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求められる「長く働ける環境」

在宅介護の訪問歯科衛生指導など、歯科衛生士の仕事は多様になり、需要が高まっている。中には、患者に触れられない歯科助手らに違法に口腔衛生指導や歯石の除去を行わせて、歯科衛生士不足を補っている診療所もあるともいわれる。
 人手不足を解消しようと、中部地方では愛知のほか三重、滋賀、静岡、石川、富山の各県歯科医師会が、歯科衛生士らへの無料の職業紹介を実施。岐阜県歯科医師会は、今年から県の委託で座学と実習を三日間行う復職研修会を始めた。
                    中日新聞 2010.7.20

歯科医師会が復職支援に力 歯科衛生士不足に危機感

歯科医師を補助して歯石の除去やブラッシング指導をする歯科衛生士。歯の病気予防に欠かせない存在だが、最近は資格を持っていても歯科診療所で働いていない人が増え、人手不足が続く。結婚や出産で現場を離れた歯科衛生士の復職支援に、雇用側の歯科医師会も力を入れるようになってきた。
                    中日新聞 2010.7.20

あせらず、ゆっくり。そしてあきらめず

今回訪ねたのは、精神科病棟に勤める看護師歴25年のSさん。現在入院中の礼子さん(仮名)のケアから、大切なことを学んだと話してくれました。
礼子さんが転院してきたのは半年前。常に頭を持ち上げようとし、首や頬が緊
張状態で口が開きませんでした。口腔内を清掃しようと試みたものの、食いしば
りもひどく、唇を上げ前歯の表面を磨くだけのケアが続いていたそうです。
先日、口腔ケアのセミナーに参加したSさん。口が開かない人へのマッサージ
などを学ぶ中、何より心に残ったのが講師の最後の言葉でした。
「大切なのは、とにかくあきらめずに続けること。すぐに変化がなくて当たり前
って思うといいわね。あせらず、ゆっくり続けましょう」
 それを聞いたSさんは、礼子さんのことがパッと思い浮かんだといいます。
「少しケアをして変わらないからといって、口が開かない患者さんだとすぐに決
めつけていました。もしかして、口腔内を掃除できるかもしれないのに……」
翌朝からSさんは、礼子さんのかたくなった部分にあたたかいタオルを当てて
マッサージをしました。顔の周りの筋肉は少しずつ柔らかくなり、ケアの時間内
にマッサージできる範囲が次第に広がっていったそうです。そして、1週間後に
は歯ブラシの柄をかませて歯の裏を磨けるまでに。
"あせらず、ゆっくり。そしてあきらめずにケアをする”
 そう決めたら、いつのまにか患者さんにリラックスして欲しいという優しい気
持ちでマッサージしていたというSさん。毎朝続けるうちに、患者さんの表情が
柔らかくなってきたのだと、嬉しそうに話してくれました。

「朝の舌みがき」で口臭予防 専用ブラシやタブレットがおすすめ

江崎グリコはこのほど、全国20~50歳代の男女800人を対象に、口臭予防に効果的な「舌みがき」に対する意識と実態について調査を実施した。それによると、自分の口臭を気にしている人は91%で、特に20代の意識が高く、気になるタイミングとしては起床時の74%が最も多かった。
 また、口臭の最大の原因が舌の汚れだと感じている人はわずか9%、歯垢、歯の間の食べかすなど歯の汚れやニオイの強い食べ物などを下回った。下の汚れに対処している割合や頻度も比較的低く、口臭の原因である「舌苔」に対する関心の低さが浮き彫りになった。
                  食品産業新聞 2010.8.9

旭川地区在宅ケアを育む会第48回症例検討会開催ご案内

日時:平成22年9月15日(水) 午後7時~8時45分
場所:道北地域旭川地場産業振興センター 2F「会議・研修室」
旭川市神楽4条6丁目1番12号  TEL0166-61-2283
<事例紹介>
「ゴミに埋もれる生活者の支援について」
<グループワーク> 
   「三人寄れば文殊の知恵」
事例について及び日常業務の中で困っている事などを気軽に話し合ってみましょう。各職種の方が親しく話し合える機会です。新しい発見や、新たなつながりが生まれます。

足りぬ歯科衛生士

 口腔内の健康指導など歯科医の補助をする歯科衛生士が道内で不足している。歯の健康指導などで診療報酬を得られるため、歯科診療所のニーズは高いが、認知度が低い上に、看護師などと比べて待遇が悪いなど就業環境が整わず、なり手が少ないのが原因。特に地方では、深刻で関係機関は歯科衛生士の要請に力を入れている。
                北海道新聞 2010.9.8

フッ化物でうがいを

小学校などのフッ化物によるうがい(フッ化物洗口)について、上川管内の学校関係者らに効用をPRする実施基礎研修会が6日、旭川市の上川合同庁舎で開かれた。上川総合振興局保健環境部と上川教育局が主催、管内の学校関係者や市長村職員ら約150人が出席した。
 フッ化物洗口は、昨年道議会で推進条例案が決議された。道教委は今年3月から推進指定校を募集しているが、上川管内ではまだ応募がない。
                 北海道新聞 2010.9.7

旭川医大病院、最先端ハイブリッド手術室 国立大で初の導入

 ◇血管撮影装置で3D画像

 旭川医大病院は今月から、最新型ロボット式X線血管撮影装置を備えた最先端のハイブリッド手術室の運用を始めた。国立大学病院では初めての導入で、手術中に撮影した三次元(3D)画像を見ながら、血管内を経由した治療と外科手術を連携させて進められるのが特長。10月から稼働予定の救命救急センターでも活躍が期待され、吉田晃敏学長は「立体的で高精細な画像の利用が可能となり、より高度な医療を地域へ提供できる」と話す。【横田信行】

 ◇緊急時、検査と手術並行に 多様な角度から全身撮影

 同大学は約3億円かけ、ドイツ・シーメンス社製の撮影装置を導入し、手術室を改修した。従来は事前に撮影したCT画像を利用していたが、この撮影装置では、さまざまな角度からほぼ全身を撮影でき、患部の立体的画像を映し出せることから、視野が広がり、末しょう血管まで鮮明に分かるようになった。

 緊急時には検査と手術を並行してできることから、治療の精度も向上。大動脈瘤(りゅう)に対する、ステントといわれるバネ状の金属を取り付けた新型の人工血管を血管から挿入する治療法や、脳腫瘍(しゅよう)などを中心にさまざまな分野の手術への利用が期待されている。

 平田哲・手術部長は「患者の負担が軽減できるうえ、詳細な画像を見ながら手術が行えるので医師も安心できる」と話す。
2010年9月4日 提供:毎日新聞社

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