健康・健口料理 ~噛むcom 歯っぴい~
日 時:平成21年7月12日(日) 開場/午後0時30分
開演/午後1時~
場 所:京王プラザホテル札幌
日本介護福祉士会(石橋真二会長)はこのほど、介護福祉士など介護職員が行うことが違法とされている「口腔内の喀痰吸引」などについての調査結果を公表した。それによると、8割強の介護職員が喀痰吸引に「不安を感じている」ことが明らかになった。厚生労働省が開いた「第2回特別養護老人ホームにおける看護職員と介護職員の連携によるケアの在り方に関する検討会」の中で示した。
調査は今年の5月30日から6月8日まで、同会の総会で配布された調査票や、ホームページに掲載された調査票をファクスで回収する方法で、全国の介護福祉士に対して行った。回収数は1102票だった。
調査結果によると、喀痰吸引に「不安を感じている」介護職員の割合は83.8%に上り、「感じていない」の10.3%を圧倒的に上回った。無回答は6.0%=グラフ=。
同会では、不安を感じる理由について、医療行為であり、違法であるにもかかわらず、業務上行わざるを得ないという「制度上の不安」と、喀痰吸引そのものに対する「技術的な不安」が多いと指摘している。
喀痰吸引について、誰の指導を受けたかという質問では、「看護師」が65.4%、「介護職員のリーダー」が6.1%、「医師」が2.4%だった。「研修や指導を受けたことはなく、体験的に会得した」との回答が19.0%に上っており、同会の木村春恵副会長は「かなり問題とされる数字だ」としている。
また、「勤務する特養の施設長が、介護職員が喀痰吸引を行っていることを知っていると思うか」との質問に対しては、「思う」が86.9%に上り、「思わない」の4.5%を圧倒的に上回った。現実に介護職員の多くが、違法行為でありながらも喀痰吸引をし、管理者である施設長もそれを認識しているとみられる。
さらに、一般的に看護職員が出勤している午前8時半から午後5時半までの時間帯でも、介護職員の約4割が喀痰吸引を行っていることも明らかになった。同会では「想定していたよりも多かった」と話している。
このほか、消化管に通したチューブに流動食を注入する「経管栄養」や「胃ろう」の処置についての調査結果も示された。
江崎グリコは16日、初期の虫歯がだ液などの働きで修復する「再石灰化」は、歯を構成するカルシウムとリンが付着するだけでなく、秩序だって並んだ結晶として復元するのを突き止めたと発表した。
だ液に、同社のガムに含まれる「リン酸化オリゴ糖カルシウム(ポスカ)」も加えると結晶がよく並ぶという。
日経産業新聞 2009.4.17
乳由来の蛋白質「ラクトフェリン」が、歯周病バイオフィルムの形成を抑制し、除去することを、森永乳業食品基礎研究所と新潟大学大学院医歯科学総合研究科が共同研究で明らかにした。
歯周病の原因となるデンタルプラークは、複数の細菌がコミュニティーを作って住み着くバイオフィルムが本体で、その形成を抑制・除去できることは大きな成果。
薬事日報 2009.4.3
入れ歯などの歯科技工物で法的規制のない海外製品の使用が増えている問題で、7.4%の歯科医が国外の技工所に発注経験のあることが11日、厚生労働省研究班(代表・宮崎秀夫新潟大大学院教授)の調査で分かった。使われた製品の7割越を中国製が占めていた。
十勝毎日新聞 2009.4.12
「毎食後、歯磨きをさせた方がいい」という保護者も多いが「重要なのは回数ではない」のだそうだ。一日で一番重要なのは寝る前の歯磨き。就寝中は唾液の分泌が減り、虫歯を引き起こす菌の繁殖が増えるためだ。
成長に合わせて歯磨きのポイントを変えることも頭に入れておきたい。3歳ぐらいまでは歯と歯の間隔が空いているため、主に歯の表面に虫歯ができやすい。5歳前後になると歯の間隔が狭まるため、大人同様、歯と歯の境目のブラッシングも重要になってくる。
毎日新聞 2009.4.12
歯を失ったとき、従来は取り外しの「義歯」か、両隣を削って固定した「ブリッチ」で対応してきましたが歯科技術・材料の発達につれ、「インプラント」という治療法が選択できるようになってきました。
インプラントとは、人工の歯の根を顎の骨の中に外科的手術で埋め込みます。人工根を骨に固着させてから歯の頭の部分を作って一本の歯を完成させるものです。歯を削らずに人工歯を植立させることができるという点が最大の利点で画期的な治療法といえます。
福島民友 2009.4.10
外見や内面の「自分磨き」の一環として歯磨きなどの口腔ケアを促進するため、日本歯科医師会と読売新聞社は6月4日、「歯の健康シンポジウム しあわせの秘訣は口腔ケア」を東京都内で開催した。会場には約1000人が集まり、歯周病と全身の健康とのかかわりなどの講義に耳を傾けた。
歯の健康シンポジウムは、同会が厚生労働省と「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」とのスローガンの下に行っている取り組みの一環で、全身の健康と歯・口の関係に着目したテーマで1997年から開催している。
同会の大久保満男会長は冒頭のあいさつで、虫歯や歯周病の予防に取り組むことは、あくまで口の機能がきちんと果たされるための「手段」であり、食事や会話といった口の機能によって充実した人生を送ることが望ましいと述べた。その上で、口の健康が全身の健康や生きる活力につながるとし、口腔ケアの重要性を訴えた。
「美しさと活力を歯周病予防から」と題して基調講演を行った明海大の安井利一学長は、噛むことや噛み合わせは、日常の体の動作や運動機能、健康状態、記憶や美しさにも影響を与えるとした上で、「噛めるということに対して一番の問題は歯周病」「最近は歯周病で歯を失う方が多くなってきている」と指摘。歯周病が全身に及ぼす影響について、老人性肺炎や糖尿病などとの関連性を説明した。
安井学長は歯周病予防について、「家庭でできることと歯科医院でやってもらうことの2つのケアがある」とし、具体的には、「歯と歯茎の境目をきれいにする歯磨き」を家庭で行うことや、症状がないうちに定期的に歯科健康診断を受けること、かかりつけの歯科医を持つことなどを挙げ、口腔ケアを呼び掛けた。
続いて、宝田歯科医院(東京都江戸川区)の宝田恭子院長は、歯茎マッサージなど歯周病予防エクササイズの方法を紹介。その後、安井学長、宝田院長、中央大文学部の山田昌弘教授、レーシングドライバーの佐藤琢磨氏によるパネルディスカッションが行われた。