記事一覧

医療事故:県立中央病院、医療事故で10代死亡 下顎矯正手術後に /愛媛

愛媛県立病院は17日、かみ合わせを矯正するための下顎(したあご)の手術を受けた同県の10代女性が医療事故で死亡したと発表した。同院は救急医との連絡体制に問題があった可能性があるとして改善策を示した。

 同院によると手術は2022年2月で、遺族との示談成立に合わせて公表した。手術自体に問題はなかったが2日後の未明以降に女性から強い吐き気や口腔(こうくう)内などの腫れによる呼吸困難の訴えがあった。看護師が当番医師に電話で連絡し、医師は経過観察を指示。救急医に連絡する仕組みはなく、約1時間後に急変して呼吸が停止した。救命措置を施し、救急医の到着後に人工呼吸器を付けて治療を続けたが、手術から20日後に上気道閉塞(へいそく)による低酸素脳症で死亡した。

 同院は院内の専門部会を開き調査。女性の急変は一般的な経過ではなかったものの、早い段階で院内の救急医らが対処できていれば救命できた可能性があったとした。再発防止のため、急変前の前兆を救急医に連絡しやすくする院内迅速対応システム(RRS)を同年10月から導入した。院長は「患者を救命できず、信頼を裏切った」として陳謝した。

食事の影響で頭痛改善!?

食事が影響で頭痛が起きやすいからだになっている可能性あり!
長年の食習慣により、からだに必要な栄養が不足していたり、過剰になっていることがあり、当たり前になっている食べ方が頭痛の原因になっているかも...

-1- 頭痛対策
・一度に多くの糖質をとらない
一度に多くの糖質をとることで血糖値が上にも下にも乱れます。
それにより、自律神経のバランスも乱れて頭痛を引き起こします。
食事を抜いて空腹を我慢することも、低血糖から交感神経優位となり、からだが緊張状態になり頭痛の原因となります。

・小麦粉を控える
糖質の中でも小麦粉は、血糖値を急上昇させやすいです。
小麦に含まれる”グルテン”が頭痛を引き起こすファクターになります。

・タンパク質をとる
糖質中心の食事をしているということは、たんぱく質が少ない食べ方になりやすいです。
その結果、血糖値の乱れを引き起こしやすく、からだに必要なたんぱく質が不足しがちです。
たんぱく質を意識して、肉・魚・豆製品をしっかりと食べましょう。

・鉄を多く含むたんぱく質をとる
たんぱく質が不足している女性は、鉄も不足している可能性が高いです。
鉄が不足していると、頭痛が起きやすくなりますので、鉄を多く含むものをたべるよう心がけましょう。
サプリメントで鉄をとるのは、悪いことではありませんが、まずはレバーや赤身肉などの動物性たんぱく質をとるのがおすすめしています。

・カフェインを控える
カフェインは疲労感を無視することができるので、慢性的な疲労の蓄積に繋がってしまいます。
カフェインをとっていない時に離脱症状で頭痛が起きることがあります。
その場合、カフェインをとることで一時的に頭痛は軽くなりますが、根本的な改善にはなりません。
カフェインがなくても元気でいられるからだになるために、日常的にとっているカフェインの量を少しずつ減らしていきましょう。

頭痛が出ている時の対処法

痛みが軽い場合は安静にする、患部を冷やす・温めるなど
状況に応じて工夫してみてください。
痛みがあまりにも酷く辛い場合は、我慢しすぎ鎮痛剤を飲んだり
病院で相談してみましょう。

-1- 頭痛の対処法
・片頭痛
なるべく暗くて静かな場所で安静にします。
患部を冷やす・温めることで症状緩和が見込めます。

・緊張型頭痛
長時間、同じ姿勢でいるのは体に負担をかけます。
立ち上がってみたり、ストレッチなどを行い
血流がよくなるようにからだを温めましょう。

★痛みがひどい場合
・鎮痛剤を服用する
 痛みが激しく吐き気やめまいがする場合
 我慢しすぎず、鎮痛剤を服用しましょう。
※急に激しい痛みが出た場合
 脳疾患などの病気の可能性があるため
 頭痛専門の神経内科や脳神経外科を受診しましょう。

口腔ケアは全身疾患の予防につながるのか「分かりやすい発信方法を考えたい」‐河口浩之・広島大学病院革新的病院口腔ケアプロジェクトセンター長に聞く

広島大学病院では、長きにわたり医科と歯科で連携を図ってきた。その連携をより強固なものにするため、2022年6月に「革新的病院口腔ケアプロジェクトセンター」を設立。入院患者にセルフ口腔ケアグッズを配布し疫学調査を実施するなど、全身と口腔の関係についてさまざまな方面からの分析・発信に取り組んでいる。同院革新的病院口腔ケアプロジェクトセンター長の河口浩之氏に、現在の課題や今後の展望について聞いた。(2022年12月9日インタビュー)

歯性感染症が肺の炎症の原因となることがある

敗血症性肺塞栓症は病原体を含む塞栓子が引き起こす稀な血流感染症で、発熱、呼吸困難、胸痛や咳漱などを生じる。原因には注射、カテーテル留置、皮膚軟部組織感染、感染性心内膜炎、血栓性静脈炎、歯性感染症などがある2)3)。敗血症性肺塞栓症の特徴的なCT所見には、30 mm以下の大きさの多発結節、胸膜に隣接した楔状の末梢病変、halo sign、空洞形成、結節中心部への拡張血管の連続(feeding vessel sign)などがある1)3)。

本症例は血液培養で原因菌は同定できなかったが、CT撮影範囲の上端付近で歯周炎(図2)を認めた。歯肉出血の病歴と合わせると、これが感染源と考えられ、抜歯により改善が得られた。撮像して隅々まで確認することで、原因が発見できることもある。

更年期の頭痛について

更年期障害の症状として多く声があがるのが頭痛。
女性では「若い時から頭痛持ち」という方も多いです。
更年期では女性ホルモンのエストロゲンの変動により、頭痛が起きやすくなると言われています。
まずは自分の頭痛はどんなものか?傾向があるか見ていきましょう。

頭痛の種類と特徴
-1- 片頭痛
・ズキズキ脈打つような痛み
・吐き気を催す痛み
・光や音に敏感になる
・寝不足・寝すぎ
・気圧により症状がでる

-2- 緊張型頭痛
・頭部全体がギュゥっと締め付けられるような痛み
・ストレスを感じやすい
・デスクワーク
 長時間同じ姿勢でいる
 首や頭の筋肉の緊張で血流が悪い
・目の使い過ぎ
・肩が凝る

-3- 群発性頭痛
・目がえぐられるような強い痛み
・頭の片方だけに起こる
・一度出ると長時間起こる

頭痛には大きく分けると3つの種類があります。
片頭痛・緊張型頭痛の割合が高く、群発性頭痛は稀。
片頭痛と緊張型頭痛は両方を併発する場合もあります。
その他、熱中症や脳疾患などが頭痛の原因となっていることもあります。

とろみ付き炭酸飲料の「炭酸」に、嚥下改善効果があると判明②

効果検証のため、嚥下内視鏡を挿入した状態でとろみ付き炭酸飲料摂取・状況評価

 研究グループは今回、とろみ付き炭酸飲料中の炭酸が嚥下に与える効果を検証するため、とろみ付き炭酸飲料と、炭酸を抜いたとろみ付き炭酸飲料摂取時の嚥下動態を比較した。とろみ付き炭酸飲料は、冷却したペットボトル入り炭酸飲料にとろみ剤を添加し、ペットボトルの蓋を閉めて直ちに振り、とろみ剤を混和した後、一晩冷蔵庫で冷却して作製した。比較対象として、炭酸を抜いた同種類の炭酸飲料にも同じ濃度のとろみを付与した(以下、炭酸なしとろみ付き飲料)。

 対象者38人を、先にとろみ付き炭酸飲料を摂取する群と、先に炭酸なしとろみ付き飲料を摂取する群の2群にランダムで割り付け、嚥下内視鏡を挿入した状態で、それぞれの試料を摂取させ、摂取状況を評価した。

 嚥下内視鏡検査(VE)画像より、誤嚥・喉頭侵入を8段階、咽頭残留を5段階で評価した。嚥下反射惹起部位は、VE上で嚥下反射が惹起する直前の食塊先端の位置を5部位に分類し評価した。

とろみ付き炭酸飲料は咽頭残留が減少、嚥下反射も早いタイミングで発生

 その結果、とろみ付き炭酸飲料は炭酸なしとろみ付き飲料と比較して、咽頭残留が減少。また、嚥下反射がより早いタイミングで生じた。

 このことから、とろみ付き炭酸飲料中の炭酸には嚥下改善効果があることが明らかになった。なお、誤嚥・喉頭侵入は、とろみ付き炭酸飲料と炭酸なしとろみ付き飲料で有意な差は認められなかったとしている。

とろみ付き炭酸飲料が水分で誤嚥する嚥下障害患者の嚥下訓練に有効な可能性

 今回の研究成果により、とろみ付き炭酸飲料中の炭酸に、嚥下改善効果があることが明らかになった。同知見から、とろみ付き炭酸飲料は、水分で誤嚥する嚥下障害患者の嚥下訓練に有効な可能性があると言える。

とろみ付き炭酸飲料の「炭酸」に、嚥下改善効果があると判明

とろみ付き炭酸飲料中の「炭酸」の効果は不明だった

 東京医科歯科大学は2月1日、誤嚥防止に用いられているとろみ調整食品でとろみを付けた炭酸飲料中の炭酸に、嚥下改善効果があることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医歯学総合研究科 摂食嚥下リハビリテーション学分野の戸原玄教授、中川量晴准教授、吉見佳那子特任助教、齋木章乃大学院生らの研究グループと、国立長寿医療研究センター 老年内科の前田圭介医長との共同研究によるもの。研究成果は、「Scientific Reports」に掲載されている。

 嚥下障害患者は、加齢やさまざまな疾患により嚥下機能が低下する。水分など粘度の低いものは摂取時に一気に咽頭に流入するため、嚥下反射とのタイミングが合わず、誤嚥が生じやすくなる。そのため、一般的に水分にとろみを付与することにより、粘度を増加させることで誤嚥を防ぐという方法がしばしば用いられる。

 近年、炭酸飲料は水分と比較し少量で嚥下反射を惹起させることが可能であること、さらに炭酸飲料摂取時の方が、嚥下反射惹起時間が短縮することが報告されている。これは、炭酸飲料の発泡性が咽頭粘膜を刺激することで、嚥下運動が促進されるためとされており、炭酸飲料には嚥下改善効果があることがわかっている。

 一方、とろみ付き炭酸飲料の嚥下動態への効果を検証した研究はあるものの、とろみ付き炭酸飲料中の炭酸の効果を検証した研究は報告されていなかった。

過去ログ