厚生労働省は、8月27日の中央社会保険医療協議会総会で、医療法人経営情報データベースシステム(MCDB)を用いた 2023年度の医療機関の医業利益率が、全体の平均値でマイナス 0.7%だったことを明らかにした。中央値は全体でマイナス 0.9%だった。医療利益で赤字だったのは 55.2%、経常利益で赤字だったのは41.6%を占めた。
厚生労働省は、8月27日の中央社会保険医療協議会総会で、医療法人経営情報データベースシステム(MCDB)を用いた 2023年度の医療機関の医業利益率が、全体の平均値でマイナス 0.7%だったことを明らかにした。中央値は全体でマイナス 0.9%だった。医療利益で赤字だったのは 55.2%、経常利益で赤字だったのは41.6%を占めた。
日歯は令和8年度制度・予算に関する要望を取りまとめ、高橋英登会長、瀬古口精良副会長、伊藤智加専務理事が9月3日に林芳正・内閣官房長官、それに先立って8月27日には、福岡資麿・厚労大臣を訪ねて要望書を提出した。
◆物価高騰への対応など適切な支援を林内閣官房長官に要望(9月3日)
内閣府関係では高橋会長、瀬古口副会長、伊藤専務理事が林内閣官房長官を訪問し、重点要望項目の(1)大規模災害等に備えた巡回診療車やポータブルの医療機器等の整備についての支援、(2)物価高騰への対応―を要望した。
◆歯科の適切な評価と財源確保など福岡厚労大臣に要望(8月27日)
厚労省関係では高橋会長、瀬古口副会長、伊藤専務理事が日歯連盟の浦田健二副会長とともに福岡厚労大臣を訪問した。
高橋会長は、歯科の社会的評価について触れ、歯科を目指す若い世代の減少で、歯科大学・大学歯学部の一部で定員割れが起きていることや、人材不足で大学病院の経営もままならなくなっていることなど歯科の窮状を訴えた。
瀬古口副会長は、厚生労働省関係の重点要望9項目のうち、特に(1)令和8年度診療報酬改定における適切な評価と財源確保、(2)国民皆歯科健診の実現、(3)誰一人取り残さない歯科医療提供体制の構築―を強く求めた。
詳報は、日歯広報第1860号(令和7年9月15日付)に掲載予定。
●医師法に規定されている診療録 ●歯科医師法に規定されている診療録 ●歯科衛生士法に規定されている歯科衛生士の業務記録 ●保健師助産師看護師法に規定されている助産録 ●医療法に規定されている財産目録、事業報告書等、監事の監査報告書及び定款又は寄附行為、公認会計士等の監査報告書並びに社会医療法人債原簿及び議事録 ●医療法に規定されている診療に関する諸記録及び病院の管理及び運営に関する諸記録 ●診療放射線技師法に規定されている照射録 ●歯科技工士法に規定されている指示書 ●薬剤師法に規定されている調剤済みの処方せん ●薬剤師法に規定されている調剤録 ●外国医師等が行う臨床修練に係る医師法の特例等に関する法律に規定されている診療録 ●救急救命士法に規定されている救急救命処置録 ●医療法施行規則に規定されている帳簿 ●保険医療機関及び保険医療養担当規則に規定されている診療録等 ●保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則に規定されている調剤済みの処方せん及び調剤録 ●臨床検査技師等に関する法律施行規則に規定されている書類 ●歯科衛生士法施行規則に規定されている歯科衛生士の業務記録 ●高齢者の医療の確保に関する法律の規定による療養の給付の取扱い及び担当に関する基準に規定されている診療録等 ●高齢者の医療の確保に関する法律の規定による療養の給付の取扱い及び担当に関する基準に規定されている調剤済みの処方せん及び調剤録 ※上記は、各法律や施行規則等の施行年月日や第何条や第何項に沿った規定や基準に規定されていますので、条文等の確認が必要です。
厚生労働省医政局は6月 20 日、「病院の耐震改修状況調査の結果」を公表。2023 年9月1日時点で、病院の耐震化率は 80.5%だったことがわかった。 前年調査から1.0ポイント増え、2018年に閣議決定した「防災・減災、国土強靭化のための3年緊急対策」で政府が掲げた病院全体の耐震化率を 80.0%とする目標を3年遅れで達成した形となった。
真夏日の記録が更新される酷暑のなか、8月23日(土)・24日(日)の両日、札幌パークホテルにおいて、オンライン受講を可能とするハイブリッド形式で開催した。
開会式では藤田会長の挨拶に続き、来賓の鈴木直道・北海道知事(代理:瀬下充孝・北海道庁保健福祉部健康安全局地域保健課がん対策等担当課長)、高橋英登・日本歯科医師会会長、小林隆太郎・日本歯科医学会会長が登壇し、祝辞を述べられた。
メインテーマ「新しいことが知りたい」を求め、多数の来場者とオンライン受講者が集うなか、熱気に満ちた2日間が成功裏に展開された。
社会保障審議会の医療保険部会は8月28日、2026年度に行われる診療報酬改定の基本方針を巡る議論を始め、医療機関の危機的状況を共通認識にして議論するよう日本医師会の委員が呼び掛けた。健康保険組合連合会の委員は、それへの一定の理解を示したが、診療報酬で対応すべきものと補助金や税制を活用すべきものとを切り分けて議論すべきだと主張した。診療報酬改定の基本方針は、中央社会保険医療協議会で点数設定の検討を行う前提となるもので、社保審の医療保険部会と医療部会で並行して議論する。
月23日(土)午前11時より札幌パークホテルにおいて、本会主催による道民公開講座を開催した。定員500名に対して1,200名の応募があり抽選としたが、開場前から多くの参加者で大盛況となった。
元NHK、現在フリーアナウンサーとして活躍中の宮本隆治 氏による「老いはのどからやってくる」をテーマとしたトークショー、続いて日本歯科医師会・高橋英登 会長との対談へ展開された。
宮本氏は「喉」を鍛える独自の発声法「ハシカベ体操」を実演するなど、発声を知り得るからこそできるモノマネと話術で場内を笑いの渦に巻き込み、緊張しない方法や初対面者との距離を縮める策など様々な分野について語った。
対談では高橋会長のモットー「おいしく食べて、天寿を全うする」を目指すには、誤嚥性肺炎や「喉・声」トラブルの予防をあげ、全身の健康に関わる「口腔ケア」が最重要であるとして両者の意見が共有された。参加者からは納得のうなずきとともに歓声が沸いていた。
北海道大学歯科保存学教室の友清 淳 教授を中心とするグループは、光科学技術「フォトニクス」を活用し、う蝕や歯周病を早期に“見える化”する新しい歯科保存技術の開発に向け、クラウドファンディングを開始した。
開発が進められている「フォトニクスを基盤としたう蝕治療(PBCD)」は、細菌の可視化により病変部を正確に同定・除去する技術。フォトニクスはすでに、車載センターや光ファイバー通信、がん手術における蛍光ガイド技術など、医療・工業分野で幅広く活用されている。
歯科領域へ応用することで、う蝕原因菌が集積しやすい部位を特定し、歯ブラシ指導や定期健診での重点観察に役立てるほか、治療時には赤く蛍光する病変部を可視化することで、必要最小限の切削で確実に細菌を除去できる可能性があるという。
クラウドファンディングの目標金額は450万円で、受付期間は9月11日(木)までである。
【歯科通信】