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手術前患者の口腔ケア” 国立ガン研究センターとの連携講習会開催へ

 第4回理事会が7月15日(木)、歯科医師会館で開催され、国立がん研究センターとの日歯の連携事業として、がん患者歯科医療連携講習1「手術前患者を対象とした口腔ケア」を実施することを決定した。全国展開に向けたモデル事業として、関東圏の千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県各歯科医師会で実施する。
 講習内容は▽がん治療総説 ▽がん手術治療と口腔ケア ▽がん患者とのコミュニケーション ▽がん患者医療連携システムと歯科治療・口腔ケア。受講者には「がん患者歯科医療連携講習1の修了証」を交付する。国立がんセンターとの連携事業は、がん患者の口腔衛生状態の向上によるがん治療合併症の予防・軽減を図るとともに、全てのがん患者が安心して歯科治療を受けることができるための社会基盤を構築することを目的としている。
                 日歯広報 7月25日

下あごのずれ修正を

歯のかぶせや詰め物が外れたり、歯が抜けたままにしていると、その横の歯や、かみ合うはずの歯が動いて、かみ合わせのずれが生じます。適合していないかぶせや入れ歯でも同じことが起こります。そして、かみ合わせのずれは、下あごのずれにつながります。ほかにも、ほおづえや横向き寝、うつぶせ寝のまま本を読んだりすると、かみ合わせや下あごのずれが生じ、ひいては顔がゆがんでしまいます。
 下あごのずれは、身体のバランスに影響し、肩こりや片頭痛を引き起こす可能性もあります。さらに、頚椎(けいつい)のずれや脳の血流量の低下を誘発するなど、全身の健康にとってマイナス面ばかりです。歯科治療においても近年、かみ合わせや、あごの位置を配慮した包括的治療という考え方が注目されています。
                 南日本新聞 2010.6.15

かむ力 養成センター 給食に導入 早食い防止

 慌ただしい生活やレトルト製品の普及などで、急いで食べられる軟らかい食品が好まれるようになった。それがかむ力を弱め、結果として様々な異変を身体に及ぼす。全国食育推進研究会理事長で日本咀嚼学会元理事長の斉藤滋さんはかつて、各時代の食事を再現してかむ回数と食事時間を調査した。
 それによると、現代人の食事(ハンバーグやスパゲティなど)で、かむ回数は620回で時間は11分。これに対し、弥生時代の食事(もち米の玄米を使ったおこわ、乾燥したクルミなど)で、かむ回数現代の6倍以上、時間も約5倍をかけていた。戦前の食事と比べても、かむ回数と食事時間は現代の倍以上。「幼少期から、かむ力を意識して鍛えないと、あごが十分に発育せず、かみ合わせの異常や顎関節症の要因になりかねない」
                 読売新聞 2010.7.3

「体に良い」飲料で虫歯に 摂食障害「マニュアル育児」の反動

生後8ヶ月の三男を歯科医に連れて行き、驚いた。生え始めの前歯4本とも虫歯になっていたからだ。「まだ離乳食も満足に食べていないのに、なぜ?」医師は、イオン飲料(スポーツ飲料)が原因になっている可能性が高い、という。ナトリウムやカリウムなどの電解質(イオン)を含んでいる清涼飲料水だ。
 男児がイオン飲料を飲み始めたのは、生後6ヶ月ごろ。熱が出たとき、脱水を心配した母親が哺乳瓶で与えた。その後、ミルク代わりに毎日飲ませるようになった。
 市販のイオン飲料は酸性度が高いものが多く、医療用より糖分も多め。糖分は虫歯菌を増殖させ、酸は歯を溶かす「酸蝕症」を引き起こす。哺乳瓶でだらだらと飲ませると、前歯を中心に歯全体に虫歯が広がりやすいという。日本小児科医会の塙住生常任理事は「下痢や嘔吐の時でも、お茶や水を飲めれば十分。誤った情報を信じ込んでいる親は多い」と話す。
                 読売新聞 2010.7.2

現在 花火大会が開催されております。

 本日は、旭川の花火大会。暑い夏らしく花火も一段と綺麗です。たまに近くで観る事もありますが、横着なため6㌔離れた診療所からの見学です。最近の花火は、色とりどりで色々な形もあり飽きさせません。年に1回しかありませんが、年2回にしたいです。

顎関節症 口が開きにくい・あごが痛い

「口が開きにくい」「あごが痛い」などの症状が出る顎(がく)関節症。症状の軽いケースも含め、日本人の3~4割が経験するともいわれる。ここ数年は歯を削らずに、患者の癖を直す生活指導や、関節や筋肉のトレーニングによって症状を改善する手法が主流になってきた。
 顎関節症はとくに20歳代と30歳代に多い。代表的な症状は「口が開かない」「あごが痛む」「あごの関節がカクカクと鳴る」の3つ。大学入学や就職などで生活スタイルの変化から感じるストレスで歯を食いしばる癖が出やすい。
 大半はそれほど悪化しないが、あごに負担がかかり続けると痛みなどの症状が出る。顎関節症の原因は長らくかみ合わせに問題があるからだと考えられてきた。治療法は歯を削ったり、樹脂製マウスピースを口にはめたりして、かみ合わせをよくする方法が主流だった。だが、なかなか改善しないだけでなく、かえって悪化する患者も多かった。
 日本顎関節学会などが中心となり5~6年前から、原因や新しい治療法を検討した。癖によるあごへの負担や、あごの筋肉のこわばりなどが顎関節症の原因と考えられるようになってきた。
 顎関節症をめぐる治療法はまだ統一されていないのが現状だ。医学的な根拠に乏しい自己流の治療法を実施している歯科医もいる。インターネット上には間違った治療法を紹介しているウェブサイトも多く、戸惑う患者も多い。高額な治療費を払っても症状が改善しないなど、トラブルになることもあるという。
                 日本経済新聞 2010.6.25

患者の暴言暴力、医師や看護師6割被害/奈良県医師会調査

奈良県医師会が医療関係者約1万7000人を対象にしたアンケートで、医師や看護師の6割が患者から暴力や暴言による被害を受けたと回答したことが分かった。医療現場でのこうした「院内暴力」は年々問題化。仕事へのやりがいをなくしたり、不安感が増すなどの悪影響もあり、医師会は行政機関と連携して対策を検討する。

 奈良市では07年6月、診察中の病院長が元患者の夫にナイフで刺され、重傷を負う事件が発生。車谷典男・奈良県立医大教授らが08年9~10月、県内1020の医療機関の医師や看護師、看護補助者、事務職員を対象にアンケートを実施、約1万2000人から回答を得た(回収率約70%)。

 それによると、身体、精神ともに被害を受けたことがあると回答したのは、医師61・3%▽看護師60・5%▽看護補助者37・9%▽事務職員36・7%。最も多かったのは暴言で、看護師や看護補助者は暴力が目立った。

 自由記入欄には、「殴られそうになって、ステッキなどを振り回された。『おまえ雑魚や、殺したる』と電話口で言われた」▽「認知症患者にたたかれる、引っかかれる、つままれるが常態化」▽「患者の家族にストーカー行為をされた。8年がたっているが、男性患者や男性家族の前で笑顔をつくると誤解されそうで怖い」――などの回答があった。

 被害を受けた医師584人のうち、32・4%が「仕事のやりがいが低下した」▽30・8%が「仕事に不安を感じた」――としており、休職したり職場を変わった例もあるという。また、被害経験者のうち、医師の9・4%、看護師の7・4%に心的外傷後ストレス障害(PTSD)とみられる症状があった。

 塩見俊次・同医師会長は「医療機関に対する期待の大きさの裏返しだが、できることとできないことがある。患者を含めて考えるべき問題だ」と話している。
2010年8月4日 提供:毎日新聞社

高齢者の実態調査実施へ―所在不明問題受け厚労省

東京都内で100歳以上の高齢者の所在不明が相次いでいる問題を受け、厚生労働省は高齢者の所在や状態を把握する実態調査を実施することを決めた。8月3日の閣議後の記者会見で、長妻昭厚労相が明らかにした。
 生きていれば111歳になる男性の白骨化した遺体が足立区で7月30日に発見されたことをきっかけに、杉並区でも8月2日に都内最高齢者の女性の所在不明が発覚。高齢者の所在不明問題が、全国規模で発生している可能性が浮上している。

 厚労省の調査によると、100歳以上の高齢者は昨年9月時点で前年比11%増の4万399人。今回の所在不明問題を受け、従来と異なる調査対象や確認方法を含めて高齢者の実態を把握する必要があると判断した。

 高齢者の調査はこれまで、老健局高齢者支援課が担当してきたが、近く実施する予定の調査は「年金(の不正受給につながっている)問題もあり、範囲が広いので、部局をまたいで実施することになるだろう」(広報室)としている。
( 2010年08月03日 17:31 キャリアブレイン )

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