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全国の歯科医に派遣要請 身元確認でDNA鑑定も

日本歯科医師会(日歯、大久保満男(おおくぼ・みつお)会長)は14日、東日本大震災の犠牲者の身元を確認するため、全国の都道府県歯科医師会に対し、歯型照合を行える歯科医を被災地に派遣するよう要請した。今後、犠牲者数が増加する可能性が高いことから、日歯では、日航ジャンボ機墜落事故(1985年)での派遣規模を上回り過去最大になりそうだとしている。

 遺体の身元確認には、歯の治療痕などを生前のカルテと照合することが有効。しかし今回は現地の歯科医も被災し、カルテが紛失した例も多いとみられ、日歯では「口腔(こうくう)から採取した粘膜によるDNA鑑定も試みたい」としている。

 日歯によると、被災地では既に岩手県の歯科医8チームが活動中で、15日朝までに東京、千葉などの歯科医11人が到着予定。

第11回札歯摂食・嚥下リハ症例検討会

ファイル 2032-1.pdf

関係各位様

いつもお世話になっております。

平成23年3月19日(土) 14時より
札幌歯科医師会館5階大講堂にて
摂食・嚥下リハビリテーション 第11回症例発表会を開催いたします。
今年は3題の演題を予定しております。

症例発表会終了後、16時より
平成22年度 第2回所員・担当医研修会として
北海道大学リハビリテーション科 助教 浦上 祐司先生による講演を
予定しております

停電で入院患者8人死亡 たん吸引装置使えず

東日本大震災の被災地、岩手県釜石市の釜石のぞみ病院で、11日の巨大地震に伴い起きた停電でたんの吸引装置が使えなくなり、70~90代の入院患者8人が肺炎などを悪化させ死亡したことが17日、分かった。

 病院によると、入院していた約140人中、半数ほどが定期的なたん吸引の必要な患者で、電動の吸引装置を使っていた。停電後、医師や看護師が手動で吸引して回ったが、8人は気管支にたんが入って誤嚥(ごえん)性肺炎を起こすなどし、16日までに死亡した。

 電気は16日に復旧したが、装置は圧力配管が損傷したため、まだ使えない。他の患者約10人も症状が悪化しており、別の病院への搬送を待っている状態という。

被災地、6種類の感染症に注意を

国立感染症研究所感染症情報センターは、東日本大震災の被災地や避難所で注意すべき感染症として、▽急性胃腸炎▽インフルエンザ▽急性呼吸器感染症(インフルエンザ以外)▽はしか▽破傷風▽創傷関連感染症―の6種類を挙げ、症状や予防法などをホームページ上でそれぞれまとめている。
■急性胃腸炎
 同センターによると、急性胃腸炎にはウイルス性と細菌性があり、主な症状は下痢、嘔吐、発熱など。この季節に多いのはウイルス性で、ノロウイルスやロタウイルスは感染力が強く、少量のウイルスで感染すると考えられている。
 感染経路は主に糞口感染で、予防のためには排せつ物や吐物の適切な処理、手洗い、汚染された衣類の消毒などが重要という。ウイルス性の胃腸炎を発症した場合には、特別な治療法はなく、脱水予防と下痢への対症療法が基本になる。

■インフルエンザ
 今シーズンのインフルエンザの流行については、1月下旬をピークに患者数が減少しているが、2月下旬ごろからB型の流行による感染拡大が見られており、避難所などでもB型を中心にしたインフルエンザの集団発生が今後、多発する可能性がある。
 インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染や接触感染で、予防にはせきエチケットと手指衛生の徹底が基本となる。同センターでは、38度以上の高熱やせき、のどの痛みなどの急性呼吸器症状を発症した人がいれば、インフルエンザを疑ってほしいとしている。ただ、感染しても軽症のためインフルエンザと診断されない人もおり、感染拡大や重症者の発生を防ぐには、高齢者や乳幼児などリスクが高い人を中心にした抗インフルエンザウイルス薬の予防内服も選択肢に入れるべきだという。

■急性呼吸器感染症(インフルエンザ以外)
 急性呼吸器感染症は、インフルエンザウイルスのほか、RSウイルス、パラインフルエンザウイルスなどのウイルスや、肺炎球菌、インフルエンザ菌などの細菌によって引き起こされる症候群の総称。急性呼吸器感染症のすべてを予防するワクチンはないが、せきエチケットの徹底を推奨している。

■はしか
 はしかは発熱、発疹などが主な症状で、肺炎などによる重症化も高い頻度で見られる。しかも、感染経路は空気感染で感染力が非常に強く、避難所のように人が集まる場所では注意が必要という。
 唯一の予防法は、ワクチンを接種してあらかじめ免疫を獲得しておくことで、はしかを強く疑わせる患者がいる場合には、これまでに接種を受けていない人などに対する緊急接種などを検討する必要がある。

■破傷風
 破傷風は、土壌中に広く常在する破傷風菌が産生する毒素により強直性けいれんを引き起こす感染症で、土壌やがれきなどで傷を負った人には注意が必要。3-21日の潜伏期間の後に開口障害や嚥下困難などの局所症状を呈した後、全身に症状が移行し、重症の場合には呼吸筋のまひによって窒息死することもある。
 予防にはワクチンが有効で、通常は傷を負った人に接種する。破傷風を含むワクチンを接種したことがない人には、破傷風トキソイドと共に破傷風特異的免疫グロブリンを投与すべきだという。

■創傷関連感染症
 汚染の強い外傷や、海水の暴露を受けた外傷は、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌のほか、大腸菌などのグラム陰性桿菌、嫌気性菌などによる感染症の原因になる恐れがある。同センターでは、創傷への適切な処置に加え、感染リスクの高い創傷に対する予防的な抗菌薬の投与を勧めている。


( 2011年03月17日 16:21 キャリアブレイン )

歯周病 両方治療で改善 糖尿病

京都市南区で、歯科医と内科医との連携が始まっている。比較的身近な病気である歯周病と糖尿病が、ともに患者の症状を悪化させ合う関係にあることが分かってきたためだ。両方を治療することで病状が大きく改善した例や、歯科医の問診で糖尿病予備患者を「発見」した例もあり、ほかの区に先駆けた医師同士の研究交流が実を結びつつある。
                 京都新聞 2011.1.17

うがい薬売り切れも 「飲まないで」と専門家

東日本大震災に伴う福島原発放射性物質漏えいで15日、首都圏でも通常より高い放射線量を観測した。都内の薬局でヨウ素入り消毒薬やうがい薬を買い求める客が急増、専門家は「飲まないで」と呼び掛けた。スーパーやホームセンターは、電池や水の品不足が続く。

 世田谷区の薬局では、うがい薬やヨードチンキが在庫切れに。被ばくによる健康被害を抑える「安定ヨウ素剤」服用には医師の処方が必要だが、ヨウ素はうがい薬などにも含まれるため、代替品と誤解されやすい。

 放射線医学総合研究所は「内服すると有害成分が多い。飲むのは絶対にやめて」と呼び掛ける。「これは安定ヨウ素剤でなく、うがい用です」とレジで念を押す薬局も。

 大手量販店ドン・キホーテはここ数日、首都圏の店舗中心に高機能マスクや消毒用ハンドソープ売り上げが通常の2~3倍で「放射能対策かも。インフルエンザ予防用なのに」と困惑する。埼玉県内のホームセンターは地震発生直後からカセットこんろやペットボトルの水が品薄になり、今後は肌を隠す雨がっぱや帽子などの需要が増えると予測。「客は何としても身を守りたいという心理状態になっている」と指摘する。

 乾電池などがほぼ完売の都内のスーパーも、入場制限するほど客が開店前から詰め掛け「原発事故の影響は予測できない」と不安を口にする。

 東京ディズニーリゾートやよみうりランドなど、地震直後から休園を続ける遊園地も多い。東京・浅草花やしきは営業を再開したが「原発との関係は分からないが、客は極端に少ない」と話す。
2011年3月16日 提供:共同通信社

日本歯科医師会、都道府県歯科医師会に遺体の身元確認への協力を要請

東北地方太平洋沖地震の犠牲者が数千人単位に膨れあがっている状況を受け、日本歯科医師会は14日、全国の都道府県歯科医師会に対し、遺体の身元確認作業のために協力してくれる会員を募るよう要請した。被災地に派遣する考え。

 事件・事故などで身元不明の死者が発生した際、歯科医師は、検視を行う警察官や医師の要請を受け、検視の「補助行為」として歯科所見などを活用した身元確認作業を行う。日歯は、地震発生直後に、政府の対策本部から身元確認のための歯科医派遣を打診されていた。

 日歯は各都道府県歯科医師会に対し、派遣可能な会員を募った上で、警察歯科医として確認作業の経験が豊富な会員の紹介を要請。ただし、現地への交通手段が限られているため、実際の派遣場所や日時は、警察庁や被災地などからの情報などを基に順次決定していくとしている。

 これに先立つ12日、岩手県歯科医師会は被害の大きかった宮古方面・陸前高田方面に会員を派遣し、身元確認作業を開始している。しかし、多数の遺体が安置されている場所には到達できず、30体余りの遺体の口腔内所見を確認するだけに終わっている。また、13日には警察庁から日本歯科医師会に対して正式に派遣要請があったが、現地の受け入れ態勢が十分でないことから、11人の派遣にとどまっている。

 日歯によると、1人の歯科医師が確認できるのは1日に10~15人程度であり、精神的な負担も大きいため、長期にわたって続けることは困難だとしている。日歯会長の大久保満男氏は、「仮に犠牲者が1万人いれば、100人や200人の歯科医師でもかなり厳しい」と見ており、全国からの派遣が必要であることを訴えた。身元確認作業の研修を受けた歯科医師は、全国に2~3万人いるという。

 また、日歯では歯科所見だけでなく、口腔内や毛髪などからのDNA鑑定の併用も検討しているようだ。愛知県歯科医師会会長の宮村一弘氏は、「米国の『ソレンソンジェノミクス』という企業から、1万5000検体分の解析を無償で提供してもよいと打診を受けている。内閣府にはその旨を報告しており、政府の判断を待っている段階だ」と語った。

呼吸助けるマウスピース

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に繰り返し呼吸が止まって熟睡できず、日中に眠くなったり、高血圧や不整脈などの循環器系の障害も引き起こしたりする病気。いびきが大きい人に多く、無呼吸が1晩7時間の睡眠中に30回以上、あるいは1時間に5回以上あれば、SASと診断される。肥満や喉の筋力低下により、鼻から吸い込んだ空気の通り道(気道)が、舌の根元や喉の筋肉でふさがってしまうのが原因。治療の主流は、睡眠時に機器を用いて鼻から圧力をかけた空気を送り込み、気道を広げる経鼻持続陽圧呼吸療法(CPAP)だ。
 これに対し、マウスピースは、装着することで下顎を少し前に出した状態に保ち、舌の根元が顎側に引き寄せられることで気道がふさがれるのを防ぐ。個人の歯型に合わせて歯科で作るが、取り組む歯科医師が少なく、まだあまり普及していない。
                     中国新聞 2011.2.2

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