。事情を知らないと、「一体何やっているんだ」と不思議に思いそうな光景ではあるが……。

 1年前から参加した50代の女性は「顔がたるむのは仕方ないとあきらめていました。それが少し収まったのでうれしい」と話す。

 目指す自分に向かって努力あるのみ。やる気が伝わってきた。

   ◇

 アンチエイジングは、豊かさの指標とも言われる。医療の進歩で寿命が延び、食べ物に事欠かない社会になったからこそ、この言葉が生まれた。そうでなければ、老化を気にする前に寿命がつきかねない。

 政治も経済も問題山積で不安だらけの今の日本。アンチエイジング熱は、まだゆとりがあることを示しているのかもしれない。

 取材の過程で何度か聞いた。アンチエイジングで重要なのは、食の豊かさを享受しないこと、つまりカロリー制限だそうだ。

 鶴見大歯学部付属病院でアンチエイジング外来を担当する斎藤一郎教授はこう話す。「食糧が少ない時期は子孫を残しにくい。このため、食糧が手に入る時期まで寿命を延ばそうという生命力が働く、という説があります」

よくかんで食べ過ぎ解消

アメリカに生きていた大富豪フレッチャーは、40歳で身長171cm、体重は100kg、腹囲は152cmもありました。毎日の暴飲暴食で健康が悪化して途方に暮れていたとき、グラッドストンの話を耳にして一念発起し、「本当に空腹のときだけ食べる」「新鮮な食材をシンプルに調理して食べる」「ゆっくり味わいながらよくかんで食べる」などを自分の体で実験したのです。その結果、少量の食事で満腹感を覚えるようになり、実験開始後5ヶ月で体重は71kg、腹囲は90cmまで減少。健康な体に戻ることに成功しました。彼は自分の実践を「本当の食べ方12条」にまとめ、「かむ健康法・フレッチャーイズム」として日本をはじめ世界中で説いて回りました。それは現代に至るため高い評価を得ています。フレッチャーイズムは要約すると「一口あたりの量を少なくして、よくかむことだけ注意すれば、早期に満腹感が得られ、自然に食べ過ぎも解消する」というもので、誰にもが食事の時に少し努力をすることで簡単に実践できます。
               北海道新聞 2011.8.10

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