広島大学大学院 医系科学研究科 口腔顎顔面病理病態学研究室を中心とした研究チームは歯周病原細菌(P.g.)に対する歯科的治療介入が、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の病態進行を抑制することを明らかにした。
これまでに、口腔内に感染したP.g.がNASHの病態を増悪させることが明らかになっていたが、歯科的治療介入の効果は不明だった。今後、NASH患者の治療の1つとして、歯科治療が積極的に導入されることが期待される。
【歯科通信】
広島大学大学院 医系科学研究科 口腔顎顔面病理病態学研究室を中心とした研究チームは歯周病原細菌(P.g.)に対する歯科的治療介入が、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の病態進行を抑制することを明らかにした。
これまでに、口腔内に感染したP.g.がNASHの病態を増悪させることが明らかになっていたが、歯科的治療介入の効果は不明だった。今後、NASH患者の治療の1つとして、歯科治療が積極的に導入されることが期待される。
【歯科通信】
65歳以上の5万3千人を対象とした調査で、歯が19本以下でも義歯やブリッジの使用によって、体重低下のリスクが減少することが明らかになった。
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の相田 潤 教授らによるもので、歯が20本以上の人に比べて、19本以下で義歯・ブリッジを使っていない人は体重減少のリスクが1.41倍高く、義歯・ブリッジを使用すると1.26倍と、体重減少リスクが約37%減少した。高齢者の体重減少は、健康状態と密接に関わっており、研究グループは、歯の補綴治療によって歯の喪失による健康悪化を防げるとみている。
【歯科通信
中医協の第485回総会が8月4日、オンライン上で開かれ、次期診療報酬改定に向けて「歯科(その1)」の議論がスタートした。
厚労省からは論点が示され、日本歯科医師会常務理事の林 正純 委員は、かかりつけ歯科医による口腔健康管理の推進や、医科歯科・多職種連携を進めるための評価や新たな方策、感染防止対策への引き続きの対応などを求めた。
一方、支払側委員は、前回の改定と今年4月からのコロナ対応の特例措置で、歯科の感染防止対策への診療報酬上の対応は十分行われていると強調し、加算の延長や診療料への包括には反対の意思が示された。
急性期病院の高齢肺炎入院患者に対する歯科による口腔管理は、経口摂取の確立と在院日数短縮に有効とした。研究グループによると急性期肺炎患者を対象に年齢、性別、肺炎重症度、併存疾患の数、入院時BMI、入院時パーセルインデックス、入退院時の経口摂取状況、リハビリ科および歯科の介入までの日数と介入回数、在院日数を調査。
これまで、入院患者への医科歯科連携の有効性や連携の形態が示されてきたが、解析の結果「退院時の経口摂取の確立」「退院時の経口摂取状況」「在院日数」のいずれも、患者の肺炎重症度や並存疾患によらず、歯科口腔管理が有意に関連していると判明した。したがって、ここに歯科が介在した有効性が現れた可能性があると推測している。
【歯科通信】
オハヨーバイオテクノロジーズが実施した「コロナ禍における子どもと親の健康習慣」に関する調査結果において、コロナ禍で子どもの健康で気になることのトップ3に「むし歯」がランクインされた。
調査は3歳から小学生の子どもを持つ20代以上の男女549人を対象にインターネットで実施した。
「子どもの健康で気になること」のトップ3は「感染症(新型コロナウイルス、風邪、インフルエンザなど)」33.0%、「アレルギー(花粉症など)」が31.0%、「むし歯」が24.0%だった。また、「口腔ケアで日常的に実施していること」について、歯ブラシで届かない部分の歯垢除去方法の一つである「デンタルフロス・糸ようじで歯周ケア」の実施率は、親は41.9%だったが、子どもは24.4%と低かった。
【歯科通信
飲み込む前にあと5回噛む
一度に口に入れる量は少なめに
形がなくなってから飲み込もう
食事中の水分はほどほどに
所k在はかみごたえを感じる大きさに
噛みごたえの違う食材を組み合わせよう
こんな食べ方をしてませんか?
テレビはスマホなどを見ながら食べをしていませんか?
水やお茶など、飲み物が欠かせませんか?
一度に多く口に入れませんか?
まだ口の中にあるのに、次の食べ物を入れませんか?
単一なメニューで毎食済ませていませんか
頂きますで箸を置かずに食べ続けていませんか?
よく噛んで食べて飲み込むようにしましょう。
フレイルやサルコペニアは筋肉が減っていく、または筋肉のパフォーマンスが落ちている病態。その予防・改善にはタンパク質摂取と合わせて「運動」が重要です。運動には大きく分けて、散歩などの有酸素運動、筋肉に負荷をかける動作を繰り返し行うレジスタンス運動(筋トレ)、ストレッチング・体操がありますが、高齢者には難しいと思われがちな筋トレも、階段昇降や椅子立ち上がりなど工夫の仕方によっては十分実施が可能です。
中でもおすすめは、腰を落とした四股(しこ)の姿勢。下半身(大腿部・臀部)の大きい筋肉と体幹のバランスを鍛えることができて転倒予防につながります。運動習慣は生活習慣病にも効果的です。