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免職取り消しの歯科医師が診療再開 診療室は解体、苦難乗り越え

山梨県の市立病院で6日、懲戒免職処分を受けたが、裁判で処分が取り消されていた歯科医師(63)が診療を再開した。処分から約5年、判決の確定から約1年4カ月を要した。

 2016年11月に診療拒否と医療スタッフへのパワハラを理由に堀内茂市長から懲戒免職処分を受けていた。処分取り消しを求めて提訴。地裁は処分を取り消し、東京高裁も一審判決を支持した。最高裁も市の上告を受理せず、処分取り消しが確定した。

 確定後、復帰後の職務について、市と氏が交渉を続けた。市は訴訟期間中に病院の診療態勢が変わったことを理由に処分前とは違う業務を指示。氏は処分前と同様の「外来患者の治療」を求めていた。

 氏の元の診療室が解体され、立ち上げ作業にも時間を要した。病院は新たに約300点の医療機械や治療道具を購入し、それらを歯科口腔外科の診療室に配置・整備する作業に約2カ月を要した。

 市立病院は6日朝までに、ホームページに氏が復帰した「歯科口腔(こうくう)外科」を表示した。病院には他に「口腔外科」もあり、氏の処分時に派遣された歯科医が診療している。

朝日新聞デジタルselect

【北海道】1位旭川医科大学病院、2位国立病院機構北海道医療センター、2021マッチング中間

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 2022年度からの初期臨床研修先を決める、2021年度医師臨床研修マッチングの「中間公表」の結果で、北海道は募集定員432人に対し、1位希望人数は290人で定員充足率は67%だった。1位希望人数は旭川医科大学病院、国立病院機構北海道医療センター、函館五稜郭病院が上位だった。

歯髄再生治療 『処置歯』にも可能に

これまで神経を失った治療中の歯のみ対象だった「歯髄再生治療」が、過去に治療を終えた抜髄治療済みの歯(根管治療後の歯)に対しても可能になった。「RD歯科クリニック」が厚労省に提出した新たな再生医療等提供計画等が受理され、歯髄再生治療における適用症例の範囲拡大が認められた。

 歯髄再生治療は昨年6月に世界で初めて実用化。自らの不要歯から採取した歯髄幹細胞を、神経を喪失した歯に移植し、歯髄とその周辺の象牙質を再生する治療。対象となる歯は、神経を喪失した「治療中の歯」のみだった。今回から新たに「過去に治療した抜髄済の歯(神経の代わりに詰め物が入っている状態)」にも、再生治療が可能になった。なお、歯髄再生治療の開始に至るまでの技術支援や届け出、専用機器導入などにかかる費用は約300万円としている。


【歯科通信】

『コロナ特例措置の継続求める』

日本歯科医師会(堀 憲郎 会長)は、今年9月診療分までとされている新型コロナウイルス感染症対策に係かかわる臨時的・特例的な診療報酬上の評価について、10月以降も継続を強く求める要望書を、田村憲久 厚生労働大臣ら宛てに提出した。日歯の瀬古口精良 専務理事が同省を訪れ、濱谷浩樹 保健局長に手渡した。

 要望書では、観血的処置が多い歯科診療において従来からスタンダードプリコーションを徹底し、新型コロナウイルス感染症対策として、予約間隔の調整やユニットの消毒、飛沫防止対策などを行なっている現状を訴え、診療報酬上の評価の継続を求めた。


【歯科通信】

令和2年度概算歯科医療費 3兆52億円(前年比 -0.8%)

令和2年度概算医療費で歯科は3兆52億円と、前年に比べ234億円、0.8%減少した。対前年度比が減少するのは平成21年度以来。診療種類別の前年度比は入院3.4%減、入院外4.4%減、調剤2.7%減と新型コロナウイルスの影響が浮き彫りとなる結果になった。

 日歯の堀 憲郎 会長は9日の臨時代議員会で、歯科のマイナスが他に比べて少ないのは、「歯科用金属材料の価格高騰」の影響が考えられ、日歯総研と社会保険所管で精査した結果、年間で2.3%程度の影響があることを説明。歯科への経済的ダメージが少ないという指摘は誤りとし、ダメージは他科と同程度になるものと強調した。


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歯科医師によるワクチン接種

延べ3,813人の歯科医師が5・6月に、延べ23万2,940人に対してワクチン接種を行なっている。日本歯科医師会の15日の定例記者会見で堀 会長と柳川副会長が報告したもので、47都道府県歯科医師会のうち、26歯科医師会が接種を行なっている現状を明かした。
 
 堀 会長は、Eシステムを活用したワクチン接種の事前研修の受講者が13日時点で1万8,045人と説明し、「予想をはるかに超えた数で、全国の歯科医師の強い使命感の発露と受け止め、感謝申し上げる」と述べた。さらにワクチン接種に携わった数などについて報告した総理、官房長官、厚労大臣などから感謝の言葉があったと紹介した。

「午後の紅茶」ミルクティーが検査を支えている

膵検診では、胃充満用に「午後の紅茶」ミルクティーを使用していますが、これは本検診が1990年代後半に始まった時に選択され、今に至っています。市販の飲み物で350mLくらいの容量があり、短時間で全量を飲みやすく、かつ超音波を邪魔しないという条件に合うものを探した結果、「午後の紅茶」ミルクティーに落ち着いたようです。いくつか試したようで、レモンティーは胃内でレモンの成分と胃酸が反応してできる成分によって、かえって見えにくくなるとか、炭酸飲料は気泡が超音波の邪魔をするとかで却下されたようです。20年以上前のことですので、今でも同じ商品が使用できるのは、選択眼があったといえるのではないでしょうか。

膵精密超音波検査で膵発がんの予測因子を検証

膵がんの高リスク群である膵のう胞、もしくは主膵管拡張を持つ498症例を、「膵精密超音波検査」を含めた膵検診で平均5.9年フォローした結果を解析したもの。膵精密超音波検査とは、約350mLの水分を飲用させ、入念な体位変換を行うことで、膵臓の観察可能範囲を拡大する方法である。前研究(Eur J Radiol 2017; 91: 10-14)において、膵精密超音波検査によって膵臓観察範囲が70%から92%へ増えることが報告されている。水分については論文内にcommercially available black tea with milkと紹介されているが、実際には、「午後の紅茶」のミルクティーが使用されている
結果、11例で膵発がんが見られ、このうちステージ0/Iの早期症例の割合が73%にあたる8例と高率で、それらの全生存期間(OS)が8.8年と長期であったことが報告されている。比例ハザードモデルで解析したところ、主膵管拡張(≧2.5mm)と膵のう胞(≧5mm)を併せ持つこと、空腹時血糖が95mg/dL以上であることが、発がんに寄与する有意な因子であることが明らかになった。さらに経過中における主膵管径や膵のう胞径の増大も、膵発がんの予測に有意に有用であることも示された。

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