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歯科医師がワクチン接種 新型コロナ、米沢で高齢者対象集団接種開始

米沢市の結婚式場グランドホクヨウで19日、市内の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。県内で初めて歯科医師による接種も行われ、中川勝市長を含む474人が1回目の接種を受けた。

 同施設は7月末まで、週末のみ接種会場を設営し、高齢者3744人が2回接種を受ける予定。医師と歯科医師計5人が接種を担当し、式場を営むナウエル(同市)の従業員とアルバイトの大学生が受付や誘導を行い、式場の設備を生かした会場は終始穏やかな雰囲気だった。中川市長は「非常に広く、安心して接種できる環境となった。なるべく早く市民の接種が完了するよう、これからも態勢を整えていきたい」と話した。

旭川医大学長「弁明意味ない」と辞表 長期政権ついに幕

 国立の旭川医科大学(北海道旭川市)の吉田晃敏学長が17日、萩生田光一文部科学相に辞表を提出したと表明した。全国の国立大で最長の14年もの間学長を務めてきたが、昨秋以降、新型コロナウイルス患者受け入れを巡る不適切発言をきっかけに、付属病院長への

パワーハラスメントや近隣病院からの高額報酬などの問題が噴出。学内外からは解任を求める声が上がり、学長選考会議が処分を議論する中、突然自ら職を辞した。異例の「長期政権」が終わり、今後は学内の立て直しが急務になる。(本田大次郎、井上潜)

 吉田氏の辞表提出については17日午後、代理人の中村元弥弁護士が旭川市役所で記者会見して明らかにした。翌18日には旭川医大の学長選考会議が一連の問題を巡り、吉田氏に事情を聴くことになっていた。

 会見に吉田氏は姿を見せず、中村弁護士が11ページの書面を読み上げ、吉田氏と自身の主張を説明。冒頭、「6月15日付で文部科学大臣に対し、17日をもって学長を辞任する旨の届けを提出した」と述べた。

 そして、吉田氏の処分を議論していた選考会議の姿勢を「解任の結論ありきで、強引に進行されている」と批判した。具体的には、(1)解任請求理由が示されていない(2)選考会議の第三者委員会が行った調査では吉田氏のヒアリングが行われていない(3)第三者委の報告書が開示されていない、などと指摘した。

 吉田氏を巡っては、新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生した吉田病院への不適切発言が昨年12月に発覚。その後、同院からの患者受け入れを巡る付属病院長(当時)との対立や院長へのパワーハラスメント疑惑、市立滝川病院からの高額報酬問題などが次々に明らかになった。

 学内の教授からも文科相への解任申し出を求める署名が出され、学長選考会議は第三者委員会を設置して事実関係を調査。その中で学長特別補佐への不適切報酬問題も発覚した。選考会議は18日に吉田氏から聴取後、月内にも解任相当かどうかの結論を出すとみられていた。

 中村弁護士が示した書面によると、吉田氏は18日の選考会議で事情を説明する準備をしていた。しかし、時間の制約があるなかで説明しても「今月末までに解任の結論を出すものと予測せざるを得ない」「選考会議で弁明することに意味がない」と判断。解任された場合は裁判で争うことも協議したが、「関係者に迷惑をかけること、これ以上大学に混乱を招くことは好ましくないと考え、身を引く決意をした」という。

 辞表提出により、吉田氏は18日の選考会議には出席しないとし、直ちに新しい学長の選考手続きに入るよう求めた。

 一方、文部科学省の担当者は17日夕、朝日新聞の取材に対し、「会見の事実は承知しているが、まだ辞表は届いておらず、受理していない」とした。今後選考会議の意向を聴く方針だという。
2021年6月18日 (金)配信朝日新聞

口腔内灼熱症候群の9割以上に咽喉頭酸逆流症

1次性の口腔内灼熱症候群(BMS)患者81例を対象に、咽喉頭酸逆流症(LPR)の有病率および特徴を前向き非対照試験で検討した。

 その結果、76例(93.8%)が2件以上の咽頭逆流イベントを報告し、そのうち46.1%が酸性、31.6%が弱酸性、22.3%が非酸性のLPRだった。32例はLPRと胃食道逆流症(GERD)を併発していた。38例で唾液中ペプシン濃度が測定され、陽性率は86.8%だった。口腔・舌の灼熱感、Reflux Symptom Score-12(RSS-12)、Reflux Sign Assessment(RSA)の平均スコアは治療前に比べ治療後に有意に改善した(P<0.004)。治療後3カ月時に患者の62.5%が口腔・舌の灼熱感スコア改善を報告した。GERDとLPRの併発患者ではベースラインのRSS-12およびRSAスコアが高かった。

アルコール40%、5秒以上 手指消毒、研究で効果確認

新型コロナウイルスの接触感染を防ぐには、濃度が質量比で40%以上のアルコール消毒薬で5秒以上、手指消毒をすれば十分な効果があるとの研究結果を、京都府立医大の広瀬亮平(ひろせ・りょうへい)助教(消化器内科)らが欧州臨床微生物学感染症学会誌に発表した。

 従来は試験管内でウイルス入りの液体に消毒薬をかける方法で効果が評価されてきたが、今回は解剖検体の皮膚を使い、実使用に近い実験を組んだ。市販のアルコール消毒薬は皮膚に対する安全性評価をしてある上、濃度も世界保健機関が推奨する52%以上あるため、十分有効だとした。

 実験ではまず、細胞培養に使う液に浸した皮膚片にウイルスを含んだ液体を塗って乾燥させた。さらに9種類の消毒薬を塗って一定時間後に取り除き、ウイルスの減り具合を調べた。

 その結果、40%以上のアルコールなら5秒でウイルスが1万分の1以下となり、極めて強い効果があることが分かった。

 また、1%グルコン酸クロルヘキシジンや0・2%塩化ベンザルコニウムの製品でもウイルスは300分の1以下に減少。従来の評価法より高い効果が示され、アルコールで赤みやかゆみが出る人にとっては有効な代替品になるとした。

 注)論文は「クリニカル・マイクロバイオロジー・アンド・インフェクション」誌に掲載

歯科大と連携し集団接種 東京・千代田区

東京都千代田区は10日、東京歯科大(同区)と連携し、7月2日から区立の小中学校などの教職員を対象に、新型コロナウイルスワクチンの集団接種を始めると発表した。日本歯科大(同)とも調整しており、7月中旬に区民への接種も開始する見通しだ。

 千代田区によると、東京歯科大では運営する病院で実施し、歯科医師ら医療従事者が1日当たり200~250人への接種を担う。希望する約1700人が対象で、8月上旬までに2回目の接種を終える予定。

奥歯を失うと動脈硬化のリスクが2倍高くなる

厚生労働省の研究機関の調査によると、
高齢者の内、奥歯を全て失った方の場合には
動脈硬化のリスクが2倍近くも高くなるとの結果になりました。
これは、奥歯の有無によって、食生活に変化が起きるためです。
緑黄色野菜や魚介類は血液中の活性酸素を除去するなど
いろいろな健康効果が期待できますが、
奥歯を失った方は繊維質や干物などを避けてしまう傾向があります。

1.緑黄色野菜の摂取量が15パーセント減少
2.魚介類の摂取量が12パーセント減少

この結果、動脈硬化などさまざまな健康上の問題が生じたと見られています。
入れ歯にしてから食べ物を「おいしい」と感じなくなってしまったり、
入れ歯が合わなくて、噛みにくい方も同様ですね。

失いやすい歯はどれなのでしょう?

大人の歯は28本(親知らず4本が入ると32本)
そんなにたくさんあれば、1本ぐらい抜けてもいいかな?
そんなふうに思ってしまいますか?
歯は1本抜けただけでも、噛みにくいものです。
噛む力も3割程度減ることがわかっています。
厚生労働省は、歯が失われてしまうのは、
歯周病やむし歯が進行してしまったケースが一番多いと発表しています。
では、失われやすい歯とは、どのような歯なのでしょうか?
今までに行われた研究では、以下のような歯は
喪失に至るリスクが高いことがわかっています。

1.未処置歯のむし歯(治療されていないむし歯)
2.クラウン(冠/被せもの)装着されている歯(神経の処置がされていることが原因)
3.部分義歯の針金がかかる歯(鈎歯)
4.歯周病が進行している歯

▼参考:「歯の喪失の実態」厚生労働省 e-ヘルスネット 
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/k0qcajq0tygvzlwlqkDy3

歯と口の健康週間④

今も「歯磨き粉」と呼ぶのは?
 最後に、粉末タイプの歯磨き剤は激減しているのになぜ、今でも「歯磨き粉」と呼ぶ人がいるのか、日本歯磨工業会の広報担当者に聞いたところ、次のような回答でした。 「単に『歯磨き』『ハミガキ』というと、歯を磨くという『行為』なのか、そのための『もの』なのかが分かりにくいため、『もの』についての総称として『歯磨き粉』と呼んでいるのではないでしょうか。 現在では、粉タイプの歯磨き剤は極めて少なく、ペーストタイプが主流で、液体タイプを使う人も増えています。粉タイプのものを意識して、『歯磨き粉』と呼んでいる人は少ないと思います。また、昔ながらの呼び方として『歯磨き粉』の方がなじみがあって、使っている人も多いと思います。 なお、当工業会、および所属する各メーカーでは『歯磨き粉』ではなく、『ハミガキ剤』『歯磨き剤』『ハミガキ』『歯磨き』、あるいは製品に合わせて、『ペーストハミガキ』『液体ハミガキ』などの表記をしています」  ちなみに各社の国語辞典を見てみると、小学館の「日本国語大辞典第2版」は2001年発行の第10巻で「歯磨粉(はみがきこ)」を見出し語として掲載。粉だけでなく、練り状のものも含むことを説明しています。岩波書店の広辞苑第7版(2018年発行)も「歯磨き粉」を「歯をみがくときに歯ブラシなどにつける粉状・練(ねり)状・液状のもの(後略)」と説明しています。  実は多くの国語辞典は「歯磨き」のみを歯磨き剤の総称として掲載(日本国語大辞典と広辞苑も「歯磨き」も見出し語で掲載)しているのですが、少数派とはいえ、言葉としての「歯磨き粉」は健在のようです。

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