記事一覧

「下顎整顔術による難聴改善」をうたう広告に注意喚起

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会はこのほど、「下顎整顔術による難聴改善」をうたったインターネット広告に関して注意を喚起した。同学会は、「加齢により下顎が下垂するという医学的な根拠はなく、下顎の位置と鼓膜張筋などの状態に関連性もない」などとその理由を示すとともに、「この種の広告に惑わされることのないように」と呼びかけている。

 指摘されている広告では、加齢により下垂する下顎を矯正することにより中耳にある鼓膜張筋などの状態を良くして、耳管機能を回復することにより(加齢性)難聴を改善させることがうたわれているという。完全失聴や加齢性難聴の大部分は、内耳の蝸牛にある音を感じる細胞(有毛細胞)の障害や聴神経の障害によるもの(感音難聴)であり、整顔術によりこれらの障害が改善することは考えられない、としている。

歯科医から「みかじめ料」、組幹部2人逮捕…経営難に陥った医師は治療費水増し

静岡県警富士宮署と県警捜査4課は15日、いずれも指定暴力団山口組藤友会幹部で無職、同県富士市の〇(52)と同県富士宮市の△(49)の両容疑者を組織犯罪処罰法違反(組織的恐喝)の疑いで逮捕した。

 発表によると、2人は昨年8月下旬、富士市で歯科医院を経営する60歳代の歯科医師から、みかじめ料として現金10万円を脅し取った疑い。

 歯科医師は、2015年に遠藤容疑者から100万円の借金をしたことをきっかけに毎月10万円を要求されるようになったという。医院は経営難となり、歯科医師は治療費を水増ししたとする詐欺罪などで公判中。歯科医師の捜査の過程で今回の容疑が浮上した。

国立函館病院、3回接種後の感染多数

 【函館】国立病院機構函館病院で1月31日に認定された新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)は、ワクチン3回目接種を終えた多くの医師と看護師らの感染が判明しており、「ブレークスルー感染」となっていることが3日、関係者への取材で分かった。

 同病院によると3日現在、医師1人、看護師16人、作業療法士1人、入院患者14人の計32人の感染が判明。感染者はいずれも無症状か軽症という。病院は全国で医療従事者向けに3回目接種が始まった昨年12月1日から接種を始め、昨年中に出入り業者を含む約600人の接種を終えていた。

3月のひな祭りのお話

お嬢さんのいらっしゃるところでよく交わされる会話に「すぐに片付けないとお嫁にいけなくなる」って言いませんか?この俗説は全く根拠のない言い伝えです。地域によっては旧暦(4月上旬)に行うところもあるくらいです。ちなみに片付けは晴れた日を選びましょう。では、飾るのはいつがいいのでしょう?地方によって違うようですが、「雨水」の日に飾ると、良縁に恵まれるそうですので参考にしてください。
*「雨水」2022年は2月19日(土)だそうです。

抗原定性検査、発症9日以内は唾液でも可能に

厚生労働省は2月9日、厚生科学審議会感染症部会(部会長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)で、唾液を検体とした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗原定性検査の活用を提案した。発症から9日以内であれば確定診断に使うことを推奨する方向で、同部会がおおむね了承した。現在、各社の抗原定性検査キットは唾液を前提とした薬事承認を受けておらず、個別に追加承認が必要となる。無症状者のPCR検査や抗原定量検査では、鼻腔検体の使用を認める。無症状者の唾液による抗原定性検査はデータが少なく、今後検討する(資料は、厚労省のホームページ)。

コーヒー由来成分で認知機能改善効果を研究

ダイドードリンコは筑波大学と共同で、コーヒー由来成分「トリゴネリン」の認知機能改善効果に関する研究を開始した。コーヒーにはカフェインやポリフェノールなどの成分が含まれていることが知られる。ダイドードリンコではこれらコーヒー由来の成分の中から認知機能の改善効果が期待されているトリゴネリンに着目。ヒト神経細胞やマウスを用い、トリゴネリンの作用機序の解明に取り組む。

 食品成分と記憶学習に関する分野で豊富な研究実績を持つ筑波大学生命環境系の礒田博子教授らとともに研究を進める。高齢化が進み、消費者の健康に対する意識が高まるなか、コーヒー飲料で高年齢層を対象に健康志向に沿った製品開発を検討する。

 今回の研究成果の先に「製品の持続的な付加価値向上や科学的根拠に基づく信頼性の高い製品づくりを見据え、事業拡大の基盤となる研究、開発を進めていく」(ダイドードリンコ)としている。

医療職国家試験「追試を」 受験者のコロナ陽性対応

医師や看護師など医療職の国家試験に関し、民間医療機関や医師の労働組合で構成する「医療団体連絡会議」は8日、新型コロナウイルスの検査で陽性となり受験ができなくなった人への対応として、追試の実施を求める要請書を厚生労働省に提出した。

 医療職の国家試験を巡ってはこれまでも、関係団体などが陽性者対応の追試を要望。しかし後藤茂之厚労相は「職業資格を担保するための国家試験なので、短期間で作成するのは困難だ」との見方を示してきた。

 連絡会議を構成する全日本民主医療機関連合会(民医連)などが8日、厚労省で記者会見した。看護師国家試験の受験を控えた男性はオンラインで会見に参加。就職先が既に決まっているとして「感染したら、試験合格を前提とした内定が取り消されることになる。努力が報われるよう、国は追試を検討してほしい」と訴えた。

パラジウムアレルギー メカニズムの一部解明

酸性の食物や口内に残った食べ物の分解、口腔細菌の代謝産物によって溶け出したパラジウムが、抗原提示に何らかの影響を与え、T細胞を活性化させると金属アレルギーを発症すると考えられている。

 これまで不明だったパラジウムアレルギーのメカニズムの一部を東北大学加齢医学研究所の伊藤甲雄助教らと札幌医科大学大学院医学研究科、東北大学大学院薬学研究科が共同研究で明らかにした。パラジウムによって免疫反応に重要なMHCクラス1が一時細胞内に取り込まれ、MHCクラス1上の抗原ペプチドがアレルギー抗原に置換するというもの。

 抗原ペプチドの置換を防ぐこと、アレルギーの原因となる抗原ペプチドを特定することなども、歯科金属アレルギーの新しい予防・治療法の開発につながることが期待される。

【歯科通信】

過去ログ