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呼吸の方法④口で息 歯にも禁物

口呼吸は歯の健康とも無関係ではない。口が乾燥してだ液の分泌量が減り、ドライマウスになると、口臭の原因となったり、むし歯や歯周病を進行させたりすることも。
 口の中が乾燥するとむし歯菌が増殖し歯垢となって歯に付着することがある。さらに口呼吸をしていると、これが乾いてこびりついてしまう。こうなると歯磨きでも取りにくい。
                  読売新聞 2009.4.4

「よく噛んでサクセスフル・エイジング 」 藤森敏昭

年々平均寿命が延びていますが、健康で生きられる期間(健康寿命)は必ず
しも一致しているわけではありません。よくエイジングやアンチエイジング
という言葉は耳にしますが、最近サクセスフル・エイジング(成功加齢)という
言葉を知りました。長い人生を健康で生きるためにはどうするかということです。

①自立して生活が出来る健康のためにはゴルフや散歩、ウオーキング、水泳
等の中等度の運動を持続してやること。②正確な判断力、認知力を衰えさせ
ないこと。年をとると記憶力は落ちるが、しっかりした判断力は生きていくため
に必要。③仕事やボランティア、サークル活動などを通じて社会との交流を
持っていること。④生活に困らない程度の経済力があることが条件だそうです。
しかしこれだけでは十分ではないと思います。
「よく噛んで美味しく食べることができる歯・口腔機能の充実」を1つ目の条件に
加えたい。私もそれなりに加齢が進んでおり頭の隅におきながら精進していき
たいと思います。

呼吸の方法③鼻呼吸で集中力向上も

口呼吸は、身体の健康に影響を与えることがあるだけでなく、集中力や感情コントロールといったメンタルな面でもマイナスに働くという指摘もある。逆に鼻呼吸に改めることによって学習効率が高くなるといった研究もある。
                  読売新聞 2009.4.2

呼吸の方法②鼻づまり乾燥が大敵

健康に悪影響をもたらすこともあるといわれている口呼吸。これを改善するには、多くの場合、鼻づまりの治療が必要。鼻の中央にある鼻中隔が湾曲している場合や鼻にポリープがあるときには、手術が必要になることもある。アレルギーや風邪などで粘膜が腫れている場合は薬物治療が有効。鼻水が多くてつまっている場合は、耳鼻科での鼻水吸引や鼻うがいがある。
                    読売新聞 2009.4.1

口呼吸を無意識にしている自己チェック

・いつも口が乾燥している(口臭がある)
・のどが炎症を起こしやすい
・においや味がよくわからない
・夜中に目を覚ますことが多い
・目覚めるとのどが渇いている
・疲れやすく、日中眠くなることが多い
・口が開いていることを、人によく指摘される
                  読売新聞 2009.3.31

呼吸の方法①

呼吸は鼻からでも口からでも、酸素を取り込むことができれば同じ、と考えていないだろうか?しかし、鼻呼吸と口呼吸では、健康に与える影響が違うという。
 鼻を当して呼吸することで、冷たい空気は温められて、鼻腔を通るときに加湿される。また、鼻の線毛や粘液がフィルターの役目を果たしてゴミを取り除く。ヒーターであり加湿器であり空気清浄機でもある。
                   読売新聞 2009.3.31

新型インフルエンザ対策に口腔ケアが有効

インフルエンザ予防といえば、まずは「手洗い」「うがい」ですね。基本とは
いえ、しっかり励行することで、予防効果はなかなかのもの。

 さて、もう一つ予防法としておすすめしたいのが、「口腔ケア」です。以前か
ら、「施設で口腔ケアを始めたら、風邪をひく人が減りました」といった話は、
よく耳にすることがありました。

 実際に、口腔ケアによるインフルエンザの予防効果を調べた報告があります。

 ある介護福祉施設で、高齢者に対し専門的口腔ケアを実施しました。その内容
は、週に1回、歯科衛生士が歯磨き指導、舌清掃、歯垢を取り除くというもの。

 なんと、従来通りの自分で口腔ケアを行った施設と比較してみると、インフル
エンザ発症率が10分の1に減ったといいます。予防接種率など、口腔ケア以外
の条件はもちろん同じです。

 この調査結果は、専門誌をはじめ、テレビなどでも紹介されたので、ご存知の
方もいらっしゃると思います。

 特に、免疫力が落ちている高齢者にとっては、インフルエンザは油断できない
ものです。まずは「罹らない」ことがなにより大事。そのためにも、予防は大変
有効です。

 このメルマガをお読みの方の施設では、すでに口腔ケアを熱心に行われている
ことでしょう。しかし、新型インフルエンザの予防に“効果あり”とわかれば、
同僚の皆さんのモチベーションはさらに高まるはず。これを機会に、口腔内の汚
れや細菌を確実に落とす清掃法など、手技や清掃用具を見直してみるのもいいか
もしれませんね。

 今冬には大流行も予想される新型インフルエンザ。半年後、1年後に、「うち
はインフルエンザの患者がゼロでした!」。胸を張ってそう言える病院・施設が、
ふえることを願っています。

経鼻内視鏡検査が見落としが多いとは思えない(上)

経鼻内視鏡は楽で安全性も高く、癌検診の裾野を広げたとして高い評価を得ている。一方で細径化に伴い若干の機能制限は避けられなかった。「通常径の経口内視鏡(以下、通常内視鏡)を使い慣れていると非常に使いにくく感じられる」(12月号の記事での医師のコメント)との見方もある。しかし、経鼻内視鏡も慣れれば使いにくいとは感じない。

経鼻内視鏡には通常内視鏡とは異なる特性がある。それを欠点と呼ぶのは適切ではない。通常内視鏡は遠景気味で、広く見渡すような観察に適しているし、経鼻内視鏡は近接で比較的狭い範囲を見ることに長けている。近接時の解像度は通常内視鏡に勝るとも劣らないとの報告もあり、明るさの低下も補える。

通常内視鏡と同じ感覚で経鼻内視鏡検査を行うと、若干違和感を覚えるかもしれない。経鼻内視鏡の特性に合った観察法を工夫する必要がある。

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