記事一覧

児童の炭酸飲料の多飲は血圧上昇を招く可能性

児童が習慣的に炭酸飲料を多く飲んでいると、血圧を高める可能性が報告された。セルビアUniversity of BelgradeのKatarina Paunovic氏らが児童の食習慣と血圧の関連を検討し、6月18日から20日までミラノで開催されている第21回欧州高血圧学会(ESH2011)で発表した。

 本研究の対象は、セルビア・ベオグラードにある8つの小学校の第1学年(7歳)から第4学年(11歳)の児童1113人(男児533人、女児580人)。血圧測定には水銀血圧計を用い、安静後に5分間隔で3回測定した。食習慣については、質問票を用いて、炭酸飲料やミネラルウオーターを飲む頻度、食塩含有量の多い食品やスナック菓子を食べる頻度を調べた。

 炭酸飲料の1日当たりの摂取量別にBMIをみると、飲まない群は17.7、1杯の群は18.1、2杯の群は18.4、3杯以上の群は18.8と、飲む量が増えるにつれBMIは高まる傾向にあった(P=0.002)。同様に、収縮期血圧や拡張期血圧も高くなる傾向があった(順にP=0.009、P=0.032)。また、炭酸飲料を1日に3杯以上飲む習慣のある児童は飲まない児童に比べて、収縮期血圧、拡張期血圧、BMIが有意に高かった。

 食品に含まれる食塩量との関連については、含有量が多いとBMIは高くなる傾向が認められた。一方、血圧に関しては、関連が認められなかった。

 ミネラルウオーターに関しては、飲む回数が多い児童ほどBMIが高くなる傾向が認められた。毎日飲む習慣のある児童のBMI(19.7)は、まったく飲まない児童(17.8)に比べて有意に高かった。しかし、ミネラルウオーターを飲む回数と血圧との間には有意な関連性は認められなかった。

 スナック菓子を食べる頻度については、血圧だけでなく、BMIとの間にも有意な関連は認められなかった。

こんな人は要注意。歯周病の危険度大!

□ タバコを1日10本以上吸う→タバコは歯茎の血行不良の元。
 □ 月経が不順→歯周病は女性ホルモンに影響される。
 □ 気がつくと口で呼吸をしている→ドライマウスは細菌が
繁殖しやすい。
 □ 歯は磨いているけれど短時間→歯、歯茎との間を磨かない
と意味なし!
 □ 早食いには自信がある→よく噛まない、唾液が出ない人は
注意。
 □ 歯肉が赤っぽい→健康な歯肉はピンク。
         
白く輝く美歯を手に入れるための6つのお約束。
 □ 紅茶やコーヒー、ワインなどは色が付着するので注意して。
 □ 歯に付着した汚れはできるだけその日のうちに取り除く。
 □ 一般人は白すぎな歯はNG。入れ歯に見えてしまう。肌色
との相性が大切!
 □ ホワイトニング効果は永遠ではない。その後の
セルフメンテナンスが重要!
 □ 大人の矯正は時間・見た目を優先させずに、自分の骨格
にあった方法を。
 □ インプラントはクリニックによって技術も料金も違う。
じっくり話を聞くべし。
          ヴォーグジャパン 11.5月

あなたのお口の年齢チェックシート。

 □ タバコがやめられない。
 □ 歯を磨くと歯茎から出血することがある。
 □ ファストフードを週2回は食べる。
 □ 堅いものをあまり食べない。
 □ どうも歯ぎしりをしているらしい(気がする)。
 □ 口臭が強い。
 □ 歯並びはイマイチ。
 □ 虫歯、もしくはグラつく歯がある。
 □ フロスを使わない。
 □ 犬や猫などのペットとよくキスをする。
 □ 歯磨きは1分以内。
 □ 家族(両親・パートナー)に歯周病の人がいる。
 □ 赤い口紅がどうも似合わない。
 □ 寝不足だ。

 チェックが0~2個 このままの歯の状態をきちんと保っていきましょう!
 チェックが3~6個 安心してはダメ!自分の問題点は即改善を。
 チェックが7個以上 専門医で歯の状態を確認することからスタートして。
          ヴォーグジャパン 11.5月

口が臭い人は胃が弱く口内炎もできやすい?

口が臭い人は、胃が弱いとか胃腸が弱いと口内炎ができやすいとか昔からよく聞く。これって本当なのだろうか。口臭と胃腸とどんな関係があるのだろうか。
 口臭や口内炎がある人がみんな、胃が弱いとは言えません。ただし、胃の内容物が食道へ逆流する場合には、それが口臭の原因となることはあります。『逆流性食道炎』などが代表的です。この病気は、胃が弱いというよりも、胃と食道をつなぐ部分のしまりが悪いため逆流が生じるものです。
 口臭にはさまざまな原因があるが、圧倒的多いのは「虫歯」「歯周病」「歯垢」などの口腔内の雑菌によるもの。また虫歯の治療でかぶせた金属が劣化し、穴があいてしまったところに再び虫歯が進行して、口臭のモトになっているケースもある。これらは、虫歯などの治療で改善できるという。
 さらに、自分は神経質になることで、本当は口臭や嫌な臭いがないのに、あると感じてしまう「心因性」の口臭というものもあるそうだ。この場合は、実際に口臭がないだけに、モトとなる心的原因を解消する必要がある。
 一方、注意したいのは、呼吸器系や耳鼻咽喉科系の疾患が口臭の原因となる場合で、特に気づきにくいのは「鼻」のと関係性だとか。鼻になんらかの疾患があると、呼吸が苦しくなるため、口呼吸をすることがどうしても多くなります。口が開いていると、口腔内が乾燥するので雑菌は繁殖しやすくなり、口臭も強くなる傾向があるんです。
              夕刊フジ 2011.4.30

お世話になった恩返し 夫婦で歯科治療に全力

【宮城県南三陸町の歯科医師Oさん(58)】

 住宅兼診療所の2階にある時計は午後3時20分、3階はその4分後で止まっていた。津波はすごい速さでせり上がった。

 地震が来て、患者さんとスタッフを「家に帰るな、避難所へ行け」と急いで送り出した。火の元の確認をして遅れたけど、高台の神社に逃げて助かった。故郷の南三陸町歌津地区で開業して26年。着ていた白衣のほかは、すべて津波に持っていかれた。

 歯科医師会から提供されたバスを自分で運転して毎日避難所を回った。趣味で大型免許を取っていたのが役に立ったね。入れ歯をなくしたお年寄りが多かったけど、材料も道具もない。応急処置しかできないのが、つらかった。3カ月たってやっと作れる状態になって、それでもまだできたのは16人分だけだな。

 6月になって気温が上がり、バスでの巡回治療も限界に近づいてきたので、空いていたショールームを借りて10日から臨時の診療所を開いた。泥だらけの旧診療所から、流されずに残った器具を拾い集めて一つ一つ洗った。診療用の椅子は廃業した知人からもらった。

 妻も歯科医。2人で時間いっぱい働いている。もう1台椅子があれば、もっと患者さんを診られる。自分が診療所にかかりきりなので、避難所で口腔(こうくう)ケアの指導ができる歯科衛生士を県から派遣してもらえれば助かる。

 地区には私たちしか歯科医がいない。本当は別の町に移れば楽だけど、今までさんざん町の人にお世話になったんだから。夫婦で恩返しですよ。
2011年6月17日 提供:共同通信社

歯科医院に4千万賠償命令 抗菌薬使わず感染症

抜歯後に抗菌薬を投与されず、感染症から顎の骨髄炎になったとして、名古屋市の40代男性が名港鈴木歯科医院(同市港区)に約1億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は15日、医院に約4千万円の支払いを命じた。

 判決理由で永野圧彦(ながの・あつひこ)裁判長は「強い痛みが持続していたことから感染症を疑い、抗菌薬を投与すべきだった。十分な予防措置をしなかったため、抜歯後、菌に感染、骨髄炎に進行した」と医院の責任を認めた。

 男性側は流動食しか取れなくなり、完全に労働能力を失ったと主張したが、永野裁判長は「労働能力への影響が大きいとは言えない」として、失われたのは35%と判断した。

 判決によると、男性は2004年8月、医院で親知らずの抜歯手術を受けたが、激痛で再受診。医院は消毒をし、鎮痛剤を処方しただけだった。その後、別の病院で「下顎(かがく)骨骨髄炎」と診断され、流動食しか食べられない状態になった。

改正介護保険法が成立

24時間対応の介護・看護サービスの新設や介護療養病床の廃止延期などを盛り込んだ改正介護保険法(介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律、以下改正法)が6月15日、参議院本会議で賛成多数で可決、成立した。2012年4月1日に施行される。

 今回の法改正の最大の狙いは、「地域包括ケアシステムの実現」だ。交通手段を問わず、おおむね30分以内で移動できる「日常生活圏域」で、介護、医療、住まい、生活支援サービスなどを一体的に提供する体制を整え、要介護者が重度化しても住み慣れた地域で生活を継続できるようにする。

 地域包括ケアシステムの中核となるのが在宅サービスだが、現在、中重度者を支えるサービスは圧倒的に不足している。そこで改正法には、24時間対応の「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」や、小規模多機能型居宅介護(「通所」「訪問」「宿泊」のケアを1事業所で一体的に提供するサービス)に訪問看護を組み合わせた「複合型サービス」の創設などが盛り込まれた。

「かむ食育」へ装置発案

「いただきまーす」長野喬木村立喬木第二小学校の6年生の教室。3月中旬の給食の時間、子どもたちが一斉に、かむ回数を数える機器「かみかみセンサー」をあごに装着した。養護教諭は、「よくかんで食べよう」「少し姿勢が悪いよ」などと声をかけて回った。この風変わりなセンサーは、あごの動きを感知し、かんだ回数を表示する。子どもの健康のため、かんだ回数を数える装置がほしいという発案で開発された。
              読売新聞 2011.4.30

過去ログ