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ナダル「クレーの王者」奪回!2年ぶりV

テニスの四大大会今季第2戦、全仏オープン最終日は6日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス決勝で第2シードのラファエル・ナダル(24)が第5シードのロビン・セーデリング(25)に6―4、6―2、6―4で勝ち、2年ぶり5度目の優勝を飾った。4大大会では昨年の全豪以来通算7度目の優勝で、全仏で5度の優勝はビョルン・ボルグ(スウェーデン)の6度に次いで単独2位。セーデリングは昨年に続き2年連続の準優勝となった。(パリ・山口奈緒美通信員)

 どうしても譲れなかった「クレーの王者」の称号を奪回した。昨年の4回戦で全仏唯一の黒星をつけられたセーデリングに完勝。今大会7試合をすべてストレート勝ち。2年ぶりにタイトルを手にしたナダルはベンチに戻ると、顔をタオルで覆ってうれし泣きした。

 準々決勝で第1シードのフェデラーを撃破したセーデリングの強打を拾いまくった。スピンをかけた強烈なフォアハンドと素早いフットワーク。厳しいコースにボールを放たれても打ち返し、セーデリングに与えた8つのブレークポイントをすべて防いだ。最後は相手の戦意を喪失させ、去年のリベンジを果たした。

 今大会の優勝で、世界ランクはフェデラーに代わって約1年ぶりに1位に復帰する。しかし「1位になることが目標ではない。いい体調でプレーできることが大事だ」。昨年はウィンブルドン選手権を欠場するなど両ひざの故障に泣いた。しかし、今季はクレーでの戦績を22戦全勝とし、完全復活をアピールした。