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北海道歯科医師会 在宅歯科医療連携室 ― STVラジオオリジナル番組を放送します ―

北海道歯科医師会 在宅歯科医療連携室では、広く道民の皆様に在宅歯科医療連携室を知っていただくため、当会役員とパーソナリティ木村洋二さんとの対談形式でお話ししたSTVラジオオリジナル番組を放送いたします。


【ごぞんじですか?在宅歯科医療
放送スケジュール】
☆令和6年12月29日(日)
 20:00~20:30放送
★令和7年1月2日(木)
 12:00~12:30放送
★令和7年2月16日(日)
 19:30~20:00放送
☆令和7年2月17日(月)
 12:00~12:30放送
※ それぞれ☆と★は同内容となります

体調不良 救急車呼ぶか様子みるか 判断迷ったら電話「#7119」 医師が願う救急医療の正しい利用

家族や自身の体調が悪くなったとき、すぐに救急受診するべきか、救急車を呼ぶべきか、迷ったことはないでしょうか。特に症状が軽い場合は悩むことも多いでしょう。

 救急外来で働いていると、時折「これはかかりつけ医に相談した方がよかったのではないか」と感じるケースがあります。症状が軽い場合や、慢性的な症状については、まずかかりつけ医に相談することをお勧めします。

 かかりつけ医は日頃の健康状態を把握しているため、適切なアドバイスを得やすく、不要な救急受診を避けることができます。

 一方で、「もう少し早く救急外来を受診した方がよかったのではないか」「救急車を呼んだ方がよかった」と感じることもあります。迷ったときは、電話相談窓口「救急安心センター事業(#7119)」に相談してみてください。県内では9月から導入されており、専門家からアドバイスを受けることができます。

 すぐに救急車を呼ぶべき症状もあります。例えば、「突然の激しい頭痛」「冷や汗を伴う強い胸の痛み」「突然ろれつが回りにくくなった」「突然片方の腕や脚に力が入らなくなった」などです。

 これらは脳卒中や心筋梗塞といった、命に関わる病気の可能性があり、迅速な対応が必要です。こうした症状が現れた際は、一刻を争う状況ですので、迷わず救急車を呼び、適切な検査・治療を受けましょう。

 近年、救急車の搬送件数は増えており、特に高齢者の増加に伴って今後もこの傾向は続くと考えられます。不要な救急受診は、本当に必要な患者の対応が遅れる原因となり、命に関わるリスクを招く可能性があります。

 また、救急医療への負担が増し、医療提供体制の維持が困難となる恐れもあります。不要な救急受診を避け、必要なときには迅速に行動を。救急医療を正しく利用することを切に願います。(武村克哉、琉球大学病院救急外来=西原町)

吸引必要な娘放置死で起訴 32歳母、神戸地検姫路支部

兵庫県で昨年1月、たんの吸引が必要な娘を自宅に放置して窒息死させたとして、神戸地検は24日までに、保護責任者遺棄致死罪で、同市の会社員容疑者(32)を起訴した。13日付。

 起訴状によると、昨年1月27日午後0時20分ごろ、気道確保のためにたんの吸引が必要な娘さん=当時(8)=を自宅に放置して外出し、翌28日午前9時40分ごろまでの間に窒息死させたとしている。

 嶋田被告は母子家庭で、愛美優さんは自力でたんが吐き出せなかった。

蛍光灯、27年末に製造禁止 政府、水銀規制で政令改正

政府は24日、全ての一般照明用蛍光灯の製造と輸出入を2027年末で禁止する政令改正を閣議決定した。水俣病の原因となった水銀を包括的に規制する「水銀に関する水俣条約」の締約国会議での合意を踏まえた措置。蛍光灯の種類に応じて段階的に禁止され、水銀が含まれるボタン電池も対象。政令は26年1月から順次施行する。

在宅医療患者、最多23万人 23年調査、入院は最少更新

2023年に在宅医療を受けた外来患者は1日当たり23万9千人(前回20年比6万5400人増)と推計され、1996年にこの項目の調査を始めてから最多となったことが20日、厚生労働省の患者調査で分かった。入院患者は117万5300人(3万6千人減)で、現在の調査方法になった84年以降、最少を更新した。

 国は在宅医療を推進しており、厚労省担当者は調査結果について「施策や医療提供サービスの充実などが影響した」としている。

 患者調査は3年ごとに実施。今回は全国の病院や診療所、歯科診療所計約1万3千施設を対象に23年の特定の1日について入院や外来の患者数を調べ、推計した。

 往診や訪問診療といった在宅医療の患者数は05年調査から増加傾向が続いていたが、新型コロナウイルス流行による受診控えなどの影響で20年調査は減少し、今回再び増加に転じた。年齢階級別では65歳以上が最も多く22万人を占めた。

 外来患者の総数は727万5千人で、前回に比べて13万7500人増えた。

 人口10万人当たりの都道府県別の入院患者数は高知1785人、鹿児島1743人、長崎1651人の順に多く、少ないのは神奈川665人、東京671人、埼玉702人だった。

「保険証使えない患者の八つ当たり」マイナ保険証への懸念

 12月2日、従来の保険証の新規発行が停止され、マイナ保険証への一本化が本格的に始まった。その直前に実施した今回の調査では、保険証が使えない患者の八つ当たりといった受付でのトラブルを懸念する声が多く寄せられた。

患者の不満のはけ口に

保険証が使えない不満や制度の不備を医療機関のスタッフに八つ当たりする患者がいて対応が面倒である点。12月以降はそうした不満対応が増えそう。【勤務医、40代】
マイナカードを持ってなくて混乱する高齢者が怒りそう。【勤務医、40代】
医療機関に事務、費用などの負担

一本化になり、その使用人数が増えれば、受付が混乱するのは自明である。【開業医、60代】
病院受付で大混乱が生じるのでは? 混乱を避けるにはそのための職員を新たに雇う必要があるのでは? 【勤務医、70代以上】
特に初診の患者がマイナ保険証を忘れた時に申立書を書いてもらう必要があるので、業務の煩雑さが懸念される。【開業医、60代】
カードリーダーに関する不安

カードリーダーの増設が必要になることが心配(据え付け機器、モバイル用、ポータブル)。費用がかかりすぎる。【開業医、50代】
読み取れないトラブルへの対処。【勤務医、50代】
周知が不十分

周知や普及に時間がかかり、徹底されていない。【勤務医、50代】
拙速のため周知不十分であり、受付などで混乱が起きそう。【勤務医、60代】
高齢者が対応できるか

受付の混乱。カードリーダートラブル。高齢者がマイナ保険証をスムーズに使うことは不可能。【開業医、50代】
高齢者の適応困難、診察現場での時間の浪費。【勤務医、40代】
高齢者には厳しいかもしれない。【勤務医、60代】
高齢者には無理な人がたくさんいる。【勤務医、50代】
高齢者が対応し切れない。マイナカードすら取得していない人が少なくない。 【勤務医、60代】

命つなぐガリガリ君 終末期患者に食の喜び 医療現場で注目されるカップタイプ 「どんなに体調が悪くても喉を通る」病院や介護現場では季節を問わず圧倒的な支持

緩和ケア患者に、食の喜びを―。赤城乳業(本社・埼玉県深谷市)の人気アイスキャンディー「ガリガリ君」のカップタイプが医療現場で注目されている。ガリガリ君ならではの歯応えを生む細かな氷片が緩やかに溶け、乾いた口中を潤し血糖値も上げる。嚥下(えんげ)機能の衰えから経口摂取が難しくなる終末期。自らが握るスプーンで再び口から味わう食事として、患者の心と生きる意欲を支えている。

 県立循環器・呼吸器病センター(熊谷市、池谷朋彦病院長)の一角に、植栽豊かなウッドデッキを配した緩和ケア患者を受け入れる病棟がある。ベッドのテーブルに置かれているのは、カップのガリガリ君。緩和ケア認定看護師の大久保敦子さんは「終末期の患者さんが『自分の手で、残さずにおいしく食べられたよ』と涙ながらに喜ぶ姿は、何度目にしてもうれしい」と明かす。「ここでのガリガリ君はおやつではなく、命をつなぐ"食事"なんです」

■学会が表彰

 夏場に味わう氷菓のイメージが強いガリガリ君だが、病院や介護現場では季節を問わず「どんなに体調が悪くても喉を通る」など圧倒的な支持を集める。各地の医師が寄せた「生活の質(QOL)の維持向上に多大な貢献」の声を受け、2019年には日本緩和医療学会が「最優秀緩和ケア食の維持賞」で表彰。ガリガリ君に感謝状を贈呈した。

 肺がん患者が多い同センターもQOLの向上に力を注いでいる。楽しさの大きな部分を占めるのは食事。しかし、患者は病状が進むにつれ飲み込む力が弱り、急激に食欲を失う。ショックのあまり、「もういいよ」と、自暴自棄になってしまうケースも。

 口の中が乾燥すると、水分を飲み込む際にむせることが増える。患者は氷片やかき氷などを求めるが、市販の通常サイズでは量が多すぎて食べきれない。同センター栄養部長の萬羽知子さんと管理栄養士の関根清美さんは、「溶けてしまった」と肩を落とす患者のために模索を重ね、少量サイズの「ガリガリ君カップタイプ」(60ミリリットル)と出合う。

■患者の家族から感謝

 小ぶりなカップの中身は、バータイプのようにコーティングされていない、わずかな力でもすくえるシャリシャリのかき氷。ガリガリ君独自の、細かな氷片を感じる食べ応えはそのままだ。硬さや量を工夫し、給食のデザートなど業務用として製造されている。2人は「きっと、患者さんに喜んでもらえる」と、17年にメニューへ取り入れた。

 「ガリガリ君、ありがとう」。闘病を見守る患者の家族からは感謝の言葉とともに「お店で気軽に買えたら」と望む声も届く。同社開発マーケティング本部チームリーダーの岡本秀幸さんは「想定を超える形でお役に立てて、本当に光栄。ご要望については社内で共有していきたい」と話している。

2024年10月30日 公益社団法人日本歯科医師会

ファイル 6100-1.pdf

15歳〜79歳の男女10,000人に聞く、「歯科医療に関する一般生活者調査」を添付します。

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