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舌の発達 歯並びに影響 母乳を知る

虫歯菌の感染 主に母親から
  生まれたばかりの赤ちゃんは、虫歯の原因となるミュータンス菌には感染していない。乳歯の奥歯が生える1歳7ヶ月から2歳7ヶ月にかけて、主に母親の唾液を通して感染するとされる。
  口移しで食べさせない、共通のはしやスプーン、食器を使わないなどの注意を徹底することで感染を予防できる。
  また、母親の口内の細菌を減らせば、感染の機会を減らせる。キシリトールガムはミュータンス菌の繁殖を抑える効果が知られている。

 赤ちゃんがおっぱいを吸うと乳腺が刺激される。すると、母乳を作り出す複数のホルモンの分泌が促され、母乳がスムーズに出るようになる。これら母乳の分泌にかかわるホルモンは別名「愛情ホルモン」と呼ばれ、母子のきずなを深める役割もあるとされる。
 赤ちゃんは母乳を飲むとき、唇をおっぱいに密着させ、上あごの固い部分と舌でしっかりはさんで圧迫しながらしごき出す。その際、舌をうねらせるように筋肉を動かせる。
 狭い産道から出てきた赤ちゃんのあごは、上下とも舌の力で前に押し出され、きれいなアーチ形に成長する。さらに、舌と唇の間に安定した空間を確保するのにも、舌の筋肉の発達が必要だ。
 フィンランドのトルク大の研究グループは、母乳育児が2ヶ月以下だった子供は、9ヶ月以上の子供より、下あごが後ろに引っ込んだかみあわせ「遠心咬合」となるリスクが4倍高いとの研究結果をまとめた。
           毎日新聞 2009.11.13

あけましておめでとうございます。

 平成22年の幕開けです。皆さんあけましておめでとうございます。現在医院にて書類整理しております。今年は、皆様も当院も益々良い年でありますよう御祈念しております。

健口体操 リハビリ運動で口腔機能がアップ!ごはんを美しく食べよう!

11月14日(土)札幌後楽園ホテルにて食べるよろこび生きるよろこびと題してシンポジウムがありました。
北海道歯科衛生士会からは、リハビリ運動で口腔機能がアップ!と題して高齢になるにつれて、「食べる・飲み込む」機能の低下や、だ液の減少、口の中の自浄作用・消化促進機能が低下します。毎日できる予防方法として、口腔機能を高める「健口体操」が紹介され、ユニークな教材を使ったわかりやすい体操が参加者の関心を集めました。

今日は、大晦日!

 今年一年は、皆様によって良い年だったでしょうか?民主党政権になって100日がすぎ、今後のよりよい社会となるよう来年に期待しております。
 当院も皆様の健康管理に少しでも役に立つようがんばりたいと思います。来年は、ホームページの更新しおもしろいものにしたいと思います。

フッ素でブクブク むし歯予防

 どんな人でも食事をとると、むし歯菌の働きでお口の中が酸性になり、ミクロのレベルで歯が傷み始めます。(脱灰)しかし、唾液の力でお口の中が中性に戻り、傷んだ部分は唾液の成分で治療されます。(再石灰化)
 再石灰化のほうが、時間がかかるため、食事回数(間食、糖分の入った飲料水、ダラダラ食べなど)が増えたり、食事の後すぐ寝ると傷み(脱灰)のほうが強くなりむし歯ができます。
 フッ素は、歯の表面に作用して
 ①酸性になっても歯が傷みにくくする
 ②再石灰化を促進する
 ③むし歯菌の働きを邪魔する
 の予防効果があります。
               北海道経済 1月号

当院の大掃除

 本日で平成21年の診療も終了となります。午後からは、大掃除です。院長は、休日に役割分担した掃除を終え訪問診療となります。スタッフの皆さん今年もご苦労さまでした。

Qフッ素とはどのような物質ですか。

A自然界に広く分布している元素です。
  フッ素(F)は天然に存在する元素の一つで原子番号9、原子量19です。周期律表のなかでハロゲン族に分類され、塩素(CI)、臭素(Br)、ヨウ素(I)などが仲間の元素です。
  フッ素はたいへん反応性が強い元素で、自然界では単一の元素として存在することはありません。自然界に広く分布し、土壌中に280ppm、海水中に1.3ppm含まれ、私たちが毎日飲んでいる水道水や食品(海産物、肉、野菜、お茶など)にも含まれている自然環境物質です。
  もちろん私たちの体の骨や歯、唾液、血液などにも存在しています。

歯のケアでインフルエンザ予防

Q 新型インフルエンザが急に流行ってきましたが、口腔ケアがインフルエンザの予防に有効であると聞きました。どうしてなのでしょうか。また、ケアの方法についても合わせて教えて下さい。

A 結論から先に言いますと、口腔ケアがインフルエンザの羅患率を下げるという報告があります。インフルエンザワクチンの接種の有無にかかわらず、口腔ケアを行った人たちのほうが明らかにインフルエンザの発症が少なく、この結果からも、口腔ケアがインフルエンザの予防に有効であることが示唆されています。
  なぜ、口の中を清潔にしておくと、インフルエンザにかかりにくいし、一方、不潔にしておくとかかりやすいのでしょうか。

  歯周病があるとインフルエンザに感染しやすい理由
   鼻から喉にかけての粘膜はタンパク質に膜で覆われてるため、ウイルスはなかなかくっつくことができないようになっています。
   しかし、気道上皮で、口腔細菌はウイルス感染を促進する酵素を出します。これらの酵素は、タンパク質を壊すことができます。
   これによって、風邪やインフルエンザウイルスのレセプターを露出させるので、ウイルスが粘膜にくっつき、インフルエンザに感染すると考えられています。
           週刊実話 2009.10.1

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