記事一覧

75歳以上で"歯20本"26% 「運動の効果」と厚労省

75~84歳で自分の歯が20本以上ある人は、前回(2004年)より3・8ポイント増の26・8%で、4人に1人の割合を超えたことが7日、厚生労働省の国民健康・栄養調査で分かった。過去1年間に歯石除去や歯科検診を受けた人の割合も増えた。

 厚労省は、80歳で自分の歯が20本以上あることを目指す「8020(ハチマルニイマル)運動」を推進しており「運動の効果ではないか」としている。

 75歳以上で「何でもかんで食べることができる」割合は、歯が19本以下は46・6%だったのに対し、20本以上では83・8%と大きく差が出た。

 一方、虫歯予防のためにフッ化物(フッ素)入り歯磨きを使用している6~14歳の子どもは前回に比べ29・8ポイント増の86・3%で、1~5歳の幼児でフッ素を歯に塗ったことがある割合は14・7ポイント増の57・6%だった。
2010年12月8日 提供:共同通信社

こども歯みがき教室

内容 講話、個別歯磨き指導
 日時 12月20日(月) 午後1時から、午後2時30分から
 場所 健康相談室(第二庁舎3階)
 対象 3歳以下の乳幼児と保護者
 定員 10組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

介護士らの医療行為を了承 たん吸引など、12年度から 厚労省、法案提出へ

厚生労働省の有識者検討会は13日、たんの吸引など、原則的に医師や看護師にしか認められない医療行為について、医師らの協力を前提とした上で、2012年度から介護職員も実施できるよう法整備を求めた中間報告を大筋で了承した。

 介護職員にも一定の医療行為を認めることで、医療と介護のサービスを同時に必要とする在宅患者の支援充実を図る狙い。厚労省は来年の通常国会に関連法案を提出する方針。

 今回認めるのは、口や鼻などからのたん吸引と、口で食事が取れない人の胃や腸に管で流動食を流し込む「経管栄養」。

 中間報告では、これらのケアを介護福祉士には業務と規定し、法的な位置付けを明確にする。在宅介護を支えるホームヘルパーらは、必要な研修を受けた場合に認める。

 ケアができる場所は、特別養護老人ホームなど介護施設や、障害者向け施設、患者が過ごす自宅などが対象。安全確保のため、医師や看護師との協力態勢を整えることを条件とし、具体的な基準は今後検討する。

 将来、他の医療行為への範囲拡大については、さらに議論が必要であるとして先送りした。

 たん吸引や経管栄養については、介護する家族の負担軽減につながるとして介護職員による実施を求める声が強く、厚労省は今年4月、特養職員に限り一部を通知で容認。職員の間では、なし崩しで押しつけられることへの不安が残り、厚労省は検討会で法的位置付けについて協議していた。

※介護職員の医療行為

 たんの吸引と経管栄養は、患者の安全確保を図るため専門知識を持つ医師や看護師しかできない医療行為とされており、特別養護老人ホームの介護職員らには「やむを得ず必要な措置」として容認されている。だが実際は、特養の職員が看護師のいない夜間に行うなど、介護現場では以前から線引きのあいまいさが指摘されていた。介護家族を中心に積極的な法制化を求める声がある半面、現場では他の医療行為にもなし崩しで適用されることを恐れ、慎重な対応を求める意見も強い。2010年12月14日 提供:共同通信社

歯科医過失、一部認める 440万円賠償命令 地裁判決 埼玉・深谷の麻酔事故

 深谷市の歯科診療所で02年、虫歯の治療中に同市の木部遥加ちゃん(当時4歳)が死亡したのは、麻酔注射で急性アレルギー反応を起こしたのに適切な処置を怠ったためとして、両親が男性歯科医(60)に7837万円の賠償を求めた訴訟で、さいたま地裁(佐藤公美裁判長)は16日、歯科医の過失を一部認め、440万円の支払いを命じた。

 佐藤裁判長は判決で、遥加ちゃんが急性アレルギー反応を起こしたのに歯科医が約20分間気付かず治療を続けたことについて「観察義務を怠った」と指摘し、歯科医の過失を一部認めた。また、遥加ちゃんの死亡と歯科医の過失との直接の因果関係は否定したが、「被告がバイタルサイン(意識・呼吸・脈)の観察義務を尽くしていれば、遥加ちゃんが生きていた相当程度の可能性があった」と結論付けた。

 判決によると、遥加ちゃんは02年6月15日、治療中に歯茎に局所麻酔薬を注射され、急性アレルギー反応でアナフィラキシーショックを発症し、呼吸停止状態に陥り死亡した。

 歯科医側は裁判で、「当時の医療水準では発症率の低いアナフィラキシーショックを予見することはできなかった」と主張していた。歯科医側の弁護士は、「これをもって過失となれば、歯科治療をちゅうちょする医師が現れるのではと心配している」とのコメントを出した。

 判決後、弁護士とともに取材に応じた遥加ちゃんの父寿雄さん(44)は、「納得とまではいかないが、遥加に報告したい」と複雑な表情をみせ、「遥加は生きていれば中学1年になる。判決をきっかけに、再び同じような悲しみが生まれないようにしてほしい」と話した。

 遥加ちゃんの死亡を巡っては、県警が05年1月、歯科医を業務上過失致死容疑でさいたま地検に書類送検したが、地検は同7月、不起訴処分(容疑不十分)とした。両親はさいたま検察審査会に審査を申し立て、同審査会は06年10月、不起訴不当の議決をしたが、地検は07年3月、再び不起訴処分(容疑不十分)とした。
2010年12月17日 提供:毎日新聞社

お口の健康で実践していることは?

①歯磨きを念入りに行う
 ②歯間ブラシや糸ようじで歯の間を掃除する
 ③歯の定期健診に通う
 ④ガムを噛む
 ⑤洗口剤を使う
 ⑥特に予防はしていない
 ⑦カルシウムを取る
 ⑧間食を控える
 ⑨堅いものを食べる
 ⑩甘いものを食べない
  虫歯や歯周病、口臭などの口の病気を予防するためにも、日頃の口内ケアは重要です。まずは簡単なことから続けていきましょう。
                    産経新聞 2010.11.17

骨も歯も丈夫に 牛乳の効用

カルシウム不足で心配される代表的な病気には、骨がスカスカになって脊椎や大腿骨などが折れやすくなる骨粗鬆症がある。日本骨粗鬆症学会などによると、国内の推定患者数は1100万人。女性が圧倒的に多いものの、厚生労働省の患者調査を見ると、男性でも70歳を超えると増えてくる。
 「牛乳・乳製品には虫歯を予防したり、歯を健康にしたりする効果もある」と離すのは健康科学大の折茂肇学長(老年医学)だ。骨粗鬆症の患者は、歯の抜ける数が多い傾向もあり、閉経後の女性に対する調査では、太めの人の方が骨粗鬆症いなりにくく、やせている人は、残った歯の数が少なかった。「牛乳を飲み、日光を浴びながら1日30分程度歩くなどの運動をするといい」と助言している。
                    読売新聞 2010.11.12

子どもの食べ物 発達・成長に合わせ選択を

 乳幼児の咀嚼力が十分発達しないうちに硬いものを食べさせると、かえってかむことができなくなることがあります。小児の咀嚼の発達は、かまないで飲み込むゴックン期から、プリンやお豆腐など舌でつぶれる程度のものが食べられるモグモグ期、そしておかゆやバナナなど歯ぐきでつぶせるものが食べられるカミカミ期と順に進んでいきます。
 この発達段階に合わせて食べると咀嚼力が培われるのですが、硬過ぎる離乳食では逆効果です。基礎力がないままに硬いものを食べると丸のみすることになり、かむ練習ができないまま成長してしまうのです。ですから乳臼歯が生えそろう2歳までに発達に合わせて食べ物を与えることが大事です。
                    福島民友 2010.11.5

ドライマウスと歯周病 女性に多く40~60代中心

口が渇く病気ードライマウスが、若い人から高齢の方まで広い年齢層に広がっています。少し口が渇く程度から、渇きすぎて話ができない、味がわからない、舌がひび割れてしまったなど、非常に多くの病状があります。ドライマウスで悩んでいる方は推定で八百万人といわれていますが、圧倒的に女性に多く、四十~六十歳代が中心です。
 ドライマウスの治療は、原因ごとに対処します。歯科医は、問診や口腔(こうくう)内診査を行い、適切な処置をします。しかし、薬剤による副作用が原因と診断した場合、その薬剤の使用を中止できれば良いのですが、それによってリスクが生じることがあります。薬剤の変更、減量、中止に関しては、必ず、疾患の主治医の先生と相談の上で行い、口腔の乾燥症状のケアや、乾燥に伴う口のトラブルなどの治療を行います。
 また、歯周病になると唾液の分泌量が減り、口が渇くという現象が目立ちます。そして、口が渇くと、口の中が洗い流されないため不潔になりやすくなります。かかりつけの歯科医院で定期的な歯のクリーニングや歯周病の治療が必要です。
                    福島民報 2010.11.1

過去ログ