男子テニスの楽天ジャパン・オープン最終日は7日、東京・有明テニスの森公園で行われ、シングルス決勝で第8シードの錦織圭(22=日清食品)が第6シードのミロシュ・ラオニッチ(21=カナダ)を7―6、3―6、6―0で下し、今大会初優勝。日本男子史上初となるツアー2勝目を挙げた。
日本選手の優勝は、ツアー公式戦になる前の1972年に第1回大会を制した坂井利郎以来で40年ぶり。
錦織のツアー優勝は08年のデルレービーチ国際選手権以来。日本人男子でツアーを制したのは92年韓国オープンの松岡修造と08年デルレービーチ選手権の錦織のみで、通算2勝は初となった。
第1セットは錦織が2ゲーム連取するも、第5ゲームでラオニッチにブレークバックされ、その後は互いにキープで進みタイブレイクまでもつれた。ラオニッチが3ポイント連取するも、錦織が盛り返し7―6で先取。しかし、第2セットは、互いにキープで進んだ8ゲームにラオニッチにブレイクを許すと、サービスゲームもキープされ最終セットにもつれた。
最終セットに入っても錦織の攻撃的なプレーを崩さず、疲労の色が見えてきたラオニッチにミスが増え、5セット連取。最後はラオニッチのリターンがネットにかかり、決着がついた。
同日行われたダブルス決勝は、第4シードのペヤ、ソアレス組が安定感のあるプレーで第1シードのパエス、ステパネク組を6―3、7―6で勝利し、2週連続優勝を果たした。